ば○こう○ちの納得いかないコーナー

「世の中の不条理な出来事」に吼えるブログ。(映画及び小説の評価は、「星5つ」を最高と定義。)

遂に此の分野迄・・・

2016年03月22日 | 時事ネタ関連

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人工知能小説も・・・人間と共作で文学賞1次通過」(3月21日、読売新聞

 

人工知能(AI)が人間と共同で「執筆」した短編小説が、内文学賞の1次審査を通過した。

 

応募した2チームが21日、東京で報告会を開いて発表した。韓国での囲碁のトップ棋士への勝利に続き、人工知能の飛躍的な能力向上を印象付けた。医療投資等の分野にも応用が始まっており普及が進めば、身近な生活を大きく変える事になりそうだ。

 

「私は初めて経験する楽しさに身悶えしながら、夢中になって書き続けた。コンピュータが小説を書いた日。コンピュータは、自らの楽しみの追求を優先させ、人間に仕えることをやめた。」。

 

報告会で公表された作品の1つ「コンピュータが小説を書く日」の終わりの部分だ。松原仁公立はこだて未来大教授が代表を務めるチーム「きまぐれ人工知能プロジェクト 作家ですのよ」が、第3回日経「星新一賞」に応募した。

 

物語の構成や登場人物の性別等を、人間が予め設定。人工知能が状況に合わせて、人間が用意した単語や単文を選び乍ら「執筆」したと言う。

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2011年度にアメリカ小学校に入学した子供達の65%は、大学卒業時に、今は存在していない職業に就くだろう。というデューク大学キャシー・デビッドソン教授の“予測”を、2年前の記事「消える職業や仕事」で紹介した。「技術革新がどんどん進む中、人間が従事していた仕事を機械が行うケースが増え、代わりに其れ存在しなかった“新しい仕事”が創出され、其れ等に人間が従事する事になる。」という予測だが、一方で、先日放送されていた報道番組によると「多くの物で溢れ返り、『新しい何かが欲しい。』と考える人が減っている現代では、此れ迄の様に新しい仕事が生み出される可能性は低く、人工知能やロボットの普及によって、世界的に“仕事が無い人間”が増加する。」という説も在ったりする。人間の仕事がどうなって行くのかは判らないけれど、人工知能が様々な分野にどんどん普及して行くのは確かだろう。

 

、そういった事を予想はしていても、今回の様に“執筆”という分野に迄進出して来るとは思わなかった。「執筆というのは、“人間が従事するクリエイティヴな仕事”の中で、機械化が非常に難しい物の1つ。」という思いが在ったから。ウェットな感性が必要とされる分野に、ドライな機械が介在するというのは、何とも味気無いなあ。という気持ちも在る。

 

とは言え、今回の場合、「物語の構成や登場人物の性別等を、人間が予め設定。人工知能が状況に合わせて、人間が用意した単語や単文を選び乍ら『執筆』した。」という事で、人間が関わる部分も少なく無い様だ。

 

今回のニュースでふっと思い出したのは、五木ひろし氏のヒット曲「よこはま・たそがれ」【動画】。作詞は2年前に亡くなられた山口洋子さんだが、此の歌には有名な逸話が在る。

 

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「よこはま・たそがれ

 

[1番]

よこはま たそがれ

ホテルの小部屋

くちづけ 残り香 煙草の煙り

ブルース 口笛 女の涙

あの人は 行って行ってしまった

 

あの人は 行って行ってしまった

もう帰らない

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「よこはま」、「たそがれ」、「ホテルの小部屋」、「くちづけ」、「残り香」、「煙草の煙り」、「ブルース」、「口笛」、「女の涙」と、「流行した曲に多用されている“単語”を山口さんが調べ、其れ等を並べて行った。」のだ。「並べ立てれば良い。」という訳では無く、“配列の”というのが在ったのは事実だけれど、そうなると「人工知能によって流行りの単語や表現等を選択し、上手く繋ぎ合わせて小説を執筆する。」という事も、全く絵空事では無い様な気もして来る。

 

次々にヒット作を生み出している作家の作品なんぞは、文法や表現等が滅茶苦茶だし、そんな作品だったら、人工知能が執筆した作品の方が上手かったりして。


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