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ガルパンの聖地 ・ 大洗を行く37 その22 「水戸城二の丸隅櫓です!!」

2022年03月26日 | 大洗巡礼記

 二の丸展示館にて水戸城全体模型を見学した後、時間になったので二の丸角櫓に向かいました。公開時間は9時30分からなので、それまで二の丸展示館にて展示品を全部見ておいたわけです。
 上図のように、玄関口のような門があり、これが9時30分前に開かれます。それまでは閉まっているので、水戸城跡の各所を回るにあたっては、9時30分から二の丸角櫓、それ以外はその前後に見る、というスケジュールが一般的になるでしょう。

 

 玄関口脇の説明板です。

 

 さらに、二の丸御殿の南側にあった御三階の説明板も見ました。現在、御三階の場所は見学可能範囲の外にあって見られないからです。昔は水戸第三高校の敷地内に裏門から入って見学が出来たそうですが、いまでは学校施設の敷地に立ち入る事自体がタブーになっていますから、U氏の言うように「三高を移転させるか、特別な措置によって立ち入り見学可能にしてもらわないと、御三階の場所に行けない」のでした。

 

 現状でも二の丸角櫓への見学用通路は水戸第三高校の敷地内を通っているため、御覧のような目隠し塀が両側に設けられています。

 

 通路を通って二の丸の南側に出ると、復元された土塀の内側のスペースに至ります。

 

 その先に、復元なった二の丸角櫓が見えてきます。塁線上の一段高く盛られた櫓台上に、二層の角櫓と北および東の多聞櫓を連結した形式の建物が建てられています。

 

 内側には窓が一切ありません。二方向の多聞櫓の端に出入口が設けられるのみです。
 水戸城にはもともと4つの櫓がありました。本丸の南西角櫓と北西各櫓、下の丸の浄光寺門横の角櫓、そしてこの二の丸角櫓、です。本丸の北西角櫓をのぞく3つの櫓が水戸城の南側つまり城下町側に配置されているため、城下から見上げた城の外観を意識して造られていることが伺えます。天守の代用とされた御三階も南側に寄っています。

 

 平成22年からの発掘調査で出土した、建立当時の礎石です。一部は復元櫓の基礎に再利用されているそうです。

 

 二の丸角櫓の中に入りました。見学客出入口は北側の北多聞櫓の出入口があてられていて、奥まで行って戻ってくる形の見学順路になっていました。御覧のように、北多聞櫓の内部は休憩室およびパネル展示室になっていました。奥の間口の向こうが角櫓です。

 

 角櫓の内部です。塁線の隅に位置して二層に造られます。二層目への階段もありますが、二層目は公開範囲外でした。窓からは水戸駅方面の眺めがよくききました。

 

 角櫓から奥へ進んで東多聞櫓の中に進みました。内部空間はここまでで、奥まで行って折り返します。

 

 左手に古そうな大きな戸板のようなものが立てかけてありました。板の一部に丹とみられる朱色の顔料が僅かにとどめられています。かつての櫓の残存部材かな、と思いましたが・・・。

 

 説明板によれば、他所の寺に伝わっていた、かつての大手門の門扉と伝えるものでした。坂東市にあったというのがちょっと意外でしたが、この門扉が発見されて水戸市に寄贈されたことが、今回の大手門および二の丸角櫓の復元事業の発端になったそうですから、意義の大きな伝存文化財であったわけです。

 

 ですが、大手門の門扉にしては小さいので、城内のいずれかの門の扉であったのではないかとされているようです。
 しかし、U氏はそれに否定的で、何度も首を傾げていました。

「これはさ、伝承通りの大手門の部材で、もとは脇の潜り戸の門扉だったのと違うかな、そうじゃなければ、門扉の板を再利用して寺の山門の扉に転用していたんだろうな・・・。星野はどう思う?」
「その可能性も有り得るね・・・」

 その可能性は、門扉の板の一部にいまものこる丹とみられる朱色の顔料に示されている、と感じたのでした。水戸城の建築は白木のままだったそうなので、丹の色は寺の門だったときの名残かもしれないな、と考えました。
 伝承通りであれば、大手門の門扉は大きいですから、潜り戸の扉であったかはともかく、寺の山門にそのまま使うのは無理があった筈です。部材をいったんばらして、寺の山門の扉に合わせて造り直し、寺院建築の標準カラーである丹色に塗って使用したのではないか、と推測したのでした。  (続く)

 


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