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「東京ドームの『現金御断り』に賛否両論 キャッシュレス決済手段を持たない人は?」(3月5日、ITmedia NEWS)
過去最大のリニューアル工事を済ませ、3月2日にオープンした「東京ドーム」。巨大なLEDヴィジョンや“顔パス”を実現する顔認証システムも話題だが、場内で現金が使えない完全キャッシュレス化には異論も多い。東京ドームを運営する東京ドーム社に話を聞いた。
東京ドームは場内チケット・カウンターの他、グッズを販売する売店や客席販売に到る迄、キャッシュレス化した(場外チケット売り場は現金可。)。決済はクレジット・カードか「Suica」等の電子マネー、「PayPay」等のコード決済となる。コイン・ロッカーは、交通系ICカードに対応している。
此れに対しSNSでは「時代の流れとはいえ・・・。」、「野球ファンには年配の方も多いから、時期尚早。」といった慎重論も目立つ。東京ドーム社は「そうした意見が在るのは把握している。」と話す。
「キャッシュレスというとPayPay等、最近登場したコード決済を思い浮かべる方も多いと思いますが、東京ドームではSuica等、交通系ICカードも使えます。場内にはICカードに現金をチャージする機械を設置し、必要な方には(スタッフが)案内します。」と言う。
Suicaは2021年に発売20周年を迎え、PASMO等を含めた交通系ICカードの累計発行枚数は2億枚超(2021年9月時点、JR東日本メカトロニクス調べ。)。「野球観戦者のコア層と言われる中高年男性を含め、充分に普及している。」という判断だ。
又、場内には複数の「DXサポート・デスク」を設け、決済方法や各種デジタル・サーヴィスの使い方等を案内する。更にキャッシュレス決済手段を持たない人の為に、1,500円チャージ済みのSuicaを2,000円で、チャージしていないnanacoを300円で販売中。場内で、唯一現金が使える場所と言えそうだ。
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「リニューアル工事が済み、3月2日にオープンした東京ドーム。」の事を伝えるニュース番組の中で、「場内では現金が一切使えない、完全キャッシュレス化となった。」というのを知り、「酷いなあ。」と思った。「“現金支払い”を主とし、借金が嫌いなので、クレジット・カードは極力使用しない様にしている自分の様な人間。」が、切り捨てられた感じがしたからだ。
「公的な申請等も、スマホで対応出来る。」という“売り”が増えている。でも、「特定のスマホは、非対応で在る。」というケースが、少なからず在ったりする。高齢者向けのシンプルなスマホなんぞは、そういう事が多い。そういう人達の為に、「パソコンからも申請出来ます。」というケースも在るけれど、“読み取り機械”等を別途購入しなければいけなかったりもする。
世の中、スマホやパソコンを所有している人許りでは無いし、そういう物を所有していても、扱いになれていない人だって居るだろう。そういう人達の為に、対応出来る“出先機関”が設けられていたりもするが、「スマホやパソコンは、皆所有していて当たり前。」という“大前提”でのシステム作りには、どうしても抵抗を感じてしまう。
今回のニュースを読んで、東京ドーム社が幾つかの“救済策”を講じているのが判った。自分の場合、交通系ICカードで対応する形になりそうだが、本音を言えば「現金で支払いたい。」という気持ちが在る。
「世の中、どんどん変わって行くのだから、東京ドーム内の完全キャッシュレス化は仕方無い。」と考える方も居るだろう。でも、「交通系ICカードの普及により、自動券売機を利用する人が大幅に減ってから久しい。」けれど、「自動券売機にて、現金で切符を購入する。」というシステムは無くなっていない。両者は“並立”しているのだ。
だから、「東京ドームが完全キャッシュレス化に向かうのは仕方無いにせよ、暫くの間は現金“も”使用出来る様にすれば良いのに。」と、“並立”を望んでしまう。「そんな事だと、完全切り替えに時間が掛かり過ぎる。」と言われてしまえば、其れ迄なのだが・・・。
其処で、皆様にズバリ聞きます!「今回の東京ドームの対応を、どう思われますか?」。
現金しか使えない人は来るなということでしょうか。
世に中にはクレジットカードもスマホも持ってない人もいるはずです。
