昨日、某TV番組で興味深い調査結果が紹介されていた。数年前に発表された物らしいので、御存知の方も居られかもしれない。イギリスの或る大学教授が「様々なパターンで道路に落としておいた財布が、何れ位の確率で戻って来るか。」を調査した内容。
先ず、財布の中身がクレジット・カードと御金“だけ”だった場合、戻って来たのは約15%に過ぎなかった。「中身が抜き取られた状態で。」というのも含めると、「日本の場合、落とした財布の6割以上は戻って来る。」という話も在るが、海外ではそんな感じなのだろう。
で、此処からが重要なのだけれど、財布内の透明ケースに“写真”を入れておいた場合、戻って来る確率が高くなったのだとか。「老夫婦の写真」を入れておいた場合は約28%、「家族の写真」だと約48%、そして「子犬の写真」だと約53%。クレジット・カードと御金だけの場合と比べると、大分違う事が判る。
そして、一番戻って来る確率が高かったのは「赤ちゃんの写真」が入っていた場合で、其の返還率は何と約88%にもなったと言う。
「(財布の中に)写真が入っている事で、財布を盗む事への罪悪感が高まる。」という事なのだろう。「其の写真が愛らしい程、罪悪感がより高まる。」のだとしたら、凄く納得が行く。