無闇矢鱈と“自粛”を強要する馬鹿

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「千葉市長『自粛は御遠慮下さい。』　台風１５号の『不謹慎』苦情で呼び掛け」（９月１２日、Ｊ－ＣＡＳＴニュース）

千葉市の熊谷俊人市長は、２０１９年９月１２日５時４０分にツイッターを更新。台風１５号により千葉県内で停電・断水が発生する中、水遊びをしていた養護学校の生徒に苦情が在った事を明かし「心を寄せて戴いた上で、自粛は御遠慮下さい。」と呼び掛けた。

熊谷市長はツイートの中で、「養護学校の生徒が水遊びしている事に付いて、『災害の中、不謹慎。』との苦情が入りました。（其の方は、停電は発生していない地域に御住い。）」とした上で、「確かに千葉市内を始め、県内が停電・断水な中、不謹慎と思う方も居るかも知れませんが、自粛しても意味が在りません。心を寄せて戴いた上で、自粛は御遠慮下さい。」と呼び掛けた。

熊谷市長のツイートに対し、ツイッター上では、「『何でも彼んでも、不謹慎と言えば良い。』という自己満足クレームに屈しない姿勢、素晴らしいと思います。」、「障害を御持ちの御子さんにとって、暑い時期の水遊び活動は非常に大切と聞いております。こんな時だからこそ、守って上げて下さい。」という賛同の声や、「水遊び如きで不謹慎と言っていたら、千葉県浦安市に在るディズニーランドは休業しなきゃいけない。」と苦情を入れた人物に対する皮肉が寄せられている。
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９年前の記事「盛り上がるのは勝手ですが」の中で書いたが、「２０１０　ＦＩＦＡワールドカップ」が開催されていた当時、非常に不愉快な経験をした。「“御洒落系”の飲み屋の“片隅”で友人と静かに飲んでいた際、店内でＷ杯のＴＶ中継を見て大騒ぎしていたおっさんから、『おい！何でサッカーの試合を見ないんだよ。』と居丈高な口調で絡まれ、穏やかに『サッカーに興味無いんですよ。』と答えた所、「サッカーに興味無い！？日本代表チームが出場しているっていうのに、見ないって馬鹿じゃないか？あんた非国民か？』なんぞと一方的に罵られた。」のだ。こういう「『自分の価値観だけが唯一無二的に正しいのだから、受け容れないのがおかしい！』といった感じで強いて来る馬鹿。」って、結構居たりする。

又、自分の従兄弟は“大の落語好き”を自負している。ごろりん様の様に心から落語を愛され、そして楽しまれている方ならば良いのだが、ネット右翼的言動を良くしている彼からは、「日本人ならば、落語を聞かないとおかしい！」という発言をしている事からも、「日本人ならば、落語を聞くのが当たり前。→『“大の落語好き”を自負している自分は、何と素敵な日本人なのだろうか。』という自己陶酔。」という思考が窺える。「〇〇ならば、ＸＸで無ければ駄目！」という偏執的決め付け。

今回、「不謹慎！」という苦情を入れて来た人って、「被災した人達に心を寄せる。」というよりも、「ストレス発散をすべく、常に文句を言う相手を捜している人。」という感じがする。こうなると、「大火災が発生した地域では、料理をする為に火を使うのも不謹慎！」とか言い出しそうだ。

大喪の礼の時も酷かったが、無闇矢鱈と“自粛”を強要する馬鹿は、本当に勘弁して欲しい。