映画「オーズ・電王・オールライダー レッツゴー仮面ライダー」の主題歌「Let’s Go RiderKick 2011」(曲)は、40年前に放送開始となった「仮面ライダー」のOP曲「レッツゴー!!ライダーキック」(動画)をリメイクした物だ。曲調が可成り変えられているのもそうだが、何よりも「仮面ライダーGIRLS」なる女性ユニットが歌っている事に違和感を覚える。「時代が移り変わった事で敢えて変化させ、其れが結果的に成功。」というケースが在る事は否定しないけれど、「時代が移り変わろうとも、昔の儘が良い。」というケースも在り、今回は後者のケースだったと思うのだが・・・。
閑話休題。
*************************************
「福島ごみ『受け容れるな』 川崎市に市民等苦情2千件超」(4月13日、47NEWS)
川崎市の阿部孝夫市長が福島県等の被災地を7、8両日に訪れた際、災害廃棄物処理の支援を表明し、川崎市民等から「放射能に汚染されたごみを受け容れるな。」等の苦情が2千件以上寄せられている事が13日、市への取材で判った。担当者は「汚染ごみは運べる筈が無い。」と説明、対応に追われている。
川崎市は2007年の新潟県中越沖地震でも、柏崎市の粗大ごみを鉄道輸送で受け容れ、無償で焼却処理した実績が在る。今回も阿部市長は福島、宮城、岩手の3県等に支援を申し出たものの、ごみの量が桁違いに多く単独で処理出来ない為「国主導で支援したい。」(処理計画課)と、計画は白紙状態だ。
ところが8日以降、同課への電話や市長へのメールで「絶対に福島からごみを受け容れるな。」、「(福島市出身の)市長の売名行為だ。リコールする。」等の苦情が殺到。「川崎市民だけの問題では無い。」と、埼玉や千葉県、米国からも反対意見が相次いでいると言う。
ネット掲示板「2ちゃんねる」やツイッターでも話題に上っており、「小さい子供が居て不安。」といった、女性からの訴えが大半を占める様だ。担当者は「行政不信に陥っている様だが、此れでは復興の妨げになる。」と困惑している。
*************************************
此のニュースを目にして以降、記事にするかどうか迷っていた。しかし昨日、別記事にspa supernova様が寄せて下さった書き込みの中で、此の件がチラッと触れられていたので、遅れ馳せ乍ら記事にする事にした。
こういう状況下なので、人々の間に「不安」が先行してしまうのは、止むを得ない面が在るとは思う。行政への強い不信感も在ろうし、小さい子供を抱えていれば余計に「放射能」に対してセンシティヴになってしまうのも理解出来なくは無い。だから川崎市に問い合わせが殺到するのは仕方無い面が在るとは思うが、自分が実際にネット上で少なからず見掛けた「愉快犯としか思えない、煽り目的の書き込みをしてる連中。」及び「其れを理解した上で、『祭りに乗っかれ!』と更に煽り立てる連中。」は到底容認出来ない。
「福島から“放射能汚染された”ごみが川崎市に運ばれ、焼却処分される事が決定した。そうなると関東圏は放射能汚染され、チェルノブイリと同じ状況になる。」と断じ、川崎市役所の電話番号等を記して「皆で抗議しましょう!」との呼び掛け。中には「こういう内容の抗議をしましょう。」と具体的に抗議内容が文章化されていたり、「『小さな子供を抱えた女性』という事で抗議文を送った方が、より効果的です。」といった事迄、懇切丁寧に書いているケースも在った。此れを「親切なアドヴァイス」と取るか、其れとも「煽り目的の書き込み」と取るか、同じ文章が彼方此方にコピー・アンド・ペーストされている事からも、とても前者とは思えない。
関東大震災が発生した際には様々な流言飛語が飛び交い、其の結果として「朝鮮人虐殺事件」等、幾つかの痛ましい事件が起きてしまった。多くの人が不安な中に在る時程、愉快犯は許し難いし、我々は煽りに乗っかってしまわない様、何時も以上に冷静な判断が求められる。
無関係な西日本ですが、「祭り」に加わりたいのでしょうか?
