長良川観光ホテル 石金ブログ

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金華山えんま堂物語

2016年02月22日 | 金華山:岐阜城
金華山 閻魔堂 物語

閻魔大王

地獄極楽えんまさんは
こわい  こわい  こわい......

えんまさんは怖い神様と思われています。

「えん魔王は人間の生存中の行為、罪の軽重を審判するという地獄の大王であり、"えんま帳"とは、大王が死者の生前の罪状をしるすという帳簿」とあります。

昔の先生の"えんま帳"もここからきています。

しかし、今から620年ほど前の
西暦1358年五月、
土岐頼康が四代目守護職として岐阜県土岐郡から美濃へ進出し、岐阜市下川手に「革手城」かわてじょう
を築いた際、「鬼門、悪病よけ」と
「美濃の繁栄」を祈願し、堂を建立して、えん魔王を安置したと伝えられています。

土岐家は、十一代も、続き王に守られて、1600年九月の関ヶ原の合戦を機に、この像は土岐家と縁のあった、岐阜の下川手近くの「領下」りょうげ
に居住の僧職、沢田家によって代々ほかんされてきました。

岐阜城は、土岐家の執権、斎藤家を相続した道三の居城であったことから、昭和五十年九月、現在名古屋市で商売繁盛の沢田家から

ゆかりの金華山山頂に奉安して岐阜市の守護にと寄進の申し出があり、岐阜市の重要文化財にも指定され、岐阜市の
"鬼門除け"として「岐阜城の二ノ丸跡」に安置されました。

この新しいえん魔堂は、建立された室町時代の建築様式に合わせ、屋根は金閣寺をまね、正面の"華頭窓”かとうまど
は石庭で名高い竜安寺の本堂の裏窓をひな形にして造られています。

鎮座するえんま大王様は
極彩色で福徳円満な笑みをたたえた木造の独尊像です。

おそらく岐阜市はこのえんま大王様のおかげで末永く安泰なのです。