ば○こう○ちの納得いかないコーナー

「世の中の不条理な出来事」に吼えるブログ。(映画及び小説の評価は、「星5つ」を最高と定義。)

“仲間”の被害を防ぐシステム

2014年05月02日 | 時事ネタ関連

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「葉を食べられた植物 香りで虫撃退」(4月29日付け東京新聞【朝刊】)

 

害虫に葉を食べられてしまった植物が特定の香りを放出し、周りの植物は其の香り物質を、虫の成長を妨げる化合物に変えて、虫から防御図っている事を、京都大山口大のチームが突き止め、28日付けの米科学アカデミー紀要電子版に発表した。

 

此れ、葉を食べられた植物の近くに在る別の植物が、自らを防衛し様と反応する事は知られていたが、詳しい仕組みは不明だった。チームの高林純示京大教授化学生態学)は「植物同士コミュニケーションの仕組みを、より明確にして行きたい。」と話した。

 

チームは、幼虫トマトの葉を食べさせ、其の際に放出された香り物質を、幼虫に食べられていない別のトマトの葉に浴びせた。此の葉を食べた幼虫の生存率は、香り物質を出したトマトの葉に比べて約2割下がり、害虫を減らすのに役立っていた。

 

チームは、葉に含まれる7千以上の成分を調査。香り物質を浴びせられたトマトの葉では、「青葉アルコール」と呼ばれる化合物の量が著しく増えている事を確認。

 

青葉アルコールが葉の中で繋がって、幼虫の成長を抑える別の化合物になり、生存率を下げている事を明らかにした。

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利他的行動という用語が在る。人を含む動物が、他の個体等に対して行う、自己損失顧みずに、他者の利益を図る様な行動。指すが、「親が自らを犠牲にして、危険から子供を守った。」り、「危険が迫った際、“集団”を守るに我が身を投げ出した。」りといった事柄も当該。「植物にも、そういった“行動”が在るのではないか?」という話は知っていたけれど、具体的な研究結果として示されると、中々興味深い物が在る。


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