やしきたかじんが「阪神のときの東京のタレントたちは遠くの他人事と思ってるようだったが、今回は足元で起きていると感じて行動しているようだ」とチクリと言っていましたが、実際そう思います。
しかし無駄なパニックはやめていただきたいものです。
やしきたかじん氏が言われた事、其の通りだと思います。阪神・淡路大震災の余りの惨状をTV番組等で目にし、全く他人事とは思えなかった自分ですら、いざ今回の地震を体験してみると、「当時の被災者の思いを、もしかしたら半分も理解していなかったのかも・・・。」と思い知らされましたし。
平常時で在れば冷静に判断し、「こんな事は在り得ない。」と見抜ける様な事でも、こういう状況下だと流言飛語に飛び付いて冷静な判断が出来なくなってしまい勝ち。愉快犯として面白おかしく流言飛語を撒き散らす輩がどうしようもないのは言う迄も在りませんが、どういう形で在れそういった流言飛語に乗っかってしまい、混乱を生じさせてしまった人達も問題が全く無いとは言えないでしょうね。
煽られる人も何ですねえ・・
やはり必要なのは
「情報は出来るだけ、ウラを取る」
自分のためにも、人々のためにも。
そして大切なのは、落ち着いて行動すること。
周りをよく見ること。
自分の頭で少しでも、考えてみること
あわててことを行なって、
得をすることはありません・・・
“御上”に対する根深い不信感に加え、今回のケースでは「先の見えない不安感」というのが合わさって、悪意の無い人も反応してしまったという面は在りましょうね。唯、こういう時だからこそ冷静さを失ってはいけないし、仰る様に(普段以上に)裏を取る姿勢は重要。
スーパーに足を運ぶと、野菜コーナーでは「此れは震災地の野菜じゃないよね?」と確認している主婦の姿を見掛ける事が在ります。不安な気持ちは判るけれど、中には「放射能汚染されてるんじゃないの~?」と嬉々とした感じで騒いでいる人も居り、こういうのは流石にどうかと思いますね。知人で農業を生業にしている者が居り、被災地とは全く無関係乍ら、「風評被害の影響を少なからず受けている。」と嘆いているのを耳にしていますから、余計にそう感じます。「もし自分が被災地で農業を営んでいるとしたら、風評被害をどう思うか?」、一寸でも仮定したならば、とてもそんな嬉しそうに騒げない筈ではないかと。
しかし、ただたんに福島県のゴミだというだけで、恐がるのはいかがなものかと思います。
確かに、一定の基準値を超えた線量のゴミは恐がる必要があるでしょう。でも、福島県全体のゴミ全部がそうではないでしょう。
そのゴミはいかなるモノか、科学的に判断して心配するなら心配する、安心するなら安心すればいいでしょう。
事故の原発近くの放射線を浴びるよりも、タバコを吸うほうがガンになる確率が高いわけでしょう。
こんなことをいっている川崎市民の中にはタバコを吸う人もいるでしょう。タバコを吸いながら放射能が恐いとは笑止千万です。
私の知り合いの方も不安、不安と言って、静岡にも放射能は飛んで来ているから…と、学校の給食の牛乳は飲ませない、外へは必ずマスクをさせる、放射能が飛んでいそうな地域の野菜や魚は買わない、子供達は外で遊ばせない…とやっています。
不安なのもわかりますが、茨城のほうれん草や東京の水の時同様、過剰に反応しすぎじゃないのかな…と思います。私がのんき過ぎるのかも知れませんが。
その知人は、子供さんが鼻血をよく出すようになり「放射能の影響か!」と言いますが、それに何とも返答しようがない…
土もそうだと思います。私は自分の地域に土が運ばれることになっても、場所がなければ仕方がないかな?と思うし、困った時はお互い様と考えます。
運ぶ方だって、土の放射能に関しては、十分調査してから運んでくるのではないでしょうか。
大人がちまたの噂などに振り回されて、土や食べ物にまで過剰に反応しているうちは、子供達が「放射能がうつる」などと言うのもまだ出てくるでしょうね。
