11月21日付けの東京新聞(朝刊)に「中国・新疆ウイグル自治区 核実験の実態」という記事が載っていたのだが、「事実を知らされない」というのが如何に恐ろしい事かを再認識させられる内容だった。中国がこれ迄に多くの核実験を行って来たのは周知の事実だが、彼の国の政府は実験データは勿論の事、実施の事実さえ公表していない。しかし旧ソ連時代、中国の核実験による放射線の影響は、新疆ウイグル自治区に在るロプルノ核実験場から北西に約千キロ離れた隣国カザフスタンで監視されていたと言う。チェルノブイリ原子力発電所事故や東海村JCO臨界事故を始めとし、世界各地の放射線被害び現地調査を行って来た札幌医科大学の高田純教授(放射線防護学)は2001年にそのデータを入手。中国に於ける核実験の実態を分析した。
「実験現場を中国は公開していないのに、どうやって調査&分析したのか?」という疑問を持たれる事だろう。これに関しては、「旧ソ連が監視していた中国の実験の核爆発威力や爆発高度、風向き、更に風下のカザフスタン東部マカンチに実験直後に降り積もった核分裂生成物の分析から、新疆ウイグル自治区の被害を推定するという手法を採った。」という事だ。
中国が同自治区で行った核実験は、1964年から1996年迄に延べ46回と見られ、これ等の実験で致死レベルの放射能を浴び、死亡した住民は19万人と推定されるとか。劣悪な医療環境を考えると、その約4倍の75万人が死亡したという説すら在るというのだから恐ろしい。死に到らなかったとしても、白血病やその他の癌の発生、胎児への影響が高まる地域には129万人が住んでいたと見られ、核実験自体はもう10年以上行われていないものの、住民への健康被害は今でも続いているだろうと。又、「実験地点は日本人が好んで観光に訪れる楼蘭に近く、地下核実験で地下水が汚染されている可能性が在り、飲むのは避けた方が良い。」と高田教授は警告している。
延べ46回の実験の内、メガトン級の地表核爆発は1967年、1973年、1976年の3回行われており、地表核爆発は核汚染された土壌の粉塵を巻き上げ、周辺及び風下に大きな放射線被害をもたらすと言う。“内陸部での”メガトン級の地表核爆発はアメリカや旧ソ連ですら行っていなかったという事で、それを3回も強行した中国の異常さは際立っていると言えよう。
3回のメガトン級爆発は全て、とてつもない数の人々が虐殺された文化大革命の時期に行われている。彼の国の政府の「人権意識の希薄さ」は、今に始まった事では無い。そして興味深いのは、それだけ人権意識の無い政府でも、特定の人々を守る意識が極めて高かったという点。1967年及び1973年のメガトン級地表核爆発は共に6月に行われ、当時の気象記録からカザフスタン方向に風邪吹いていた事が判っている。又、残る1回のメガトン級爆発時(1976年11月)の気象データは今の所判明していないが、11月という季節を考えると、核の砂は北風によって南に隣接するチベット自治区に運ばれた可能性が高いと。即ち、どのケースも時の権力者・毛沢東及び共産党幹部が住む北京に“核の砂”が飛んで行かない様に配慮されていたという訳だ。
「実験現場を中国は公開していないのに、どうやって調査&分析したのか?」という疑問を持たれる事だろう。これに関しては、「旧ソ連が監視していた中国の実験の核爆発威力や爆発高度、風向き、更に風下のカザフスタン東部マカンチに実験直後に降り積もった核分裂生成物の分析から、新疆ウイグル自治区の被害を推定するという手法を採った。」という事だ。
中国が同自治区で行った核実験は、1964年から1996年迄に延べ46回と見られ、これ等の実験で致死レベルの放射能を浴び、死亡した住民は19万人と推定されるとか。劣悪な医療環境を考えると、その約4倍の75万人が死亡したという説すら在るというのだから恐ろしい。死に到らなかったとしても、白血病やその他の癌の発生、胎児への影響が高まる地域には129万人が住んでいたと見られ、核実験自体はもう10年以上行われていないものの、住民への健康被害は今でも続いているだろうと。又、「実験地点は日本人が好んで観光に訪れる楼蘭に近く、地下核実験で地下水が汚染されている可能性が在り、飲むのは避けた方が良い。」と高田教授は警告している。
延べ46回の実験の内、メガトン級の地表核爆発は1967年、1973年、1976年の3回行われており、地表核爆発は核汚染された土壌の粉塵を巻き上げ、周辺及び風下に大きな放射線被害をもたらすと言う。“内陸部での”メガトン級の地表核爆発はアメリカや旧ソ連ですら行っていなかったという事で、それを3回も強行した中国の異常さは際立っていると言えよう。
3回のメガトン級爆発は全て、とてつもない数の人々が虐殺された文化大革命の時期に行われている。彼の国の政府の「人権意識の希薄さ」は、今に始まった事では無い。そして興味深いのは、それだけ人権意識の無い政府でも、特定の人々を守る意識が極めて高かったという点。1967年及び1973年のメガトン級地表核爆発は共に6月に行われ、当時の気象記録からカザフスタン方向に風邪吹いていた事が判っている。又、残る1回のメガトン級爆発時(1976年11月)の気象データは今の所判明していないが、11月という季節を考えると、核の砂は北風によって南に隣接するチベット自治区に運ばれた可能性が高いと。即ち、どのケースも時の権力者・毛沢東及び共産党幹部が住む北京に“核の砂”が飛んで行かない様に配慮されていたという訳だ。
文化大革命の死者数なんて、日中戦争とは比べ物にならないくらい多いと言われるのに、あまり語られる事はありません。
核実験での死者数を消し去る事くらい平気なのかも・・・なんて勘ぐってしまいます。
しかもこの核実験は、その文化第革命のときに行われたと言うじゃぁありませんか。
この革命の死者数は、数百万人から約3000万人と言われていますから、19万人くらい・・・と言う考えが、中国の官僚たちが本当にあるのかもしれませんね。
古今東西、歴史という物は概して、為政者にとって都合の良い様に書き換えられがちな物。一つの事象を検証して行く際には、様々な角度から見ていかないといけないでしょうね。
こういった件では得てして犠牲者数ばかりに関心が行ってしまって、「もっと多い筈だ。」とか「否、もっと少ない。」という不毛な論争になってしまう物。犠牲者の多寡が問題では無く、(結果的という意味も含めて)不条理に殺されてしまった人が存在していたという点が重要だと思います。
思い浮かんだ感じ二文字が
戦慄です。
中華思想・・・この思想が
すべての元凶の様な気がしてなりません。
南シナ海の海南島の沖に、
中国が新しく原子力潜水艦あるいは、潜水艦の基地を作ったそうです。非常に新しい展開で、どうも、原子力ミサイルを発射可能な潜水艦らしく
これからこのあたりの海域が非常に不安定になるだろうと
懸念されているそうです。
中国はどこに行きたいのでしょうか?
地球の覇権を目指しているとしか思えません。
そして、人口増加も著しく中国人が5人に1人の
割合になっているというデーターもあるようです。
そんな国と隣接している日本の平和ボケときたら・・・
国籍改正法案も可決するようですね・・・(悔涙)
長文にて失礼しました。また来ます!