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大手パチスロ・メーカー「ダッシュ電子」の企画開発部門を辞めた東は、「トリプルセブン」という小さな会社でパチスロの攻略法を売る仕事をしている。攻略法といっても、殆どがガセネタ。それをパチスロ中毒者に数十万円で売り付けるという阿漕な仕事だ。其処では悪徳商法で鳴らした営業マン等、一癖も二癖も在る社員達があの手この手で客から大金をふんだくっている。ダッシュ電子との密かなコネも在り、堅調なビジネスを進めて来たトリプルセブンの周囲で、怪しい出来事が起こり始めていた。
そんな時、ライバル関係に在る、業界最大手「東栄企画」との間に攻略情報を巡るトラブルが勃発した。東栄企画はヤクザ直営のヤバイ会社だ。我が身と会社の利益を守る為、東達は立ち上がる。果たして彼等は相手を出し抜き、生き残る事が出来るのか?
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先日読み終えた小説「ビッグボーナス」は、第2回(2003年)「このミステリーがすごい!」大賞で優秀賞及び読者賞を獲得した作品。冒頭の梗概で記した様に、パチスロの世界を描いた内容で在る。作者は競走馬を思わせる「ハセベバクシンオー」なるペンネームで、余程のギャンブル好きと思われる。今回の記事を書く上で色々調べたのだが、何と彼(本名:長谷部晋作氏)は多くの刑事ドラマを演出&監督した長谷部安春氏の子息で、女優の長谷部香苗さんの弟でも在るのだとか。
子供の頃は休みの日に家族でパチンコに行ったりしていたし、大学の頃はアルバイトの合間にパチンコを打ちにも行ったりしていた。射幸心を煽り立てる様な近年の機種とは異なり、当時はチューリップ台と称される機種がメインで、そこそこの投資額で結構長く遊べたもの。唯、元々煙草の煙が苦手だった事も在り、大学を卒業した辺りからめっきりパチンコ屋に行く回数は減った。故にパチスロの事は知っているが、実際にした事は無い。
パチスロに関する用語がやたらと登場するこの小説だが、パチスロ事情を知らない自分でもサクサクと読み進められた。諄さの無い程度に詳しく説明がされていたし、文章自体のノリが良かったから。又、一般人がギャンブルの世界に持っているで在ろうイメージを、この小説ではそのまま再現している。ギャンブルに嵌り込んで抜け出せない者の姿には苦笑を禁じ得ないけれど、欲深き人間ならば誰しも陥る可能性が在るのかもしれない。
上記した様にノリの良い文章では在るし、面白い内容では在る。唯、先の展開が読めてしまう嫌いは否定出来ないし、「“真の悪”が誰なのか?」も恐らくは早い段階で判ってしまう人も多いと思う。その意味で、もう一捻りも二捻りも欲しい内容。
総合評価は星3つ。
大手パチスロ・メーカー「ダッシュ電子」の企画開発部門を辞めた東は、「トリプルセブン」という小さな会社でパチスロの攻略法を売る仕事をしている。攻略法といっても、殆どがガセネタ。それをパチスロ中毒者に数十万円で売り付けるという阿漕な仕事だ。其処では悪徳商法で鳴らした営業マン等、一癖も二癖も在る社員達があの手この手で客から大金をふんだくっている。ダッシュ電子との密かなコネも在り、堅調なビジネスを進めて来たトリプルセブンの周囲で、怪しい出来事が起こり始めていた。
そんな時、ライバル関係に在る、業界最大手「東栄企画」との間に攻略情報を巡るトラブルが勃発した。東栄企画はヤクザ直営のヤバイ会社だ。我が身と会社の利益を守る為、東達は立ち上がる。果たして彼等は相手を出し抜き、生き残る事が出来るのか?
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先日読み終えた小説「ビッグボーナス」は、第2回(2003年)「このミステリーがすごい!」大賞で優秀賞及び読者賞を獲得した作品。冒頭の梗概で記した様に、パチスロの世界を描いた内容で在る。作者は競走馬を思わせる「ハセベバクシンオー」なるペンネームで、余程のギャンブル好きと思われる。今回の記事を書く上で色々調べたのだが、何と彼(本名:長谷部晋作氏)は多くの刑事ドラマを演出&監督した長谷部安春氏の子息で、女優の長谷部香苗さんの弟でも在るのだとか。
子供の頃は休みの日に家族でパチンコに行ったりしていたし、大学の頃はアルバイトの合間にパチンコを打ちにも行ったりしていた。射幸心を煽り立てる様な近年の機種とは異なり、当時はチューリップ台と称される機種がメインで、そこそこの投資額で結構長く遊べたもの。唯、元々煙草の煙が苦手だった事も在り、大学を卒業した辺りからめっきりパチンコ屋に行く回数は減った。故にパチスロの事は知っているが、実際にした事は無い。
パチスロに関する用語がやたらと登場するこの小説だが、パチスロ事情を知らない自分でもサクサクと読み進められた。諄さの無い程度に詳しく説明がされていたし、文章自体のノリが良かったから。又、一般人がギャンブルの世界に持っているで在ろうイメージを、この小説ではそのまま再現している。ギャンブルに嵌り込んで抜け出せない者の姿には苦笑を禁じ得ないけれど、欲深き人間ならば誰しも陥る可能性が在るのかもしれない。
上記した様にノリの良い文章では在るし、面白い内容では在る。唯、先の展開が読めてしまう嫌いは否定出来ないし、「“真の悪”が誰なのか?」も恐らくは早い段階で判ってしまう人も多いと思う。その意味で、もう一捻りも二捻りも欲しい内容。
総合評価は星3つ。
うちの父のいとこはパチンコで身を滅ぼしました。x±x
もう一人のいとこは競馬で家を売り、父の弟は株で大損・・・。
父はマージャンが好きで、負けても負けてもやってました。
それでも身を滅ぼさなかったのは父だけですが。^±^
父はマージャン以外のギャンブルはほとんどやりません。
昔は麻雀やパチンコ、競馬等をしていましたし、一攫千金を期待して宝くじを買い続けていますので、賭け事に魅了される人の気持ちは良く理解出来るのですが、と言って賭け事に全てを注ぎ込んでしまうのは愚かしい事。儲ける人も居りましょうが、大概は損をするのが賭け事で在り、ストレス発散の為に少額を賭ける程度で済ませておかないと、それこそ身の破滅を招いてしまう。