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「パンツァー・リート」の次は「SHINY DAYS」や「ふゆびより」を聴いて元気を貰います

ゆるキャン△の聖地を行く24 その7  内船から甲府へ

2022年11月10日 | ゆるキャン△

 南部橋東詰信号交差点エリアの聖地スポットを見終えて、10時14分に内船駅に戻りました。この駅舎もアニメ1期に何度か出ていますから聖地のひとつです。とりあえず10時17分発の列車には間に合いましたので、今回の南部町エリアの聖地巡礼コース、内船寺とうつぶな公園と南部橋東詰信号交差点の範囲は徒歩移動も含めて1時間20分で回れることを確かめました。JR身延線での聖地巡礼のルートのひとつが、これで確定しました。

 

 内船駅のこの景色は何度も撮ってしまいます・・・。

 

 ホームにあがって1分もしないうちに、レール上の走行音が南から響いてきました。

 

 10時17分発の甲府行きの普通列車です。時刻表通りの到着でした。これに乗って、終点の甲府まで一時間半の列車の旅を楽しみました。
 当初の計画案では身延駅にも途中下車しようと目論んだのですが、2日目のレンタカー利用でまた身延駅付近にも行くことになるため、1日目は身延への立ち寄りはやめて一気に甲府まで移動し、そこから次の聖地スポットへ回る案に決めました。

 

 11時55分、甲府駅に着きました。切符は最終目的地までの通しで購入してあったので、内船駅もここ甲府駅も、以後の経過駅もすべて途中下車が可能でした。今回はここは経由地で聖地スポットは一つだけですが、中央本線も列車の本数が少なくて時間的制約があるため、次に乗る予定の列車の時刻まで50分も待つ必要がありました。

 それで、この50分を昼食と駅付近の観光にあてることにし、まずは駅の南口ロータリーにある吉野家へ移動して、昼食を済ませました。それから駅構内通路を通って北口まで行き、ペデストリアンデッキから下に降りて「よっちゃばれ広場」と呼ばれる園地に入りました。「よっちゃばれ」とは、甲州弁で「あつまっている、あつまれ」の意味です。

 

 その「よっちゃばれ広場」の西側付近に、上図のような石垣の保存展示がありました。かつての甲府城の搦手口にあたる山手門の郭などがこちらに広がっていた名残です。

 江戸期には徳川家の支城の一つにもなっていた甲府城の旧城内は、現在はJR甲府駅によって南北に分断されており、本丸以下の主要部は駅の南側に位置します。そこへは以前の巡礼にて二度ほど行きましたが、駅の北側のこちらへはまだ行っていなかったので、今回の機会を利用して立ち寄ることにしたものです。

 

 現地の案内板です。その左の地図にて、現在の甲府城遺跡の東西の範囲が示されています。以前に行った駅の南側(地図では右側)の本丸以下の主要部が広くて全体の九割ほどを占めていることが分かります。今回は駅の北側(地図では左側)の残り一割の山手門郭とされる範囲を見てみることにしました。

 

 「よっちゃばれ広場」のほぼ中央に、上図の郷土の偉人とみられる銅像が立っていました。誰だろう、と思って近づいて台座の銘板を見ると、武田信虎でした。武田信玄の父親にあたります。駅の反対側の南口には武田信玄の銅像がありますから、親子で駅の南北を見張っているのか、気付いてと笑いがこみ上げてきました。

 

 歴史の上では武田信玄のほうが知名度がすば抜けていますが、甲斐武田氏が石和より甲府に守護館を移して躑躅ヶ崎館に定めたのは、父親の信虎の代においてであり、他も武田宗家の統一と甲斐国衆の整理統一を図って、戦国後半期の安定的な武田氏支配圏と統治機構を築き上げています。子の信玄はその基盤なくしては、甲斐の支配も近隣への進攻も出来なかった訳ですから、信虎の功績と史的意義は間違いなく信玄に匹敵するか、上回ると評価すべきでしょう。

 子の信玄に追放されて後は、駿河や京都に住み、後に室町幕府に在京奉公していますから、甲斐源氏第18代当主、武田氏15代当主、前甲斐守護職としての大名の格はそのまま保っていたようです。今川家との関係も継続しつつ京都でも幕府に関与した信虎の姿には、子の信玄と同じく新興の織田氏に対峙する基本姿勢がうかがえて興味深いものがあります。親子で不和になって別れても、織田氏との対立は同じであったのは、やはり甲斐源氏の誇りに共に生きたからでしょうか。

 30代の頃、甲府の歴史研究団体に参加していた頃には甲府にも五度ほど訪れて武田氏関連の史跡も幾つか案内してもらいましたが、よく考えると躑躅ヶ崎館といい、その詰めの要害山城といい、信虎の代に築かれたものが多かったなあ、と気付きました。現在の甲府市に受け継がれる碁盤目状の町割街路も基本設計は信虎の代に始まったものです。甲府市が駅前に銅像を建てて顕彰するのも当然のことです。  (続く)

 

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