ジャイアンツの矢野謙次外野手(34歳)及び須永英輝投手(29歳)と、日本ハムの矢貫俊之投手(31歳)及び北篤外野手(26歳)との2対2の交換トレード成立が発表された。10年前に「矢野選手に一票投じます」という記事を書いた様に、何時も元気一杯で且つ勝負強い打撃を見せる矢野選手が、自分は大好き。彼が打席に入ると、場内のヴォルテージがヒート・アップする事からも、多くのジャイアンツ・ファンが愛して来た選手の1人だと思う。
昨季及び今季と、確かに打撃成績は芳しく無い。今季の起用のされ方を見ていて、「若しかしたらトレードに出されるかも・・・。」という予感は在ったが、実際にトレード成立報道がされると凄いショックだ。
決まった以上、彼が新天地で再び大活躍する事を期待したいし、「彼を出したのは大失敗だった。」とジャイアンツのフロントを歯噛みさせて貰いたい。頑張れヤノケン!
話はガラッと変わるが、先日、ウクライナのペトロ・ポロシェンコ大統領と会談した安倍晋三首相が、ロシアによるウクライナ領クリミア半島の武力編入を踏まえ、「力による現状変更を決して認めない。」と発言し、ロシアを牽制した。
ロシアの強硬な遣り口には憤りを感じているし、「力による現状変更を決して認めない。」という発言も正しいとは思っている。だが、「首相に再就任して以降、国民の多くが反対している事柄を、数の論理と手前勝手に捻じ曲げた法解釈で次々に推し進めて来た人物。」の口から、「力による現状変更を決して認めない。」という言葉が飛び出したのは、天に向かって唾を吐く行為。流石、「他人がしたら絶対に許さないが、自分が同じ事をするのは構わない。」と思っている様な鉄面皮振りだ。
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中谷元防衛相は10日、衆院平和安全法制特別委員会に出席し、憲法解釈を変更した昨年の閣議決定に関し、「憲法を、如何に法案に適合させて行けば良いのかという議論を踏まえた。」とした自身の発言に付いて、「趣旨を正確に伝えられなかった。撤回したい。」と述べた。
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此の件、余り大きく報じられていない様だが、「言い間違いだった。」とか「趣旨を正確に伝えられなかった。」という釈明で済むレヴェルの話では無い。
「日本国憲法は我が国の最高法規で在り、他の法律や条例等、全ての法体系よりも最優先される存在。」というのは常識で、「平和安全法案を、如何に憲法に適合させるか。」というのは在り得ても、「憲法を、如何に平和安全法案に適合させるか。」とうのは絶対に在り得ない話。民主党政権下での田中直紀防衛大臣の駄目さ加減も相当な物だったが、最高法規たる日本国憲法の意味合いを理解していない様な中谷防衛大臣の駄目さ加減もどっこいどっこいだ。
「あらゆる法体系よりも、政党の意向が最優先される。」となると、「自民党が理想としているのは中国共産党?」と思ってしまう。又は、北朝鮮の金正恩第一書記等、独裁者的立場が理想なのかもしれない。
先月の記事「『憲法』の最も重要な存在理由」でも触れた様に、「自民党が発表した『日本国憲法改正草案』自体が、『憲法は、国家権力の暴走を縛る為の法律。』という大原則を無視し、『国家権力に対する縛りを緩め、逆に国民を縛る法律。』と考えているとしか思えない内容。」なのだから、「現憲法は、大いに軽んじるべし。」というのが自民党の本音なのだろう。そんな政党なら遠からず、国民を平然と捨て駒にするに違い無い。
副大臣麻生太郎氏がすでに本音を語っているように、ナチス党がワイマール憲法を骨抜きにした手法を踏襲しようとしているのですから。
あとは独裁政権へまっしぐらですよ。
安倍党と中国共産党、それぞれ似たもの同士による近親憎悪かも。
躊躇無く、平然と嘘を吐き捲る安倍首相。一方、答弁を見る限りでは、「此の人、正直者なんだろうな。」と思ってしまう中谷防衛大臣。正直者故、言わなくても良い“事実”を言ってしまい、野党から批判されてしまう。今回の件も、仰る様に“自民党の総意”という“本音”なんでしょうね。
ナチスが台頭する背景や経緯を少しでも知っていれば、日本の現状が非常に似ている事に気付く筈。知らない人程、「そんな事は在り得ない。」とか「杞憂だ。」なんぞと、全く“無根拠”に類似性を否定する。
以前の記事「心に残った言葉」(http://blog.goo.ne.jp/giants-55/e/e78f48e01edc516fed9bf8cbdbd30eef)で紹介しましたが、伊丹十三氏の父で映画監督だった伊丹万作氏が、「戦争責任を一部の人間にだけ押し付ける様な風潮」に対して、次の様に書いています。
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多くの人が、今度の戦争で騙されていたと言う。幾ら騙す者が居ても、誰一人騙される者が無かったとしたら、今度の様な戦争は成り立たなかったに違い無いので在る。「騙されていた。」と言って平気で居られる国民なら、恐らく今後も何度でも騙されるだろう。否、現在でも既に別の嘘によって、騙され始めているに違い無いので在る。
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「楽だから。」と想像や思考を止めてしまい、全く無根拠に「在り得ない。」だ「杞憂だ。」と口にする人達は、いざ大きな問題に巻き込まれたら、無根拠に否定していた事を棚に上げ、「自分達は被害者だ!」と叫ぶ事でしょう。
左翼のが嫌だというなら、もし宗派が本願寺(西本願寺)か大谷(東本願寺)なら彼らの行う直接行動もあると思う。
デモは昔、一度参加した経験が在るのですが、悪い意味での”グルーピズム(集団主義)”や「こうでなければ駄目!」みたいな“教条主義”的な物が感じられ、以降は参加していません。
唯、署名に関しては、怪しげな団体では無い事や、趣旨に可成り賛同出来る場合には、出来る限り足を止めてする様にはしています。
極右や極左もそうですが、個人的には宗教的な組織も好きじゃないので、そういう所が主催している活動には、どうしても二の足を踏んでしまう所が在ります。“色”の付き具合が薄い所を、極力選んでという感じですね。