あの「巨人の星」*1が、35年ぶりに新作漫画として連載開始というニュースが載っていた。「週刊少年マガジン」誌上に、1966年~1971年にかけて「巨人の星」は連載されていたが、今回の新作も同じ「週刊少年マガジン」に連載されるという。本日発売の8月9日号から連載開始という事なのだが、タイトルは「新約『巨人の星』 花形」。そう、主役は星飛雄馬では無く、飛雄馬の永遠のライバル・花形満なのだ。
大手自動車メーカー・花形モーターズの御曹司(中学生の身でスポーツカーを無免許運転していた男でも在る。)にして、天才バッターでも在った花形満。そんな彼が新作漫画で主役となった理由は、「今の中高生には、貧しさから這い上がる飛雄馬より、恵まれた環境に在る花形の方がリアリティーが在る。」*2からだそうだが、これ程迄に弱くなってしまったジャイアンツの星飛雄馬よりも、今や球界の盟主の座に座ったと言っても良いタイガースの花形満の方が収まりが良いというのが一番の理由ではなかろうか。でも、花形満って「新・巨人の星」でタイガースからスワローズに移籍した筈だが・・・。
さて話はガラッと変わるが、先日の東京新聞に、演出家の今野勉氏が「奇妙な優しさ」という記事を書かれていた。2つの事柄を取り上げ、「その根底に在るのが優しさだとしても、それは奇妙な優しさではないだろうか。」としているのだが、これは正に自分がそう思っていた通りの事だった。
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① 給食費
最近、給食費を払わない家庭が増加し、その赤字額がかなりのものとなって来た為、給食制度そのものに支障を来たしているという話を耳にした事は在るだろう。親がリストラに遭い、生活が困窮しているといった事情ならば同情の余地は在るが、ブランド品や外車を購入している様な家庭が、「義務教育なのだから、給食費は払わなくても良いのだ。」といった妙な屁理屈で給食費の不払いを続けているケースも結構在るらしい。全く心根が卑しいと思うばかりだが、徴収出来ない給食費を教師達が自腹を切って穴埋めしているケースがこれ又結構在るという。
「給食費を払わない家庭の子供にも、他の子供達と同様に給食を食べさせて上げたい。」という教師達の優しさとも言えるが、その優しさによって給食費を払わなくても良いと思う家庭が増え、モラルの荒廃が進んで行くとしたら、この優しさは皮肉にも奇妙な優しさと言えるのではないか・・・と今野氏は指摘している。
② 退化する若者達
歯科医の丸橋賢氏の著書「退化する若者たち」によると、日本の若者達の歯の状態はかなり酷くなっているそうで、その原因は子供の頃から食べ易い物、柔らかい物しか食べないからとか。地べたにしゃがみ込む若者達、それは咀嚼器官の退化から来る体力低下を示し、それは又咬合による脳への刺激が少ない事による、知力の低下をも示しているとの事。
最近の若い子の顔と自分等の世代の顔を比べて感じるのは、小顔が増えたなあという事。「固い物を食べなくなった為に、顎が小さくなって行った。」とは良く言われる話だが、子供が望むままに柔らかい物を与えるというのは、優しさというより、子供を退化させる奇妙な優しさではないか・・・と今野氏はしている。
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2つの奇妙な優しさを挙げた上で、「兎に角判り易く、の一点張りで作られるTV番組も、もしかして日本人を退化させる奇妙な優しさだとしたら・・・。」と記事は結ばれているのだが、嘗て評論家の大宅壮一氏が指摘した”一億総白痴化”時代の到来を感じさせる話で在る。
*1 アニメ「巨人の星」が放送されていたのは、日本テレビ系列の土曜日の19時からという事だが、資料(1及び2)を見ると懐かしい番組名が並んでいる。リアルタイムでは見ていなかったが、再放送(夏休みに良くやっていた気がする。)では何度も見た「黄金バット」や、リアルタイムでも再放送でも見ていた「天才バカボン」(赤塚先生の復活を心より祈ってます。)に「おんぶおばけ」。20時からの「8時だヨ!全員集合」といい、嘗ての土曜日19時~21時台の番組は、当時の子供達にとって夢の様なライン・アップだった。
*2 左門豊作も同理由で主役に為り得なかったのか?
