此方に理由がしるされている様に、「ABO式血液型での『O型』は本来『オーがた』と読むのでは無く、『0型』と記して『ゼロがた』と読むのが正しい。」というのは、雑学本等で結構有名になった話。
以前にも書いた事だが、自分は「占い」の類いを全く信じていない。否、正確に言えば、「自分にとって都合の良い内容だけは信じ、不都合な内容は一切信じない。」という、実に手前勝手且つ好い加減な部分“でのみ”は信じているけれど。
「血液型別性格判断」なんていうのはエヴィデンスが無いし、「生年月日に基づく占い」なんぞも「双子のおすぎとピーコですら全く性格が異なるのだから、生年月日が同じだから同じ占い結果というのはおかしいだろ。」と思ってしまう。
でも、血液型を分ける“要素”の違いにより、特定の病気に罹患し難かったり、逆にし易かったりするというのは、「在るのかもなあ。」と感覚的に思っていたりはしたのだが・・・。
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「<血液型>病気リスクに差 膵臓癌に成り難いO型」(4月10日、毎日新聞)
血液型診断といえば、性格占いを思い浮かべる人が多いだろう。しかし意外にも、血液型によって癌に成り易かったり、感染症に罹り難かったりする傾向が、研究によって判って来た。将来的には、血液型に合わせた健康法が出て来る可能性も在る。
「A、B、AB型の人はO型に比べ、膵臓癌に成り易い。」。2009年、こんな衝撃的な論文を米国国立癌研究所が発表した。約10万人を8年間追跡調査したもので、膵臓癌の成り易さはO型に比べ、B型は約1.7倍、AB型は約1.5倍、A型は約1.3倍だった。
其の後、此の論文を裏付ける研究が、米国の別の研究機関やイタリア、中国の研究でも明らかになった。詳しい根拠は判っていないが、血液型を決める遺伝子の働きが関係していると推測されている。
又、「O型は、血栓症に成り難い。」との報告も在る。米ハーヴァード大医学部関連医療機関の「ダナ・ファーバー癌研究所」の発表(2010年)によるとO型に比べ、A、B、AB型は静脈に出来た血栓が肺動脈に詰まる肺塞栓症になるリスクが約1.5倍も高かった。
更に、O型は感染症のマラリアに強いと言われる。マラリア患者が多い赤道付近の東南アジアや南米の地域の先住民にO型が多いのは、マラリアに打ち勝って生き延びて来たと見られるからだ。
一方で、O型は胃や腸等、消化器系潰瘍には弱いという研究結果が、スウェーデン等から報告されている。
全般的に言えば、O型が有利と言えそうだが、生まれ持った血液型を変える訳にもいかない。何か予防策は在るのか。
世界中の文献を調べ、血液型と疾患に詳しい永田宏・長浜バイオ大学バイオサイエンス学部教授は「B型の人が膵臓癌に成り易いといっても、元々膵臓癌は多くないので、余り神経質になる必要は無い。」とする。其の上で「血栓が生じ易いA型とB型の人で中性脂肪が高かったり、高血圧だったりした場合は、早めに生活習慣の改善を試みるといった程度の注意が在れば良いのでは。」と話す。
其れにしても、何故、細菌やウイルスによる感染症と血液型が関係するのか。
血液型はA、B、O、ABの4つ在るが、型の差は、赤血球の表面にくっ付いている「糖鎖」(糖の一種のガラクトース等の単糖が鎖状に結合した物質)の種類によって分けられている。此の糖鎖は胃、腸、腎臓、肺等、あらゆる臓器の表面に在る。唾液や精液等から血液型が判るのは、此の血液型糖鎖が赤血球以外にも在るからだ。
此の臓器の表面に在る血液型糖鎖が、ウイルスや細菌との結合のし易さを左右すると見られている。細菌やウイルスから見れば、好きなタイプの血液型が在る訳で、此の性質を利用して人の血液型糖鎖を認識する乳酸菌の研究も進む。
斎藤忠夫・東北大大学院教授等は7年前、人の腸に居た約270種類の乳酸菌を調べた。其の結果、約30種類が血液型物質に応じた腸表面の糖鎖に強く付着し、腸に長く留まる事を突き止めた。長く留まれば、有害な細菌の侵入を防ぐ事が出来る。
其の後、斎藤教授等は研究を重ね、潰瘍性大腸炎の原因の1つと考えられている有害な腸内細菌のフソバクテリウム・バリウム菌が腸の糖鎖に付着するのを阻害するビフィズス菌を発見した。ビフィズス菌が先回りして血液型糖鎖に結合し、バリウム菌の作用を抑える事が出来れば、予防になるという理屈。近く東北大学病院の倫理委員会の承認を得て、潰瘍性大腸炎の予防や安定した症状の維持に効果が在るかを検証する、人の臨床試験に入りたいと言う。
斎藤教授は「潰瘍性大腸炎の国内の患者数は、14万人を超える。研究が進めば、将来的にはこうした疾患の予防に役立つ機能性ヨーグルトの登場も夢では無い。」と話す。
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此の手の話は、“標本数”を念頭に置く必要が在る。比較し合う集団の標本数に余りの差異が在れば、其の結果得られた“傾向”には、疑いが生じるケースも在るので。
でも、「日本人に関して大まかに言えば、A型は40%、B型は20%、O型は30%、そしてAB型は10%居る。」という事だし、米国国立癌研究所の調査も約10万人という数を対象にしているという事から、「血液型によって、特定の病気に罹患し難かったり、逆にし易かったりする“傾向”。」は、どうやら在りそうだ。
B型って言ったら、それ以来義母に嫌味いわれまくり。
本気で神経科に行こうか、ババーぶん殴ろうか、と悩んだことも^^;。干支もいろいろ言われたし。まあ気が合わなかったんですわ。
血液型だけで「XXだね。」と他者から決め付けられるのは、正直良い気分はしないですよね。
自分の場合はA型で、「糞真面目だね。」とか「融通が利かないね。」とか言われるのが、実に嫌。実際、其の通りというのも在り、見透かされた様な感じがするというのも在るのですが。
「多数派を重んじ、少数派を軽んじる傾向。」が在る国民性故か、多数派のA型に関しては其れ程酷い“決め付け”は無い様ですが、少数派のAB型に対して「旗幟鮮明にしない日和見主義」等、全く無根拠で酷い決め付けが在りますよね。
一般人のみならず、影響力の強いメディアでも、こういう無根拠な事を平気で垂れ流していたりするのですから、「差別は良くない!」なんぞと良く言えるもんだと呆れ返ってしまいます。
蚊に食われやすいのはO型らしいので困っています。
(これは実際に実験したようです)
体温が高いとか、二酸化炭素排出量が多いと食われやすいのですが
それをほぼ同等にしても、だそうで。
一括りにしてしまうには確かに無茶な面も在りますが、O型の方にとっては「こういった傾向が見られる。」とプラス思考で受け止めるのが、そして他の血液型の型にとっては「他の面では、こういう優位性が傾向として見られる。」というのを見出して、矢張りプラス思考で受け止めるのが精神衛生上も良いのでしょうね。自分(giants-55)が「都合の良い占い結果しか信じない。」様に。
「O型の人は、蚊に刺され易い傾向が在る。」というのは聞いた事が在るのですけれど、A型の自分は滅茶苦茶蚊に刺される。恐らくは汗を矢鱈とかくというのが、大きな要因なのでしょうが。