１００勝達成

ジャイアンツの上原浩治投手が、プロ野球史上１２１人目の通算１００勝を達成した。プロ入り後１９１試合目での１００勝達成という事で、これはドラフト制度導入以降、松坂大輔投手と並ぶ最速タイ記録となる。

ルーキー・イヤーに２０勝を挙げた上原投手。それを考えると、８年目の今季に１００勝達成というのは遅い気もする。２年目の２０００年（９勝７敗）と７年目の昨年（９勝１２敗）が一桁勝利に終わった事と、今季も一昨日迄５勝７敗と負けが先行していた事が影響しているのだろう。１８８試合目で９９勝を達成していたので、単独最速記録の可能性も在ったのだが、残念ながら２試合足踏みしてしまった為、それは適わなかった。

自らをエリートでは無い「雑草」と称していた男が、あの怪物・松坂大輔投手の記録と並んだ訳だが、ヒーロー・インタビューでは「（ドラフト制度導入以降、史上最速記録だったのは）怪物って言われてる人ですから、肩を並べるというのは、僕は本当に幸せだなと思いますね。」としつつ、「もう一年目の時から比較して欲しくなかったんですけれど、（松坂投手と）ずっと比較されてますからね。そういう意味では差し引き無しですからね、タイっていうのは僕も良かったと思いますし、大輔も抜かれなくて良かったと思ってるんじゃないですか。」と、雑草としての矜持をチラッと垣間見せてくれたのがとても嬉しかった。

過去に「上原さん、それを言っちゃあいかんでしょ！」では彼の言動を痛罵するも、「前略　上原浩治様」ではそれでも彼が大好きな選手で在る事を吐露させて貰った。その思いは今も何等変わる事は無い。昨年に引き続き、今季も決して芳しい成績とは言えないが、上原投手は我がジャイアンツの大エースと信じている。

何はともあれ、通算１００勝達成おめでとう！！