ば○こう○ちの納得いかないコーナー

「世の中の不条理な出来事」に吼えるブログ。(映画及び小説の評価は、「星5つ」を最高と定義。)

意外な御宝

2021年06月20日 | 時事ネタ関連

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の腹から1.6億の御宝発見 イエメン漁師」(6月18日、AFPBB News

内戦が続く中東イエメンの漁師、ファレス・アブドルハキームさん等は、其の日も海に出て魚を取っていた。何時もと変わらぬ1日だった・・・鯨の腹から御宝を見付けるは。

アブドルハキームさん等35人の漁師は2月、南部の都市アデン沖合約26kmの海上で、漂流している抹香鯨死骸を見付けた。

死骸を岸迄運び、腹を開くと、中から「浮かぶ金塊」と呼ばれる龍涎香を発見した。龍涎香は、抹香鯨の内に生成する珍しい物質で、香料として利用されている。  

アブドルハキームさん等が見付けた重さ127kgの龍涎香は、アラブ首長国連邦実業家が150万ドル(約1億6,500万円)以上の価格で買い取った国連の基準で世界最貧の1つで在るイエメンで暮らす多くの人にとって、想像も付かない額だ。

売却金の一部は地元の生活困窮者の支援に使い、残りは漁師仲間で分け合った。

御宝の発見は、漁師達の人生を変えた。「船を買った人も居るし、家を建てたり、修理したりした人も居る。私は家を建てて、自分の未来を築いた。(中略此処(イエメン)の生活環境は、何時も厳しいので。」と、アブドルハキームさんはAFPに語った。  

漁師仲間の1人は、「私達は、素朴な人間だ。毎日、其の日の獲物を取りに行く漁師だ。其の日の分の魚が取れたら、に感謝する。神は突然、此れを私達に下さった」と語った。  

国連によれば、イエメンは内戦によって、世界で最悪の人道危機に在り、数万人が殺害され、数百万人が避難し、人口3,000
万人の3分の1が、何等かの支援に頼っている。  

アブドルハキームさん等にとっては、海が支援となった。

此の海無しでは、遣って行けない。海への愛が、私の血に流れている。
」とアブドルハキームさんは話した。
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元記事のタイトルを見た際、「『泳いでいた鯨が、海中に沈んでいた財宝か何かを飲み込んだ。→漁師達が、其の鯨を捕獲した。→鯨の腹を裂いた所、約1.6億円の財宝を見付けた。』という流れなのかな?」と思った。まさか約127kgもの龍涎香が、腹の中に眠っていたとは・・・。

大昔から龍涎香が、香料や医薬品、媚薬等として高値で取引されている。のは知っていた。でも、抹香鯨の体内で生成されるというのは、恥ずかし乍ら、今回初めて知った。、「マッコウクジラ」が漢字で「抹香鯨」と書くのすら知らなかったし、「体内で香料が生成されるからこそ、『抹香』の文字が付く。」という事に思い到り、「成る程ねえ。」と納得。

約1億6,500万円で売れた龍涎香。売却金に掛けられた税金を無視しても、漁師35人で均等に分けた場合、1人当たり約471万円。「売却金の一部は、地元の生活困窮者の支援に使った。」という事だから、取り分はもっと少ないだろう。売却金の額を考えると、1人当たりの取り分は少なく感じるけれど、世界最貧国の1つで在るイエメンでは、可成りの高額だろうし、漁師の1人が「神に感謝する。」と言っているのも、凄く理解出来る。


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