ば○こう○ちの納得いかないコーナー

「世の中の不条理な出来事」に吼えるブログ。(映画及び小説の評価は、「星5つ」を最高と定義。)

便乗

2019年07月26日 | 御笑い関連

御笑い大好き人間なので、「『吉本興業』という会社が、御笑いの世界に果たした貢献度の高さ。」は認めている。でも、(ファンの方には申し訳無いけれど)吉本新喜劇の面白さが全く理解出来ないし、何よりも「御笑いの世界で強大な力を持っている事から、所属している人気御笑いタレントを番組等に出演させる引き換えに、所属している売れない御笑いタレントを“押し込む”というバーター行為を強いたり(押し込まれた者が面白ければ未だしも、全く面白く無かったりするのだから最悪。)、他の所属事務所に所属するタレントを“潰す”目的で、所属している人気御笑いタレントの出演拒否を仄めかす。」等、ジャニーズ事務所と共通する傲慢さが嫌い。そして、そんな両事務所の傲慢さを許し続けるマスメディアにも、ずっと不快感が在った。

そんな吉本興業が今、揺れに揺れている。先月発覚した「(所属御笑いタレントの)宮迫博之氏達が“闇営業”を行い、反社会的勢力から金銭を受け取っていた事。」に端を発する騒動によってだ。

今回の件、話が妙な方向に向いて来てしまっているので、“問題点”を整理すると、「① 宮迫氏達が吉本興業に内緒で、闇営業を行っていた事。」、「② 反社会的勢力から金銭を受け取っていた事を、宮迫氏達は当初『貰っていない。』と言い張り続けていた事。」、『③ 宮迫氏達に対する、吉本興業幹部のパワハラ的言動。」、『④ 先週発覚した『3年前、7.5億相当金塊強奪した主犯と“ギャラ飲み”した疑惑。』。」の4点に大別されるだろう。

“個人的な考え”を記すと、①は「吉本興業と宮迫氏達との間の事で在り、法律関与する様な事柄では無い。」と思う。だから、今回は②~④の問題に関し、宮迫氏達の会見、そして(吉本興業の)岡本昭彦社長の会見を受けての自分の考えを記す。

②に関してだが、自分は此の件が発覚して以降、(闇営業に参加していた)宮迫氏と田村亮氏が一貫して「忘年会の主催者が反社会的勢力とは、全く知らなかった。又、彼等から金銭は、一切受け取っていない。」と言い張っている事が信じられなかった。「常識的に金銭を受け取らない事が考えられなかったし、相手が反社会的勢力で在る事を知っていたからこそ、“対価”を得たなんて口が裂けても言えなかった。税務処理もしていなかったろうから、脱税の問題も出て来るし。」という考えからで、又、過去の経緯から、平然と嘘を吐く宮迫氏というのに不快さを感じた。

結局、田村亮氏と共に臨んだ記者会見で、金銭を受け取った事は認めた宮迫氏。でも、「相手が反社会的勢力だったとは、本当に知らなかった。」と言い張っていた。痩け、全てに関して正直に話している様な田村氏に対し、「自分が一番悪い。」と言い乍ら、岡本社長からのパワハラを明らかにする事で「自分も被害者なんだ!」というアピールを感じてしまう宮迫氏からは、終始「演技している感じだなあ。」という思いと共に、④に関して後述する理由から、矢張り、信用出来ない男だなあ。という感じしか無かった。

③に関しては、宮迫氏達の主張が事実ならば、岡本社長、延いては吉本興業の姿勢は言語道断。“ブラック企業”として非難されるのは当然だし、体質を抜本的に改めなければ駄目。

とは言え、「③によってガラッと変わった世論&報道、そして吉本所属の御笑いタレント達の主張。」には、何とも言えない不気味さを感じる。吉本興業の体質は確かに問題だが、一番の問題は「反社会的勢力から金銭を受け取り、税務処理をせずに“脱税”していた宮迫氏達。(恐らく“裏金”を受け取っていたのは今回だけでは無いだろうし、そうなると脱税額は結構な物になるのではないか?)」で在り、③が明らかになった事で「宮迫氏達可哀想!」と180度世論が変わるのは、何とも変だ。

“ジャニー喜多川氏を神格化する報道”をするる等、一部のメディアを除き、マス・メディアはジャニーズ事務所の“暗部”に一切触れて来なかった。「事務所を辞めた人間に対し、圧力を掛けていた。」事が公正取引委員会によって明らかにされた事で、少しは“暗部”に触れる様になりはしたが、同様に傲慢さを発揮し続けて来た吉本興業に対しても、今回の騒動が起こる黙りを決め込んでいたにも拘らず、③によって吉本興業叩きに走り出した。“騒動に便乗した手の平返し”には、軽蔑の思いしか無い。

又、③以降、吉本所属の御笑いタレント達が次々と声を上げているが、中には納得出来る物も在るけれど、「騒動に便乗しているだけ。」と思われる物も少なく無い。「面白くも無いのに、給料が安いと騒いでいる奴。」や、どさくさ紛れに『『宮迫さん達を、早く復帰させるべきだ!』なんぞと言っている奴。」等がそう。こういう連中、本当に不快。

最後は、④に付いて。此の件は“闇営業”では無く、「宮迫氏がプライヴェートで訪れた飲み屋に7.5億円相当の金塊を強奪した主犯が居り、“共通の知人”を介して宮迫氏が一緒に写真を撮り、“御車代”を貰った。」という疑惑だ。