「効率性」という観点から言えば、今回の対応は「在り。」なのかも知れませんが、仰る様に「現金しか使えない人(若しくは現金しか使いたくない人)」というのは居るだろうし、多様性を認めない対策というのは、どうかと思いますね。何れは完全キャッシュレス化になるとしても、“移行期間”は設けるべきかと。
私はスマホ持ってませんが、スーパーでも交通系ICカードが使えるので、ほとんどの買い物はキャッシュレスです。その他ほとんどの買い物や支払いはクレジットカードか交通系カードで行い、現金で支払う事はほとんどありません。私の家内は後期高齢者になりましたが、スーパーの買い物もちゃんとスマホのPayでキャッシュレス決済してます。
そんなわけですので、完全キャッシュレス化という試みは時代の流れだと思います。むしろ韓国や中国と比べても日本のキャッシュレス化はかなり遅れています。もっと早く進めるべきだと思います。特にこのコロナ禍、レジで受け取った小銭を消毒もせずにレジスターから客に釣銭として渡しているのは、ウイルスが付着しているかも知れないと思うと、とても怖くて貰う気になれません。
クレジットカードもスマホも持ってない人も多いとのご意見もありますが、SuicaやPasmoやIcocaなどの交通系カードがどこでも利用出来るようになってますから、そういう方でも交通系カードを利用すれば何の支障もないと思います。高齢者の方が交通機関を利用する時も、交通系カードを利用している人はかなり多いです。だいたい、バス降りる時でもほとんどの人はICカードでスムースに降車してるのに、たまに現金で払う人は時間がかかって、後がつかえてえらい迷惑です。
ただ東京ドームの、いきなり全部キャッシュレス化というのは私も少し時期尚早かなと思います。当面は現金方式も併用して、様子を見て、キャッシュレスが馴染んだ頃を見計らってから全面キャッシュレス化に移行するという方法も考えた方が良かったのではと思います。
まあ場内でSuicaも売ってるようですから、この機会に持ってない方も交通系カードを入手して、これは便利だと思う高齢者が増え、キャッシュレス化が促進される、という効果も狙った国の方針…であるのならさすがだと思えますが、さて?
キャッシュレス化が世界の潮流なのでしょうし、将来的には日本も完全キャッシュレス化に向かうのかも知れません。又、コロナ禍が長引く中、キャッシュレス化に理が在るのも判ります。
唯、国がキャッシュレス化を猛烈に後押しし、コロナ禍でウイルスの付着を気にする人が増えているで在ろう割には、数字を見る限り、我が国ではキャッシュレス化がそうは進んでいない。「電子書籍よりも、紙の本が好き。」という人が多い様に、「キャッシュレス決済よりも、現金払いの方が良い。」という自分の様な人が、我が国では少なからず存在するのかも知れません。
とは言え、キャッシュレス化に進まざるを得ないので在れば、時代の潮流として仕方無い事だとは思います。でも、其れならば“移行期間”を設けるべきで、東京ドームの今回の決定は、どうしても“拙速”という感じが否めないです。
利益を追求する民間企業との前提であれば、いずれ近いうちに撤去するであろう現金対応機器類にコストをかける「並立」は単に無駄という事になるでしょうね。私企業としての対応は正解だと思います。
ただ。
私自身は何でもかんでもキャッシュレス化には反対、というかそのシステムを信用していません。現金を持ち歩いては不便だし盗難にあうというリスクもありますが、なくしたり取られたりしても手元の現金だけで済みますが、災害などでのシステムダウンで使えなくなるリスクや、知らぬ間にクレジットで買い物されてたり、乗っ取りなどで「預けてある」財産を根こそぎ奪われたり、とリスクの方がより大きいと思っているから(私ごとき下流老人には無縁の心配ですが(笑))。
あらかじめチャージしているカードの範囲でのキャッシュレスなら、現金と同じリスクで済むので、それはそれで使い勝手はいいと思いますが。
「借金するのが大嫌い。」というのが自分の中には在り(「借金を出来ない人間は、ビジネスを大きくは出来ない。」なんて言われますが。)、其れが「クレジット・カードは、最低限の場合しか使わない。」というスタンスになっています。
又、悠々遊様が書かれている「乗っ取り等で、根こそぎ財産を奪われる。」というのも心配。自動運転もそうですが、どうにも「機械的な物に、全面的に信を置けない。」という、或る意味アナクロな人間なんです。