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「自殺 誕生日は1.5倍『サポート必要』 阪大准教授等」(6月2日、毎日新聞)
誕生日に自殺する人は、他の日の1.5倍になるとする研究結果を、大阪大の松林哲也准教授(公衆衛生学)等のグループが纏めた。グループは「自殺の恐れが在る人には、誕生日の前後は周囲のサポートを強化する等の予防策が必要だ。」と指摘している。
松林准教授等は、1974~2014年の国の人口動態調査で、死因が自殺、交通事故、水死、窒息、転落に該当する約207万人分の死亡表を調査した。其の結果、4,138人が誕生日に自殺し、其れ以外の日の平均(約2,700人)に比べて、5割程多かった。
誕生日には、交通事故死や転落死等も増える傾向が見られた。誕生日に普段とは異なるパターンの行動を取って、リスクが高まった可能性が考えられると言う。海外では同様の報告例が在るが、国内での大規模な研究成果は無かった。
松林准教授は「孤独感を抱く人にとって、誕生日は逆にストレスが高まるのではないか。転落死等も増えており、自殺の一部が事故死として処理されている可能性も在る。」と分析している。
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数年前、知り合いが自殺した。自分の周りでは初めての自殺者だったので、非常にショックだった。体調をずっと崩していて、家人には何度か「死にたい。」と漏らしていたが、自殺に及ぶとは思ってもいなかったと言う。
病院を幾つか回ったものの、体調不良の原因は全く判らず。金銭的にも厳しい中、納税通知書が届き、「払うのが大変だ・・・。」と悩んでいた数日後に、自ら命を絶った事を後に知り、堪らない気持ちになった。
「誕生日に自殺する人は、他の日の1.5倍になる。」という今回の研究結果、「1つ年を重ねる事で、『より厳しい状況になるのではないか。』という不安感を持つ。」というのも、理由に在りそうな気がする。
根源はなんでしょう?厄年?私も25と40の時は嫌だったなあ~。25の時は実家のある町にいないのに、地域性で男の大厄の年に餅配る習俗が残ってるんで、母親が大量に餅配ったもんだから、帰省したら会う人ごとに「あんた5五五の厄やろ」なんて言われて死にたくなりました。当時は25になったら残り物のクリスマスケーキ、なんて時代でしたし・・・。思い出しただけで嫌に。その年の正月は海外旅行行って、帰省しませんでした。
以前、自殺を何度か試みた人間がTV番組で話していたのですが、其の中で「“区切り”という物が必要以上に意識され、其の事でふらっと自殺に踏み切ってしまった。」という趣旨の事を話していました。区切りというのは例えば“金銭の支払いの開始や終了”だったり、“年齢”だったりと、人によって異なる様ですが、「へーっ。」と思った物でした。
其の話で思ったのは、「人によっては、御御籤で悪い御告げが出ると、自殺に踏み切ってしまうケースも在るんだろうな。」という事。人は置かれている状況によって、考えられない程に心が弱くなってしまう事も在るのでしょうね。