気分はガルパン、、ゆるキャン△

「パンツァー・リート」の次は「SHINY DAYS」や「ふゆびより」を聴いて元気を貰います

新潟ビゲン高校 ランズベルクL-60軽戦車 作ります!! その1

2024年07月03日 | ガルパン模型制作記

 私のガルパン車輌プラモデル製作は、アニメだけでなくコミック版にも登場する戦車を対象にしています。数の上ではコミック版の登場車輛のほうが多彩で数も多いため、2023年度においても幾つか作っていました。その1輌が上図の「リボンの武者」に出ていた新潟ビゲン高校チームの戦車でした。

 この戦車のことは、2019年秋に同チームのStrv m40L軽戦車を製作した際、スウェーデンのアーセナル軍事博物館と質疑応答を交わして親切丁寧な御指導をいただいた折に、上図の画像を送って問い合わせたのに対して「It is L-60, a prototype of Strv m/38, code L-60a.(これはL-60で、Strv m/38のプロトタイプであり、コードはL-60aである。)」と説明いただいたため、Strv m40L軽戦車の製作記事の1項目にて「Strv m38軽戦車」として紹介していました。

 ですが、当時はその後に続いた説明文「The L-60a has the same specifications as the L-60, but was delivered to the Irish Army, so it has an a in the code.」をあまり重視していませんでした。和訳すれば「L-60aは仕様がL-60と同じで、アイルランド陸軍向けに納品したので、コードにaを付けています。」となりますが、後日にそれを読み返して、あれ、Strv m38軽戦車の初期形態はL-60と同じなのか、と気付きました。

 つまり、Strv m38軽戦車はスウェーデン本国での分類ではアイルランド陸軍向けのL-60aから始まっており、スウェーデン陸軍向けに生産された分は砲塔が大型化するなどの改造が施されてL-60sのコードがあてられています。そしてL-60aはL-60と仕様が同じであるので、上図の描画の戦車はL-60つまりスウェーデン・ランズベルク社の開発した軽戦車の1934年型と同じである、ということになります。


 上図は、アーセナル軍事博物館からの説明文に添えられていた画像です。L-60の最初のモデルであり、車体前面にL601の車番が見えるので、1935年にアイルランド陸軍に納入されたL-60a二両の1号車と分かります。

 これが、リボンの武者の作中車のモデルであり、実物は現在もアイルランド・ダブリンの国立博物館の分館であるコリンズ・バラックに展示されている、ということです。

 

 これがアイルランドに現存しているL-60です。アーセナル軍事博物館の説明では、アイルランド陸軍向けに納品した車輌としてL-60aのコードを付けていますが、仕様に変化はありません。近年にレストアされて動態保存されているそうで、イベントや軍事パレードなどに出ているそうです。

 

 つまりはランズベルク社のL-60軽戦車そのものであるわけですが、それが「リボンの武者」にて新潟ビゲン高校チームの保有車輌の一種としてStrv m40L軽戦車とともに描かれています。それで、Strv m40L軽戦車を苦労して製作した後で、いずれはこの車輌も作ろうか、と考えました。

 

 ですが、唯一のベースキットとなる上図のホビーボスのハンガリーの38MトルディⅠ型(A20)のキットを入手出来たのは、それから3年後の2022年の冬でした。しばらく間があいてしまったのに加えて、その頃には最終章シリーズの登場車輌の製作に注力していたこともあって、L-60軽戦車の製作は後回しとなりました。

 そうして2023年9月に、ようやく上図のキットの箱を開けたわけでした。

 

 中身です。Strv m40L軽戦車の製作時にも同じキットをベースとして使いましたので、今回もほぼ同じ工程で進めることになりましたが、今回は原形のL-60に戻す形となるので、車体や足回りはほぼそのままで改造は操縦席ハッチ部のみ、砲塔もL-60の初期形態に戻す、という流れになりました。
 なので、作業工程そのものも、あちこちを改造しまくったStrv m40L軽戦車の時よりは、はるかに楽だろう、と思いました。

 

 今回のキットの組み立てガイドと塗装見本図です。作中車はカラー図がありませんので、車体色などは不明です。それで思い切って現存するアイルランド陸軍車輛のカラーでいってみよう、と思いつきました。ブルーグレー系統のカラーの車輛はガルパンではあまり無く、聖グロリアーナ女学院チームのクルセイダーぐらいしか思いつかないからです。

 

 ステップ1では車輪類を組み立てます。ステップ2では下部車体を組み立てます。キットの38MトルディⅠ型(A20)はL-60の車体と足回りをほぼそのまま踏襲しており、操縦席ハッチ部のみを外側に拡張しただけですので、大体はガイドの指示通りに組み立ててゆきます。

 

 ステップ1で組み立てる車輪類のパーツです。

 

 組み上がりました。

 

 ステップ2で組み立てる下部車体のパーツ類です。

 組み上がりました。  (続く)

 

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