地上での核実験がしばしば行われていた1950年代~1960年代、日本の大気圏の放射能汚染は相当だったと言われています。其の結果として癌を罹患する人が増加したのかもしれませんが、我が国の平均寿命が伸び続けているという現実も在り、其れを考えると「今の状況を、もっと冷静に捉える必要が在る。」と思うのです。
不安が募る気持ちは判るけれど、「悪意の在る人間の煽りによって右往左往させられる。」というのは本当に馬鹿らしい事。
原爆の被爆者やハンセン病患者等への謂れ無き差別の中には、「知識が無いが故の無自覚な差別」も相当在ったと思います。しかし今はインターネットが普及し、個々人がアクセスしようと思えば幾らでも情報が得られる時代。様々な情報に当たれば、「悪質な煽り」に乗せられてしまう可能性は低くなると思うのですが、「一方向からだけの情報源」にのみ当たる人も少なくなく、そういう人達が無自覚な差別を生み出している現実。本当に困ったものです。
「困った時は御互い様。」や「情けは人の為ならず。」等々、日本には素晴らしい表現が少なくない。今こそ、そういった表現を多くの人が噛み締めて欲しい。
悪いけど、今はどうか知りませんがイメージの中の川崎市の空気は全盛期の四日市なんて目でないと思いますので放射能の心配よりそっちの心配したほうがええぞと老婆心を起こします。
そういえば福島県内でも郡山で校庭の土を運ぶ予定だった集落の住民が猛反対し校庭の土行き場がないというニュースが。
んもー、砂利と混ぜてセメント状にしたらいいんじゃないかなもう!と思いました。
あと地味に千葉県から牧草に放射能がというニュースに牛乳に風評被害が出るかな(千葉県は2位か3位の大産地)と。なんだかうんざりするニュースばかりです。
ただ出回ってしまった香取市のホウレンソウをシーベルトに変換しても食べて3日後に死ぬとか、30年後にガンが!なんて量ではないですね。
参照:http://www.foocom.net/column/editor/3827/
>1950年代~1960年代、日本の大気圏の放射能汚染
未だに黄砂に乗ってセシウム、プルトニウムが来ますが、今は大した量ではありません。
ガンは確かに増えましたが、他の要素、例えば死因の1位が肺がんですが→喫煙、煤煙、アスベスト、西日本ならラドンの影響もごく多少、北日本ならスパイクタイヤが引き起こしたアスファルトの塵害という風に特定は難しいでしょうね。
汚染があったのは日本海側のほうですが、新潟コシヒカリ40年食べてたからガンになったとは誰も思わないでしょう。(むしろ日本海側だとカドミウムや水銀のほうが実際的な問題だった)
http://www.niaes.affrc.go.jp/magazine/pdf/seika06_63.pdf
他にかつて原発反対派がよく使っていて、再び都市伝説のように復活している「福井の敦賀は白血病が多い」も「送電線のあるとこ白血病が多い」(発電所があれば立派な送電線があるだろう)とリンクする事案のように思いますね。結局本当に多いのかどうかもわからない。
この煽りを約25年前に聞いたとき、原発反対だった自分でしたが原発反対派への嫌悪感が起こり、一気に気分が冷めたのを覚えています。
不謹慎なのは重々承知しているのですが、「どういった環境で起こった事なのだろうか?」とか「此の場所で、犯人は何を考えたのだろうか?」という思いから、犯罪史に残る様な大事件の現場を訪れた事が何度か在ります。岡山県で起こった猟奇的な連続殺人事件現場に足を運んだ事は無いけれど、其の地名を見聞すると「嗚呼、あの連続殺人事件の場所が起こった場所だ。」と思ってしまうのですから、「あの四日市ですか。」と口にしてしまう人の事を自分はどうこう言えません。
「プラス要素の事柄よりも、マイナス要素の事柄の方が忘れ難い。」というのが、哀しいかな多くの人間の質。其の地域に身を置く人達にとっては、「早くマイナス要素の事柄を忘れて欲しい。」と願望されているのは理解しているのですが・・・。
どんな主張をしようが、其れが法に触れない限りは個人の自由な訳ですけれど、「確固たる裏付け」の無い主張には耳を傾ける気が起こらない。