ば○こう○ちの納得いかないコーナー

「世の中の不条理な出来事」に吼えるブログ。(映画及び小説の評価は、「星5つ」を最高と定義。)

野暮を承知で、今年の新語・流行語大賞に触れてみる

2009年12月03日 | 時事ネタ関連
一昨日、「2009ユーキャン新語・流行語大賞」が発表された。一企業のイベントに対していちゃもんを付けるのは野暮な話だけれど、競馬の予想よりも遥かに時間を掛けて「今年の新語・流行語大賞」を予想している自分だけに、今回の結果に関して少し触れておきたいと思う。

御存知の様に、今年の新語・流行語大賞は「政権交代」に決まった訳だが、個人的には「意外。」という感が強い。そもそもこの新語・流行語大賞には、「何でこの言葉が選ばれるかなあ。」と首を捻ってしまう事が少なからず在るのだが、今年は特に意外感が在る。

「新語」とはそのまま「新しく作られた言葉」で在り、「流行語」は「人口に膾炙されている言葉」と自分は解釈している。「政権交代」というのは今年の大きな出来事だったし、マスメディアで何度も用いられた言葉なのは確かだけれど、流行語という範疇に在るとは思えない。「多くの人が朝に『おはよう。』と口にしているから、『おはよう。』は流行語で在る。」と決められた様な違和感を覚える。勿論、「政権交代」は新語でも在り得ないし。

今年のトップ10を見渡すと、「ぼやき」というのも同じ感じがする。野村克也監督のぼやきに注目が集まったのは確かだけれど、だからと言って彼の監督が今年に入ってから注目された訳では無い。「ぼやき」自体は新語でも何でも無いし、「スポーツ関連の言葉を、何とかトップ10に1つでも入れないと。」という主催者側の思惑が在ったのではなかろうか。「ぼやき」といったら人生幸朗師匠(動画)というイメージが在る自分としては、「今更この言葉が選ばれるの?」という思いが。

ファストファッション」という言葉もベスト10に入っていたが、この言葉は今回候補語に挙がった事で初めて知った。不勉強なのは確かだけれど、それでも果たして人口に膾炙されたと言える言葉なのだろうか?「イベントに華を添える為、益若つばささんを受賞者として呼ぶ事先ず在りき。」だった様な気も。

『2009年新語・流行語大賞』を予想という記事を読んで戴ければ御判りの様に、今年の自分の予想は大惨敗と言って良い。新語・流行語大賞の1つとして、かなりの自信を持って推した「国営マンガ喫茶」はトップ10にすら入らなかったし(この言葉、おもしろおかしく結構使われていたと思うのだが。)、トップ10に予想した言葉で的中したのは僅か3つだけ。

kanpin様が御自身のブログで「【2009年版】ありがちだが、今年の流行語大賞を完全予想(結果総括)」という記事を書いておられるが、これがなかなか面白い。他のブロガー諸氏の予想も載っているけれど、今年は大きく予想を外された方が多い様だ。「主催者側の新語&流行語の概念が極めて曖昧。」に思えるし、又、「イベントに華を添えるという意味で、言葉そのものよりも受賞者先ず在りきの選考。」という雰囲気も感じる。「何で今更この言葉?」という受賞タイミングをかなり逸した、言ってみれば“鮮度が格段に落ちた”言葉が選ばれてしまう事も。

上記した様に一企業のイベントに過ぎないのだから言うのは野暮なのだけれど、大惨敗した悔しさも込めて言うならば新語・流行語として選ぶに値する物が見当たらない年は、「今年は該当語無し!」とした方が良いのではないか?無理無理に「これが今年流行っ言葉です!」」とするのは、余りには感じないし。

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3 コメント

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おはようです。^±^ (てくっぺ)
2009-12-03 08:47:54
政権交代は、交代をする年は毎回ですから、新鮮ではないですよね。
「交代」自体は新鮮なんですが、言葉には新鮮さがありません。
該当語なし!・・・賛成です。^±^ノ

まあ、流行語は個々ありますからね。^±^
ちなみにうちは「・・・とか言わないの」を使いました。
姫ちゃんがマイ流行語大賞ですね。^±^・・・とか言って~
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同感です (ハムぞー)
2009-12-03 20:44:26
おっしゃるように「授賞式参加者の面子構成」を考えた選択と言う説は、ほぼ正しいでしょう。

それよりもまずまっとうに「新語流行語」を選び、受賞にふさわしい人選びを行って
来れないない場合は
「強引に」こじ付けででも選ぶ。

そのこじつけ方法自体が笑えるくらいの
ユーモアをもってやってもらえれば
そこもまた毎年の
「名物」になるのでは。


「政権交代」は「新語流行語」ではなく
「09年のキーワード」でしょうね。
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ありがとうございます (kanpin)
2009-12-04 22:08:45
大変遅くなりましたが、記事拝見いたしました。当方のブログを紹介いただいたこと、大変光栄に思っております。

「ぼやき」「ファストファッション」のような、どんな選考過程を踏んだのか想像付かない言葉が毎度入賞するのも、諸事情あってのこととは思いますが、もはやお約束の域というか、むしろ最大の味わいどころ、これがないと流行語大賞じゃない位の感覚に、私個人としては至っておりますが、これはただ単に病んでいるだけでしょうか。

ただ、私も含めて多くの予想者の方が「流行語大賞っていつも変な選考ばかりしてるよね」という部分では、恐らく全員見解が一致している一方、5人の予想者が各々10語ずつ候補を持ち寄ったら、それだけで延べ25~30語に達してしまうという、結局みんな違った視点で「今年」を見ているのではないかというのも、個人的には多少興味深かった点です。

多分それは、流行語大賞の審査員たちも同様であり、まあ藤本義一とやくみつると俵万智が似たような時代観を共有しているとはとても思えないwわけで、この3人の合意形成だけでも、とてつもない重労働ではないかと察せられます。

で、合成の誤謬ではありませんが、限られた時間内に、良かれと思ってあれやこれやすり合わせの挙句「こんな思いもよらない結論が出来てしまいました」みたいな話も、意外と毎年あるのかも知れないなと、しみじみ感じてしまいました。

今後とも何か機会があれば、よろしくお願い申し上げます。ありがとうございました。
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