ば○こう○ちの納得いかないコーナー

「世の中の不条理な出来事」に吼えるブログ。(映画及び小説の評価は、「星5つ」を最高と定義。)

コロナロス

2021年03月05日 | 時事ネタ関連

インターネット普及する以前は、調べ物をする際には辞書等の書籍に当たり、又、誰かと連絡を取りたい場合には電話するというのが一般的だった。でも、インターネットが普及すると、調べ物はネットで検索し、誰かと連絡を取りたい場合にはメールするというのが一般的となった。(現在は、更に新しいツールが出て来ているけれど。)

想像して欲しい。「明日から、調べ物は辞書等の書籍だけに当たり、又、誰かと連絡する場合には電話だけにしなければならない。違反した場合には、多額の罰金を取る!」と政府から命じられたら、多くの人はパニック状態になる事だろう。“当たり前となってしまった事”が、急に“当たり前で無くなってしまう”というのは、人を戸惑わせ、時には茫然自失とさせてしまう物だから。

3月3日の東洋経済オンラインに、興味深い記事が載っていた。新型コロナウイルス感染症終息した場合、“其の後の日々に付いて不安を感じている人”が目立って来ている。と言うのだ。「所謂“コロナロス”に、自分がなってしまうのではないか?」と不安を感じる理由は、次の2つ。

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① 新型コロナウイルス感染症を理由に、可能になっていた生活や仕事の自律性が失われる事。
② 新型コロナウイルス感染症
只中居る事で、生じていた非日常的な感覚が失われる事。
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新型コロナウイルス感染症が大流行する以前には、「日常的にマスクを着用し、小忠実に除菌スプレーを手に吹き掛けるなんて事をしていなかった。」、「満員電車に揺られて勤務先に行き、オフィスで仕事をしていた。」、「通勤を含めた勤務時間が長く、家族と過ごす時間は短かった。」、「自由に外出し、近しい人と飲んだり食べたりしていた。」というのは、“普通の出来事”だった。

でも、新型コロナウイルス感染症が大流行した事で、「日常的にマスクを着用し、小忠実に除菌スプレーを手に吹き掛ける。」、「テレワークが、珍しい事では無くなった。」、「家族と密に接する様になった。」、「不要不急の場合以外、外出する事を控える様になり、親しい人と飲んだり食べたりする機会が大幅に減った。」といった“非日常的な生活”が求められ、1年以上もそういう生活を皆がして来た事で、“非日常的な生活が”“日常的な生活”と変わって行っている。

新型コロナウイルス感染症の終息には更に月日を必要とするだろうけれど、こんなにも長く“非日常的な生活”を過ごした事で、“日常的な生活”と心身共に慣れ出しているいる中、「終息したら自分は、“元の生活”に戻れるのだろうか?」と不安に思う人が増えているのは、自分も納得出来る。


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2 コメント

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Unknown (悠々遊)
2021-03-05 10:53:12
再びこんにちは(笑)。
戦争を体験した世代と、幼い頃に「戦後」を直接見聞きした世代、平和な時代が数十年続いたころに生まれた世代では、戦争に対する意識、捉え方が少しずつ違うような感覚。
ジェネレーション・ギャップと言葉にするのは簡単だけど、実際には深刻なことはありますね。
現在進行形でコロナ禍を生きている世代と、コロナ禍を(インフルエンザのような)日常風景として生まれ育つであろう、これから生まれる世代でも、また日常に対するギャップが生まれるんだろうなと予想しています。
常にマスクをし三密を避ける生活を、どうしても「非日常」と捉えてしまいがちな世代と、それが当たり前の風景で、マスクもせず人混みの中、互いの唾が顔にかかる近さで話すのを「不潔」と感じる世代とに・・・。
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>悠々遊様 (giants-55)
2021-03-05 14:20:33
書き込み有難う御座いました。今回は、此方にレスを付けさせて貰います。

或る時代を境に、“其れ以前の世代”と“其れ以後の世代”のギャップというのは、間違い無く在りますね。エポックメーキングな存在となったインターネット。インターネットが無かった時代を知っている者と、インターネットが当たり前に存在する時代を生きて来た者とでは、発想法からして全く違うと思うし。

コロナ下を生きる子供達、特に幼稚園から小学校低学年の子供達からすれば、「マスクを常に着用し、除菌スプレーを小忠実に手に吹き掛ける。」なんていうのは当たり前の事となっており、そういう意味では“新人類”と言えるのかも。
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