村岡元長官の起訴と毒饅頭発言

日本歯科医師会から自民党・旧橋本派へ１億円が闇献金された事件で、旧橋本派幹部の村岡兼造元官房長官が在宅起訴された。

この村岡氏の名前や顔を見聞して、あれ？と思われた方も多いのではないだろうか。そう、野中広務元幹事長が、小泉首相との”政権闘争”に敗れ、政界を引退（実質的には辞めざるを得ない状況に追い込まれたと思っているが。）した際に、小泉首相支持に”寝返った”人物達に対して、「毒饅頭を喰わされたと考えざるを得ません！」と発言した。その、毒饅頭を食わされた人物の一人として真っ先に名を挙げられたのが、この村岡氏だった。

政界を引退して以降の野中氏は、あたかも”憂国の士”の如き言動を繰り返している。しかし、過去の彼が行なって来た言動を見る限りでは、今の金まみれの政治体制を作り上げた多くの部分を担っていたとしか思えないし、巷間囁かれている様な”北朝鮮との親密な関係”には売国奴としてのイメージしかない。彼が、”憂国発言”をする度に、「お前にだけは言われたくない！」と思ってしまうのだ(^o^;;;。

今回の闇献金事件では、この野中氏も関与したとして名前が挙がった。その他にも、橋本龍太郎元首相と青木幹雄参院議員会長の名も。野中氏は起訴猶予、橋本＆青木両氏は嫌疑不十分で不起訴という事になったが、旧橋本派の幹部達が大きな痛手を負った事は確かだろう。

しかし、うがった見方をすれば、政界を退いた野中氏としては最早失うモノはない。”捨て身”で復讐出来る身にあると言っても良い。この事件が最初に報じられた直後から、日歯前会長と橋本、青木、野中氏との親密さを示す写真や内部からの証言が紙面を賑わせた。このリーク元は誰なのか？村岡氏が「陰謀だ！」と発言した裏に在るものは？単純な闇献金事件という構図ではない気がしてならない。

毒饅頭の遺恨が尾を引いているのか？それとも、毒饅頭の毒が今になって効いて来たのか？毒饅頭恐るべしである。