主犯の男が逮捕される前の話だそうだが、「主犯の男は刺青を露出させている等、反社会的勢力なのは雰囲気で判った。宮迫氏は間違い無く、御車代を貰っていた。」という証言が記事には在るにも拘らず、宮迫氏は記者会見で「反社会的勢力とは判らなかったし、金銭も受け取っていない。証言してくれる者も居る。」と言い放っていた。

だが、「事実無根で在るならば、証人も居るという事だし、直ちに記事を載せた雑誌を訴えるべきだと思うのですが。」という“当たり前の指摘”を記者からされると、目が泳ぎ出した挙句、「今は、訴えるとか考えていません。」と言った宮迫氏。本当に事実無根ならば、直ちに訴えるべき。「事実で無いからこそ、雑誌が“更なる証拠”を握っている可能性を考えたからこそ、訴える事が出来ないのではないか。」と感じたし、其れが上で「矢張り、信用出来ない男だなあ。」と思わせる理由だった。

「こんなの様な騒動を長時間垂れ流すより、もっと他に取り上げるべき事柄が在るのでは?」と、マス・メディアに言いたい。


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2 コメント

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Unknown (悠々遊)
2019-07-26 09:48:34
おはようございます
この件、ずっと違和感を持ちながら見ています。
確かに一度や二度会っただけの相手が、反社会的な人間かどうかを見分けるのは(素人には)難しいと思います。
しかし、もともと興行を生業にしている世界ではそういう筋とも関係があったわけで、今はかなりクリーンになっているのでしょうが、そういう世界で生きているベテランなら、その辺の嗅覚はできているものだと思っています。
経験や露出の機会の少ない若手芸人が、会社を通さず直接仕事を取ってくる「直営業」は、死活にかかわるので認めてもよいとは思いますが、その前に依頼主が信用できる相手かどうか、かぎ分ける嗅覚を磨いておくべきだと思いますし、吉本興業は直営の劇場も持っているので、そこをもっと活用できるよう配慮してあげるのも大事でしょう。

若手芸人たちからギャラの少なさに不満が出ていることについては、ベテラン芸人からも批判が出ていますが、まさにその通りで、「面白くない・売れない」から人気が出ずギャラが少ないのは当たり前で、一般サラリーマンのように「最低賃金保障」を求めるような話ではないでしょう。
好きで飛び込んだ芸の道なら、芸を磨いて自分の力で高いギャラを勝ち取るべき。
それが無理ならさっさと転職を考えたほうが賢明。
例えば絵が好きで画家になったものの世間に認められず、画商に高く買い取ってくれと言っても相手にされるはずがない、芸や芸術とはそういう世界だと思います。
今回の騒動の根っこには、世間にも罪があると思っています。
テレビなどでみていると、一発芸も含め、たいして面白くもない芸なのに無理に笑いを求め、周りももて囃してしまうから、素人が自分も簡単に芸人になれると錯覚してしまうような傾向があります。
実際、素人のギャグのほうがよっぽど面白いと思う場面が多々ありますから。

今回の騒動、宮迫さんたちの「闇営業」と、それが発覚しても嘘をつき続けたのが問題で、吉本興業のパワハラ問題はそれとは別問題。
会社の体質に問題があるとわかっていたなら、今回の騒動の前に組合でも作って、会社側としっかり交渉すべきことだと思いますね。

宮迫さんたちの会見は、自分の不始末と会社の問題体質を見事にリンクさせ、問題をすり替えてしまったように見え、意図していなかったか弁護士の入れ知恵かは分かりませんが、私の印象としては姑息さ、ずるさを感じました。
>悠々遊様 (giants-55)
2019-07-26 11:38:10
書き込み有り難う御座いました。今回は、此方にレスを付けさせて貰います。

頂戴したコメント、全てに於いて全く同感です。宮迫氏達の会見、特に宮迫氏の言葉には、「自分が一番悪い。」と言い乍らも、「岡本社長のパワハラを利用して、少しでも自分達の罪を減じたい。」という助平心が凄く感じられ、個人的には不快でした。又、問題発覚以降、“大物達への根回し”が在った事も次々と明るみになっており、彼の小狡さを再認識させられたし。

今回の件で芸能界を引退した島田紳助氏が介入して来た事には違和感を覚えますが、彼が「才能が無いのに、御笑いの世界にしがみ付いて、人生を棒に振るのは勿体無い。だったら、『3回戦迄に進めないのは元々才能が無いからで、御笑いの世界に早く見切りを付けた方が良い。』という事を判らせる為。」に考え出したというイヴェント「M-1グランプリ」は、そういう意味で良かった面も在りますね。でも、何でも彼んでも笑う観客が少なく無い事が、彼の企図を駄目にしてしまっているけれど。

仰る様に、“芸能の世界”と“サラリーマンの世界”を一緒に考えるのはおかしい。才能さえ在れば、サラリーマンでは考えられない様な超高額の対価を得られるのが芸能界の世界なのだから、才能が無ければ“最低保障”を求めるのでは無く、他の世界に移って頑張れば良い。芸も何も無い癖に、売れっ子芸人に小判鮫の様にくっ付いているだけで、何とか食っている様な輩が結構目立つだけに、そう思います。

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