ガルパンコミックのひとつ「プラウダ戦記」だけに登場する車輌は全部で5種類が知られますが、そのうちの3輌は主役のプラウダ高校チームの所属になります。BT-5、KV-1、ISU-152ですが、BT-5は製作済みですので、今回はKV-1を作ろうと思います。
作中のKV-1は、ソ連軍の分類でいうKV-1の1941年型にあたるようで、砲塔はZIS-5タイプですが、追加装甲などは付けられていません。ワイヤー等の装備品類も一切無いシンプルな姿ですので、再現製作もそんなに難しくないだろうと思います。1/35スケールの適応キットとしてはタミヤのミリタリーミニチュアシリーズ No.372の品が挙げられます。
ですが、手元には以前にフォロワーさんより譲っていただいたKV-1B、つまりソ連軍分類でいうKV-1Eのキットがありました。これの追加装甲を省き、31.5口径の76ミリ砲を41.5口径に換えて砲身を少し伸ばせば、だいたい作中車の姿になりますので、このキットを活かしてゆくことにしました。
中身です。古い時期の製品ですが、タミヤスタンダードの品質と量と精度です。履帯は個人的に嬉しいベルト式です。あまり苦労せずに組めそうだな、と感じました。
組み立てガイドも安定のタミヤだけあって見やすく、使いやすいです。
ステップ1では車体を組み立てます。追加装甲のパーツC15、C18、C19は不要です。ステップ2では車体背面部や起動輪などを組み立てます。
ステップ1で組み立てるパーツ類です。このキットは元々はモーターライズ品であったので、車体内部の底面には乾電池の据え付け表示などが残されています。
組み上がったので裏返してみました。モーターライズ品の名残がスイッチ用の穴などに偲ばれました。底面は完成すれば見えませんから、修正工作はせず、このままにしておきました。
昔のタミヤ製品は、御覧のように底面にタミヤマークや社名ロゴを入れてありますが、最近はこういったものも余り見かけなくなりました。
ステップ2に進みました。ガイドの指示通りに組み立ててゆきます。
組み上がりました。「プラウダ戦記」だけに登場する5種類の車輌のなかでは、組み立ても塗装も一番楽そうに思われましたが、実際にそうでした。ガルパン仕様というのも殆ど見当たらず、実車準拠になっているようなので、今回のキットは追加装甲を省く他はほぼストレート組みで行けそうだ、と思いました。 (続く)