ば○こう○ちの納得いかないコーナー

「世の中の不条理な出来事」に吼えるブログ。(映画及び小説の評価は、「星5つ」を最高と定義。)

「月下のサクラ」

2022年06月25日 | 書籍関連

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事件現場で収集した情報を解析プロファイリングをし、解決へと導く機動分析係。森口泉(もりぐち いずみ)巡査は機動分析係を志望していたものの、実技試験に失敗。然し係長・黒瀬仁人(くろせ ひろと)警部の強い推薦により、無事配属される事になった。鍛えて取得した優れた記憶力を買われた物だったが、特別扱い「スペカン」だとメンバーからは揶揄されてしまう。

自分の能力を最大限に発揮し、事件を解決に導く。泉は早速当て逃げ事件の捜査を始める。そんな会計課の金庫から約1億が盗まれている事が発覚した。メンバー総出で捜査を開始するが、犯行は内部の者で在る線が濃厚で、軈て殺人事件へと発展してしまう。
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柚月裕子さんの小説月下のサクラ」を読了同作は「『サウラ』シリーズ」の第2弾だが、自分は第1弾の「朽ちないサクラ」は未読

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広島中央署8,572万円盗難事件:2017年5月8日、広島県広島中央警察署1階に在る会計課の金庫から、特殊詐欺事件の証拠品8,572万円が無くなっているのを、会計課長が発見。2020年2月14日、被疑者死亡の書類送検されたが、結局、盗まれた金は不明の儘。
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「月下のサクラ」は、「広島中央署8,572万円盗難事件」をモデルにしているのは間違い無いだろう。先日読了した柚月さんの「チョウセンアサガオの咲く夏」は、彼女の作品としては大分毛色の変わった短編小説集だったが、今回の作品は「孤狼の血シリーズ」同様、
シリアス作風だ。
 
真犯人及び犯行動機を当てるのは、比較的容易だと思う。なので、ミステリー・ファンだと、内容的に物足り無さを感じそう。

又、読後感は余り良く無い。「真犯人だったら、何かだなあ。」と思う人間が新犯人だったからだけれど、犯罪に関わっていた1人の人間が、将来的に更生してくれるならば救いは在るのだが・・・

総合評価は、星3つとする。


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