ば○こう○ちの納得いかないコーナー

「世の中の不条理な出来事」に吼えるブログ。(映画及び小説の評価は、「星5つ」を最高と定義。)

どうすれば良かったのだろうか?

2021年05月22日 | 時事ネタ関連

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新幹線走行中、運転士が腹痛で離席 我慢の限界どう対処」(5月21日、朝日新聞

走行中の東海道新幹線で、運転士が約3分間、運転室を離れた事案が在った。腹痛に耐えられず、運転資格の無い車掌を運転室に呼んで、トイレに行った。と言う。JR東海は「社内ルールに違反した。」と説明するが、時として避けられない生理現象だけに、現場の運転士は普段どの様に対応しているのか。  

事案が起きたのは16日。JR東海によると、午前8時14分頃、熱海三島駅間を走行中の東京新大阪行きひかり633号で、男性運転士(36歳)が腹痛を感じた。運転士は男性車掌長(36歳)を運転室に呼び、熱海駅を通過後、入れ替わる様に客室のトイレに。其の際、新幹線は時速150kmで走り、運転士は約3分後に戻った。  

JR東海によると、運転士が腹痛を訴えた場合、運行を管理する指令所に連絡して指示を仰ぎ、免許の在る車掌が居る場合は運転を交代出来る。又、運転士の判断で新幹線を停止させる事も出来た
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今回の一件、当該男性運転士は、どうすれば良かったのだろうか?此の位の事だったら、問題無いだろう。」という安直な判断が、大きな事故を引き起こす事は、過去に幾つも存在する。だから、JR東海として「運転士が腹痛を訴えた場合、運行を管理する指令所に連絡して指示を仰ぎ、免許の在る車掌が居る場合は運転を交代出来る。又、運転士の判断で新幹線を停止させる事も出来る。」という規定が在るのならば、規定に則って対応すべきだろう。

とは言え、当該運転士の今回の対応、1人の人間としては理解出来なくも無い。元記事にも在る様に、幾ら対策を打っていたとしても、生理現象は100%コントロール出来ない。激しい腹痛に突然襲われたら、“職場”を離れざるをない事も在るだろう。「だったら、規定に則った対応を取れば良いだけの話。」というのは正論だし、其の通りだとは思う。

でも、今回の場合、元記事を読む限りでは、“運転資格の在る車掌”は乗車していなかったと思われる。そうなると、「運転士の判断で新幹線を停止させる。」という対応だけになるだろう。乗客は“理解在る人物”だけでは無いだろうし、「急いでいるのに、何で停止したんだ!体調管理をきちんとしていなかったのが悪いのだから、乗客に補償せよ!!」なんて言い出すが出ないとは言えない。又、「停止させた事で、社内的に厳しい罰を受けるのではないか?」という恐れが、当該運転士に在ったのかも知れない。

社内規定に則らなかった当該運転士の対応に“”が在る事は否定しないけれど、今回の件で彼が叩かれるのは、何か気の毒な気もする。


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