大手自動車メーカー・花形モーターズの御曹司(中学生の身でスポーツカーを無免許運転していた男でも在る。)にして、天才バッターでも在った花形満。そんな彼が新作漫画で主役となった理由は、「今の中高生には、貧しさから這い上がる飛雄馬より、恵まれた環境に在る花形の方がリアリティーが在る。」*2からだそうだが、これ程迄に弱くなってしまったジャイアンツの星飛雄馬よりも、今や球界の盟主の座に座ったと言っても良いタイガースの花形満の方が収まりが良いというのが一番の理由ではなかろうか。でも、花形満って「新・巨人の星」でタイガースからスワローズに移籍した筈だが・・・。
さて話はガラッと変わるが、先日の東京新聞に、演出家の今野勉氏が「奇妙な優しさ」という記事を書かれていた。2つの事柄を取り上げ、「その根底に在るのが優しさだとしても、それは奇妙な優しさではないだろうか。」としているのだが、これは正に自分がそう思っていた通りの事だった。
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① 給食費
最近、給食費を払わない家庭が増加し、その赤字額がかなりのものとなって来た為、給食制度そのものに支障を来たしているという話を耳にした事は在るだろう。親がリストラに遭い、生活が困窮しているといった事情ならば同情の余地は在るが、ブランド品や外車を購入している様な家庭が、「義務教育なのだから、給食費は払わなくても良いのだ。」といった妙な屁理屈で給食費の不払いを続けているケースも結構在るらしい。全く心根が卑しいと思うばかりだが、徴収出来ない給食費を教師達が自腹を切って穴埋めしているケースがこれ又結構在るという。
「給食費を払わない家庭の子供にも、他の子供達と同様に給食を食べさせて上げたい。」という教師達の優しさとも言えるが、その優しさによって給食費を払わなくても良いと思う家庭が増え、モラルの荒廃が進んで行くとしたら、この優しさは皮肉にも奇妙な優しさと言えるのではないか・・・と今野氏は指摘している。
② 退化する若者達
歯科医の丸橋賢氏の著書「退化する若者たち」によると、日本の若者達の歯の状態はかなり酷くなっているそうで、その原因は子供の頃から食べ易い物、柔らかい物しか食べないからとか。地べたにしゃがみ込む若者達、それは咀嚼器官の退化から来る体力低下を示し、それは又咬合による脳への刺激が少ない事による、知力の低下をも示しているとの事。
最近の若い子の顔と自分等の世代の顔を比べて感じるのは、小顔が増えたなあという事。「固い物を食べなくなった為に、顎が小さくなって行った。」とは良く言われる話だが、子供が望むままに柔らかい物を与えるというのは、優しさというより、子供を退化させる奇妙な優しさではないか・・・と今野氏はしている。
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2つの奇妙な優しさを挙げた上で、「兎に角判り易く、の一点張りで作られるTV番組も、もしかして日本人を退化させる奇妙な優しさだとしたら・・・。」と記事は結ばれているのだが、嘗て評論家の大宅壮一氏が指摘した”一億総白痴化”時代の到来を感じさせる話で在る。
*1 アニメ「巨人の星」が放送されていたのは、日本テレビ系列の土曜日の19時からという事だが、資料(1及び2)を見ると懐かしい番組名が並んでいる。リアルタイムでは見ていなかったが、再放送(夏休みに良くやっていた気がする。)では何度も見た「黄金バット」や、リアルタイムでも再放送でも見ていた「天才バカボン」(赤塚先生の復活を心より祈ってます。)に「おんぶおばけ」。20時からの「8時だヨ!全員集合」といい、嘗ての土曜日19時~21時台の番組は、当時の子供達にとって夢の様なライン・アップだった。
*2 左門豊作も同理由で主役に為り得なかったのか?
花形満が主役とは・・・
時代は変わったものです。
いっそ『阪神の星』でも良かったのでは?
暑中お見舞い申し上げます。m(__)m
義務教育だからという言い分には・・・教養が無いなあ,と思いますけどね。
義務教育の無償=授業料の不徴収が原則
その上に教科用図書費無償(つまり、副読本やドリルなどは学年費から)に過ぎないということはちゃんと調べれば出てくる事ですから。
なお、こういうトラブルを未然に防ぐためでしょうか?
息子たちがお世話になっている小学校では口座引き落とし(給食費と学年費を1つの項目として)となっています。
昨年暮れから現在にかけて、足のリハビリ中なんですが、優しくされすぎるとリハビリになりません。
ベテランの看護婦さんはその辺分かってらっしゃるようですが、時々困りました。
車椅子を押してくれるのはいいのですが、それだと筋力が落ちる一方でありがた迷惑そのものでした。
ようやく車椅子も杖も卒業できましたが、厳しかったリハの先生にむしろ感謝しています。
相手の状況に応じた対応が本当の優しさになると思います。スポイルするのと優しくするのは別物だということです。
世の中に有料のものはお金を払わねばならない、ということを子供に教える意味でも、給食の時間は食べていただかないようにしなければならないかと。
しかし我々の感覚では「給食代も払えない」というのは恥ずかしいのですが、「払える金があっても払わない」「他の人が払っていても払わない」のは考えられません。
最近、日本人の「恥の文化」が滅んでいくような気がしてなりません。
あまり原作へのリスペクトが感じられませんでした。
来月、観戦する頃にはどうなっているのでしょうか?
花形満はそのままで、描き手は川崎のぼる氏ではないのですねぇ・・・
昔の『巨人の星』を知っている我々には、違和感アリアリの作品になりそうですね。
>おぢさんとしては付いて行けませんでした 同感です!! |* ̄Д ̄*||*-д-*||* ̄Д ̄*||*-д-*|ウンウン
巨人の星ってつけるべきではなかった。
別のマンガにしたほうが絶対いい
ゼロからはい上がる花形を見たい人なんかいない。
花形は中学生のくせにスポーツカーに乗っていてほしい。それでこそ花形だと思う。
原作はほとんど見てなくて印象だけですが、おもしろくなる前に打ち切りになるように思ったりします。
いいかげんな大人が増えましたね。
子供もいいかげんです。
夏なので不快感倍増。
どこにも行きたくないです
おかげで職場内の休憩所のエアコンがダウンしてしまいました。
ドラゴンズ、順調過ぎて何か恐いデス・・・(‥ )ン?
あっしは思うのですが、近年は落雷や台風での長時間の停電は少なくなりましたね。
幼少の頃は、長時間停電はよくありましたから・・・
技術の進歩なのでしょうか?
ドラゴンズ、マジック点灯しましたね。
まだこの時期では実感が湧かないですね。
でも嬉しいです♪(^^ゞ