「脚本家の小山内美江子さんが今月2日、老衰にて94歳で亡くなられていた。」事が、昨日明らかとなった。脚本家として彼女が手掛けて来た作品の数々を見ると、自分がリアル・タイムで最初に視聴した彼女の作品は、恐らく「キイハンター」【動画】ではないかと思うが、「小山内美江子」という脚本家が手掛けた作品と認識した上で最初に視聴した作品は「Gメン’75」の第2話「散歩する囚人護送車」(1975年5月31日放送)【動画】だ。
再放送を含めると他には「ウルトラQ」の第28話「あけてくれ!」(1967年12月14日放送)【動画】、「アイフル大作戦」【動画】、「バーディー大作戦」【動画】、「マー姉ちゃん」【動画】、「徳川家康」【動画】、「十九歳」【動画】、「翔ぶが如く」【動画】などが彼女の作品として印象に残っているが、何と言っても忘れられないのは「『3年B組金八先生』シリーズ」【動画】だ。
13年前の記事「さようなら、金八先生!」でも書いたが、「『3年B組金八先生』シリーズ」は大好きで、全作品を見ている。リンク先に詳しく記しているが、全8シリーズの好きな順番は「第2シリーズ>第5シリーズ>第1シリーズ>第6シリーズ>第7シリーズ>第4シリーズ>第8シリーズ>第3シリーズ」だ。
小山内さんが“金八”で脚本を担当したのは、第7シリーズの途中迄。「教育現場の『現実』を映し出す事に拘った彼女としては、企画書に在った“中学生の薬物使用の描写”等が“非現実的”と思われ、どうしても受け容れられない事から、結果的に降板させられた。」と言う。小山内さんが74歳の年の事で、記録を見る限り、以降は脚本家としての活動をされていない様だ。今から20年前の事だが、“名脚本家の命”を実質的に絶ったTBSテレビの罪は余りに重い。
金八も良かったが、個人的には「父母の誤算」【動画】も非常に好きだった。金八同様、“教育問題”を真正面から描き、今も忘れられない名作だ。
名脚本家、又1人旅立つ。合掌。