今年の「NHK紅白歌合戦」に出場する事となった西田敏行氏だが、同番組への出場は21年振りの事とか。21年前に歌った「もしもピアノが弾けたなら」(動画)に付いて、先日の夕刊紙に「へー。」と思う記事が載っていた。
此の曲がヒットしたのは、今から30年前の1981年。当時、歌詞の或る部分を聞いて、「可哀想。」と泣く子供が居たと言う。「だけど ぼくにはピアノがない きみに 聴かせる腕もない♪」というのが当該部分で、泣いた子供は「聴かせる腕もない♪」を、本来の意味の「聴かせるだけの『技術』が無い。」では無く、文字通りに「聴かせる『腕』を失ってしまった。」と受け取ってしまったのだと。「ピアノが弾きたいのに、片腕(若しくは両腕)を失ってしまっているから弾けないなんて可哀想。」という訳だ。「大人なら思い浮かばない事だろうけれど、子供ならばそういう勘違いも在るのだなあ。」と思った次第。
閑話休題。
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以下の著名人達には、或る“特殊な共通点”が在る。其れは、一体何か?
④ アゴスティニョ・ネト元アンゴラ大統領
⑤ フォーブス・バーナム元ガイアナ大統領
⑦ テレサ・テンさん(歌手)
⑨ マリリン・モンローさん(女優)
⑩ マイケル・ジャクソン氏(歌手)
⑫ 蒋介石元中華民国総統
⑮ ウラジーミル・レーニン元ソ連最高指導者
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「⑤のフォーブス・バーナム元ガイアナ大統領」迄で判った方は、相当凄いと思う。此の時点で判らなかったとしても、「⑥のジェレミ・ベンサム氏」で判った方ならば、「可成りの情報通」と名乗って良いだろう。「⑭のヨシフ・スターリン元ソ連最高指導者」辺りで「もしかしたら・・・。」と思われるのが、一般的な感じかもしれない。
上記17人の著名人は故人で在り、彼等の“特殊な共通点”とは「エンバーミングされた著名人」という事。エンバーミングとは、「遺体を消毒や保存処理、又、必要に応じて修復する事で、長期保存を可能にする技法。」を指す。毛沢東元中国国家主席が眠っている様な姿で「永久保存処理」されているのを、ニュース映像等で目にした方も多いだろう。(Wikipediaの情報によると政治指導者で「永久保存処理」されているのは、毛沢東元中国国家主席の他にホー・チ・ミン元ベトナム国家主席、ウラジーミル・レーニン元ソ連最高指導者、そして金日成元北朝鮮国家主席の4人だけの様だ。)
「今回、何故『エンバーミング』の話を取り上げたか?」と言えば、「17日に亡くなった金正日総書記の遺体が、父親同様に『永久保存処理』されるのではないか?」との観測が広がっているからだ。強大な権力を誇った人物の遺体が永久保存処理されるというのは、「自身の力を死後にも誇りたい。」と権力者自身が生前に命じたか、又は「強大な権力を誇った人物の威光を利用したい。」と思う連中が権力者の死後に命じたかの何方かだと思う。後継者の3男・金正恩氏が28歳と若い為、体制の安定化を図る意味でも父親の威光に縋る事は充分考えられ、金正日総書記が永久保存処理者の仲間入りとなる可能性は高そう。
遺体の永久保存処理には、一体幾ら位掛かる物なのだろうか?21日付けの東京新聞(朝刊)には、「永久保存処理自体に100万ドル(約7,700万円)、そして管理費用に年間80万ドル(約6,200万円)が掛かる。」と記されていた。多大な餓死者が出ているという北朝鮮の一般市民が此の話を知れば、「国民の命を救う為に使え!」と思う事だろう。同国の上層部にとっては、「端金」に過ぎないのかもしれないが・・・。