バカに厳しいバカばかり

自戒の念も込めてそういうタイトルにしました。

【2009年版】ありがちだが、今年の流行語大賞を完全予想(結果総括)

2009年12月01日 21時33分21秒 | 流行語大賞/予想企画
この記事は、よろしければ

(その1)―総論
(その2)―ノミネート60語の評価
(その3)―最終予想
(番外編)―有力ブロガーの皆さまの予想動向

も含めてお読みください。


7.事前予想と結果、および総括


<事前予想-◎大賞、○入賞>
◎「政権交代」【政治行政】
○「侍ジャパン」【スポーツ】
○「こども店長」【芸能】
○「トゥース」【芸能】
○「婚活」【その他】
○「草食男子」+「草食系/肉食系」【その他】
○「年越し派遣村」【社会】
○「新型インフルエンザ」【社会】
○「1Q84」【出版・マスコミ】
○「事業仕分け」【政治行政】



<結果-◎大賞、○入賞>
◎「政権交代」【政治行政】  ※的中
○「こども店長」【芸能】  ※的中
○「事業仕分け」【政治行政】  ※的中
○「新型インフルエンザ」【社会】   ※的中
○「草食男子」【その他】  ※的中
○「脱官僚」【政治行政】
○「派遣切り」【社会】
○「ファストファッション」【経済】
○「ぼやき」【スポーツ】
○「歴女」【その他】

※的中個数5個



【以下総括(という名の愚痴延々)】

○なんか授賞式が、昨年にもまして残念なことになっていたようだが。晴れの表彰・史上初の2度目の大賞受賞というのに、鳩山いなくて代理が小川敏夫広報委員長って。地味だぞおい。野村監督の代わりで沙知代代理もしかり。あと「草食男子」の命名者・深澤真紀のコメント「命名から3年以上たっての受賞となり驚いています」と、いきなり「新語」の前提をバッサリという。


○入賞予想して、結果的に外した5つを今一度列挙すると、

「侍ジャパン」【スポーツ】
「トゥース」【芸能】
「婚活」【その他】
「年越し派遣村」【社会】
「1Q84」【出版・マスコミ】


であり、逆に予想から外したのに、結果は入賞だった5つを列挙すると、

「脱官僚」【政治行政】
「派遣切り」【社会】
「ファストファッション」【経済】
「ぼやき」【スポーツ】
「歴女」【その他】

となる。


「派遣切り」>「年越し派遣村」。これは全然良い。言葉が漠然としているのを嫌って「年越し派遣村」を残したものの、「年越し派遣村」には、トピックス的に古いという大きな弱点があった。同じテーマから1語入賞しているわけで、これは仕方がない。


「歴女」>「婚活」。これもまあ良い。世間一般の使われぶりでは、多分比較にならないとは思うが、ただ「婚活」は昨年もノミネートされてる=「厳密には今年の新語じゃない」印象も強く、そこを嫌われたのかも。なら最初からノミネートしなきゃいいだけの話ではあるが。


○不自然な感じがするのが、「脱官僚」である。これ自体が入賞するのは別にいいとして、受賞者渡辺喜美ということだが、それにしてもテーマが「事業仕分け」とカブってないか。他にも色々取り上げたいテーマがあるはずの中で、なぜこんな選考をしたのだろう。


【以下毎年恒例・負け犬の妄想①】
とりあえずこれに関しては、私は「事業仕分け」追加入賞説。早い段階で「脱官僚」の入賞が先に決まっており、受賞者(渡辺)のアポ取りも既に終わっていたところ、選考終盤に来て「事業仕分け」の急激な話題沸騰ぶりに、外すわけに行かずという意見が選者から出され、さりとて一度押さえた受賞者を断るわけにも行かず、結局・・・というのはどうでしょうか。





・・・さて、ここまではまあ納得しているのです。問題は次からだ。



「ファストファッション」。選ぶわけないじゃんこんなの。だって予想記事でも書いたけど、にわか検索すると、本当に「ファストファッションの日本代表ユニクロ」と書いてあったり、「ファストファッションに競争を挑むのがユニクロ」みたいなこと書いてあったり、言葉の前提が良く分からないんだもの。バズワードじゃないのこれ。あと、受賞者の益若つばさ?貧相だぞこのヤロー!(書くことなさすぎて暴言)


○一番意図が分からないのが、「ぼやき」。そもそも日本で「ノムさんの代名詞=『ぼやき』」になったのいつ頃からだ。ヤクルト時代か。ヘタしたら南海時代だったりして。昨年赤塚不二夫さんが亡くなったときに「これでいいのだ」がノミネートされたが、あれと似た印象があったので、自信持って見送ったら、裏をかかれてストライクという。まさにノムさんも絶賛の配球だ。それはともかく、流行語大賞的にはアレか。今年の野球界は「ぼやき」>「侍ジャパン」なのか?


