ば○こう○ちの納得いかないコーナー

「世の中の不条理な出来事」に吼えるブログ。(映画及び小説の評価は、「星5つ」を最高と定義。)

未熟な国民が多くを占めている国では

2016年05月12日 | 政治関連

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「会議費で家族旅行と報道 舛添知事『調査指示した。』」(5月11日、朝日新聞

 

東京都の舛添要一知事の資金管理団体グローバルネットワーク研究会」(解散)が、「会議費」名目千葉県内のホテルに支出した約37万が、家族旅行に充てられ、政治資金規正法違反(虚偽記載)の疑いが在ると、11日発売の週刊文春が報じた。舛添氏は日午前、報道陣に対し「事務所に、調べる様に指示した。精査が終われば、コメントしたい」と述べた。

 

同研究会の政治資金収支報告書によると、研究会は千葉県木更津市の「龍宮城スパホテル三日月」に2013年1月3日に約23万8千円、2014年1月2日に約13万3千円を支払っており、支出目的は共に「会議費用」となっている。週刊文春は「会議では無く、家族旅行だった。」とする関係者の証言を紹介し、政治資金規正法違反(虚偽記載)の疑いが在ると指摘した。

 

舛添氏は報道陣から自身の記憶ではどうかと問われたが、「不正確な事は言いたくない。」と話した。

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9年前の記事「御手並み拝見」や7年前の記事「貧乏籤」等で指摘して来たが、舛添氏に対しては表面的には手厳しく“上”を批判し乍らも、裏に回ると“上”に対して媚び諂う人物。『自分の手柄は、自分の物。他人の手柄も、自分の物。』という身勝手な人物。といった印象が強い。又、過去の「実姉の生活保護受給問題」や「公私混同疑惑(私的使用目的で、公費にて漫画や美術品等を購入した疑惑)」等からは、金銭に対する執着心の強さやみみっちさを感じていた。だから、今回の報道を目にしても、「又か・・・。」という思いしか無い。

 

正月三が日に会議を行うなんて九分九厘考えられないし、「当該日、舛添氏は家族でホテルを訪れていたし、会議も行われていない。」というホテル従業員の証言も在る。、当該ホテルで会議を行った場合、必要な費用は参加者1人に付き500円で、約23万8千円となると500人近い参加者が必要となるが、会議室に入れるのは200人にも満たないとか。

 

漫画を公費で購入した際にも見苦しい言い訳をしていた御仁だけに、今回も見苦しい言い訳をしたり、責任転嫁をするのだろうが、今回は他にも公私混同疑惑が幾つも明らかとなっている(どう考えても、舛添氏が意図して公私混同しているとしか思えない。)ので、何れだけの都民が納得する事か。

 

考え方は色々在ろうが、個人的には「『清廉潔白だけれど、無能政治家。』よりも、『“多少”悪い事をしていても、其れ遥かに上回る国益を生み出してくれる、有能な政治家。』の方が評価出来る。」という考え。だから、「大きな国益を生み出してくれるなら、多少の悪事看過しても良い。」と思っているが、今の日本の政治家は私利私欲を満たす事のみを考えて行動し、国益なんか全く考えていない様な許り。公私混同さもみみっちいケースが多く、舛添氏なんぞは其の最たる例。

 

公私混同してしまう政治家が悪いのは言うも無いが、同じ様な公私混同が何度も何度も繰り返されるのは、厳しい目を向け“続けない”国民も悪いと思う。公私混同が在っても、一時的にワアワア騒ぐだけで、直ぐに忘れてしまう。自分達の血税流用されているのだから、もっと怒り続けなければいけないし、公私混同が出来ない様なシステムを政治家に作らせなければ駄目だ。未熟な国民が多くを占めているでは、成熟した政治が生まれる訳は無い。


