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エース・ナンバー:野球やサッカー等のスポーツに於て、伝統的にチームのエース(野球ならば投手、サッカーならばストライカー若しくはゲーム・メーカー)が着けるとされている背番号。チームの顔、柱となる選手に与えられる物で在り、此れを着ける事は、精神的に大きな重みを持つ。
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エース・ナンバー、今回の記事では「日本プロ野球」に限定して話を進める事にする。
一口にエース・ナンバーと言っても、決して1つの背番号だけでは無い。此方で紹介されている様に、「18」、「20」、「21」、「17」、「27」、「11」、「22」、「28」、「34」、「14」、そして「其の他の番号」と結構在る。チームによってももエース番号は異なるし、同じチームで在っても複数のエース・ナンバーが存在する事も。
ジャイアンツ・ファンに“復帰”した身なので、ジャイアンツに関するエース・ナンバーに付いて記すと、エース・ナンバーは「18」だ。一般的に言っても、「エース・ナンバー=18」のイメージが強いだろう。
一方、同じジャイアンツでも、もう1つのエース・ナンバーが存在する。其れは「21」で、「左腕投手のエースが着ける背番号」とされている。右腕投手が着けていた事が無い訳では無いけれど、伝統的にはそうなっている。
今年で、チーム創設から90年を迎えるジャイアンツ。エース・ナンバー「18」を背負って来た(背負っている)投手は全部で、以下の9人。
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「ジャイアンツで背番号『18』を背負って来た(背負っている)投手達」
① ヴィクトル・スタルヒン氏(1935年)
通算勝敗数:303勝176敗
通算勝率:.633
通算防御率:2.09
② 前川八郎氏(1936年~1938年)
通算勝敗数:21勝23敗
通算勝率:.477
通算防御率:3.34
③ 中尾碩志[輝三]氏(1939年~1942年、1946年~1947年、1948年~1957年)
通算勝敗数:209勝127敗
通算勝率:.622
通算防御率:1.25
④ 近藤貞夫氏(1946年)
通算勝敗数:55勝71敗
通算勝率:.437
通算防御率:2.91
⑤ 藤田元司氏(1958年~1966年)
通算勝敗数:119勝88敗
通算勝率:.575
通算防御率:2.20
⑥ 堀内恒夫氏(1967年~1984年)
通算勝敗数:203勝139敗
通算勝率:.594
通算防御率:3.27
⑦ 桑田真澄氏(1986年~2006年)
通算勝敗数:173勝141敗
通算勝率:.551
通算防御率:3.55
⑧ 杉内俊哉氏(2012年~2018年)
通算勝敗数:142勝77敗
通算勝率:.648
通算防御率:2.95
⑨ 菅野智之投手(2019年~)
通算勝敗数:121勝71敗
通算勝率:.630
通算防御率:2.50
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成績は、ジャイアンツ在籍時だけの物では無い。又、桑田氏に関しては、MLBでの成績(通算勝敗数:0勝1敗、通算勝率:.000、通算防御率:9.43)は含めていない。
申し訳無いが、前川氏と近藤氏に関しては“エース”と呼ぶに相応しい成績を残しているとは言い難いが、他の7人に関しては“立派なエースの成績”と言って良いだろう。
因みに全9投手の合計で言うと、「通算勝敗数:1,346勝913敗、通算勝率:.596」という事に。