【以下毎年恒例・負け犬の妄想②】結局、予想段階における「ば○こう○ちの納得いかないコーナー」さんのご指摘どおり「スポーツ"枠"」(他のカテゴリーもしかり)先にありきの選考みたいなのが存在したとしか思えない。で、何らかの理由で「侍ジャパン」に招待のメドが立たなかったというのは(辞退の可能性含めて)。つまり、あくまでノムさんは当初2番手(月見草)候補だったという説。


○「ネーミングの妙」に偏っている分「新語」の原点に回帰かなと、なんとなく選考意図を推し量りやすかった昨年に比べ、結果から見えてくるものが少ない選考でした。あとついに芸人枠からの入賞が消えたね。オードリーが「一過性」の色付けられるのを嫌がって辞退したのでしょうか。なにぶん「芸人を幸せにしない流行語大賞というシステム」なので。


○さりげなく書いたものの、この「辞退」というのは、結構これからの予想において大きなネックになりそうな気がする。だって大してメリットないんだもの。特に「もう本当に流行している人たち」にとっては。って、じゃ成立しないじゃん流行語大賞。



8.有力ブロガーの皆様の予想と結果


○私も過去最低の的中率だったが、先に紹介させて頂いた各ブロガーの皆様も、過半数の的中者はゼロ。やっぱり厳しい年ではあったらしい。皆様本当にお疲れさまでした(疲れてるの私だけという話もあるが)。なお、的中マークのうち「草食男子」と「草食系/肉食系」については、片方だけを候補に入れている方であっても、ある程度両者を一体的に見ている方が多かったと思われるので、「草食系/肉食系」であっても的中マークをつけています(私も同様)。ていうか、それくらいのユルいルールにしないと、自分がやり切れません。



①「D.D.のたわごと」様

◎「草食男子」+「草食系/肉食系」=「草食系男子」  ※的中
◎「政権交代」  ※的中
○「派遣切り」  ※的中 
○「侍ジャパン」
○「家電芸人」
○「トゥース」
○「婚活」
○「シルバーウィーク」
○「新型インフルエンザ」  ※的中
○「歴女」  ※的中

【私のコメント】直前の見直しで「政権交代」の大賞を当て、5人中唯一「派遣切り」を的中。でも多分いつにも増して怒っていらっしゃるのでは?


②「ば○こう○ちの納得いかないコーナー」様

◎「こども店長」+「こんなところ来とうはなかった」  ※的中
◎「国営マンガ喫茶」
○「エコポイント」
○「婚活」
○「草食男子」  ※的中
○「歴女」  ※的中
○「あると思います」
○「小沢ガールズ」
○「侍ジャパン」
○「1Q84」

【私のコメント】結果的に授賞式の唯一の目玉に等しかった清史郎的中。しかし、当たり前だが「こんな賞ちっとも欲しくはなかった」とはおくびにも出してくれず(大人なので)。


③「あれこれ随想記」様

◎「侍ジャパン」
○「エコカー減税」
○「1000円高速」
○「脱官僚」  ※的中
○「アシュラー」
○「ぼやき」  ※的中
○「婚活」
○「新型インフルエンザ」  ※的中
○「草食系/肉食系」  ※的中
○「歴女」  ※的中

【私のコメント】5人中ただひとり「ぼやき」的中はすごい。でもよりによって「侍ジャパン」を差し置いてまでとは、誰が予想できたことでしょう。


④「DREAM/ING111」様

◎「チェンジ」
○「婚活」
○「エコカー減税」
○「新型インフルエンザ」  ※的中
○「歴女」  ※的中
○「1000円高速」
○「草食系/肉食系」  ※的中
○「1Q84」
○「実物大ガンダム」
○「トゥース」

【私のコメント】こちらのブログの結果速報記事を拝見したら、記事のタイトル「政権交代で脱官僚な事業仕分け」。同時に「派遣切りでぼやく草食男子」な1年でもありました。



最後に今年の(今年もだが)結論。「ブロガーと審査員の間には、深くて暗い川がある」(それも底なしのが)。というわけでおしまい。

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2 コメント

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惨敗 (giants-55)
2009-12-02 02:47:16
競馬の予想気分で毎年「新語・流行語」のベスト10&大賞を予想しているのですが、今年は惨敗でした。

負け惜しみになってしまうけど、例年以上にベスト10内には「何で?」と思う言葉が多かったという印象です。「ファストファッション」なんて言葉、恥ずかし乍ら今回の候補となって初めて知ったし、「派遣切り」や「ぼやき」は言葉としての“新鮮さ”を感じないし。

かなり自信の在った「国営マンガ喫茶」が入らなかったのは、正直かなり意外でした。マスメディアでは、やたらと使われていたので。

来年こそはパーフェクトで当てたいです。
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新語・流行語大賞 (giants-55)
2009-12-04 23:58:35
書き込み有難う御座いました。

新語・流行語大賞の選定基準が理解出来ないものの、自身が予想したトップ10と結果を比較して、「何やこれ?変な選定だなあ。」とくさすのも又面白い所で(笑)。唯、その乖離が年々広がっているというのも、或る意味興味深くは在ります。

又、確かに選定委員の顔触れを見ると、「どう考えても全員一致で決まる訳は無いな。」と思わせますね。芥川賞や直木賞の選定よりも、内情は大変なのかもしれません。

こちらこそ、今後とも何卒宜しく御願い致します。
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