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カネを出している (雫石鉄也)
2016-05-12 08:49:55
日本人の多くは「納税者」=「お金を出している」という意識が少ないのではないでしょうか。
必死で働いて稼いだお金です。そのお金を税金として出しているのです。私たち庶民はパナマなんぞにお金を投資できないので、きっちり税は取られます。
その税金の使い道をもっとしっかり見張る必要があるのではないでしょうか。
政治家連中が使っている金が、私たちが出したものですよ。どっかの会社の株主になれば、その会社の経営をは大変気にかかります。でも、国や自治体にはどうしてもっと気をかけないのでしょうか。
国民市民全員がそういう意識で税金を納めれば、少しは良くなると思います。金を出しているのは自分たちだ。
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>雫石鉄也様 (giants-55)
2016-05-12 11:44:08
書き込み有難う御座いました。今回は、此方にレスを付けさせて貰います。

「日本人の多くは『納税者』=『御金を出している』という意識が少ないのではないでしょうか。」というのは、全く同感です。世界有数の経済大国で在り乍ら、1日3食を真面に取れない子供達が結構居たり、多くの老後破産が指摘される我が国。血税がこんな無茶苦茶な使われ方をしていたら、普通の国なら暴動やデモが起こるだろうに、日本人は実に大人しい。源泉徴収されているサラリーマンは、概して“取られている税金”に付いて意識が希薄な気がします。手間は掛かるけれど、全国民が等しく自ら納税する形になれば、もっと税金に関して真面目に向き合うと思うのだけれど・・・。

パナマ文書問題等、近年は正直者が馬鹿を見る様な事柄が多い。明らかに違法な事柄も然る事乍ら、社会的に地位が高い人達は、道義的な面で問題が在る事柄にも、身綺麗で在って欲しい物です。
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こんばんは。 ()
2016-05-25 00:04:22
雫石さんが書かれているように、金と政治との物議というのは、本来、国民が担うべき話題だと思います。つまり、権力者主導ではなく、国民が納得いく形での、財源の利用がなされているならば、こんな茶番にはならない筈。

日本人は、何かと、権力者との距離の取り方が下手だと思います。如何なる富豪や政治家も、市井に生きる個人である、というのは同じ事。むしろ、そうした、奇異に見る傾向が、著名人の生活圏を首都圏などに限定させしめ、富裕層との「愛郷」に対する意識の格差が生じているのではないかと思います。

距離といえば、決別もそう。良き先人が残した、出師の業も、それを引き継いでいくという意志があると無しでは雲伝の差があり、先人の記憶を保存して行く事を義とするか、それとも、後継者たちが円滑な権限と意志の委譲を義とするか、で、環境は全く変わりますよね。

逆に、この件では、舛添氏は非常に孤独なのではないかと思います。ただし、権力とは功績であって、五輪招致も彼のものではないですし、その財源の眩い幻惑に、氏が惑わされた、というのは話にならない、と思います。早く、解決して欲しい課題ですね。
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>隆様 (giants-55)
2016-05-25 00:21:45
書き込み有難う御座いました。今回は、此方にレスを付けさせて貰います。

アメリカと日本を比較した場合、「俺達が国家を作り上げ、そして支えているのだ。」というのがアメリカ国民の主流な考えで在る“としたら”、日本は「御上が作り上げた国家に、我々は隷属させて貰っている。」というのが“潜在的な”考えの様に感じたりもします。税に対しても政治に対しても、良くも悪くもアメリカ人は能動的。一方、日本は受動的な感じが凄くするんです。だからこそ「金と政治との物議というのは、本来、国民が担うべき事。」の筈なのに、そういうのが非常に希薄。困った物です。

今回の件に関して言えば、舛添都知事が叩かれ捲るのは仕方無いと思う。でも、同時に彼“だけ”が叩かれ捲っている事にも、何とも言えない違和感を覚える。みみっちい金額を公私混同している事で、庶民感覚からすると一層腹立たしさを感じてしまうのかもしれないけれど、国会議員で言えば、舛添都知事の比では無い高額な公私混同を、平然と行っている者が結構居る。高額だからこそ現実感が今一つ感じられず、故に「仕方無い。」という諦観が国民の間に在るのだとしたら、寧ろ此方の方が問題な気もします。
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