ば○こう○ちの納得いかないコーナー

「世の中の不条理な出来事」に吼えるブログ。(映画及び小説の評価は、「星5つ」を最高と定義。)

「エヴェレスト 神々の山嶺」

2016年03月23日 | 映画関連

*********************************

ネパール首都カトマンズヒマラヤ山脈が見える其の街で、日本人カメラマンの深町誠岡田准一氏)は、古めかしいカメラを見付ける。其れイギリス登山家ジョージ・マロリーが、1924年6月8日にエヴェレスト登頂に初めて成功したかかが、判断出来るかもしれないカメラだった。

 

カメラに付いて調べを進める深町は、羽生丈二阿部寛氏)というアルピニストの存在に辿り着く。他人に配慮しない登山をする孤高の人物となった彼の壮絶にして崇高な人生に触れる内に、深町の胸に或る思いが生まれる。

*********************************

 

夢枕獏氏の小説神々の山嶺」を原作にした映画エヴェレスト 神々の山嶺」。エヴェレストを舞台にした自然の美しさや脅威、そしてカトマンズの街の雑多さには目を引かれる物が在ったし、途中位は面白かったのだけれど、全体を通して言えば“駄作”としか言い様が無い。

 

此の作品の最大のポイントと言って良い「ジョージ・マロリー氏は、世界で初めてエヴェレスト登頂に成功していたのか?」という謎が、最後の方ではどうでも良い扱いになっていたし、「遭難死した羽生を、“偶然”に深町が発見。」、「強風と猛吹雪間断無く続いている状況下で、遭難死した羽生の直ぐに、彼が書き込みをした紙切れが、“吹き飛ばされる事無く”落ちていた。」、「“偶然”発見した羽生の遺体の傍に、“偶然”ジョージ・マロリー氏の遺体が在った。」等々、首を捻ってしまう設定が余りに目立つ。又、深町が亡くなった羽生のに自分の額をくっ付けて、“イタコ”の様な真似をするに到っては、もう笑うしか無い。

 

エヴェレスト登山の様子をもっと深く描けば良いのに、思った程では無かった事から、登山の厳しさが今一つ伝わって来なかった。此処は、感動して泣く場面ですよ。」といった感じの押し付けがましい演出鼻に付く

 

読んでいないので原作がどうかは判らないけれど、少なくとも映画は超ガッカリ。総合評価は星2つ


コメント    この記事についてブログを書く
« 遂に此の分野迄・・・ | トップ | 政治が関与する事か? »

コメントを投稿

ブログ作成者から承認されるまでコメントは反映されません。