8時53分にJR身延線の内船駅に着いて、駅の内外を撮影したのち、外に出て右へ進み、県道10号線を北へ歩きました。約50メートルほど進んで、上図の梅の木川の橋を渡りました。
橋を渡ったところで右折し、上図の梅の木川に沿った緩やかな登り坂を進み、道なりに左へ曲がって、奥に見えるJR身延線に沿って北へ進みました。少し行くと右手に踏切がありますが、それを渡って線路の東側へ抜けました。この辺りでは唯一の踏切であるそうです。
踏切を渡った後は左に進んで雑貨屋とおぼしき店舗の前を通り、道なりに東へ進んで長い登り坂を進みました。
長い登り坂を歩いてゆくと、左脇に上図の石碑がありました。前後の石垣の上に二つ並んでおり、いずれも日蓮宗の題目(だいもく)を刻んだ題目碑でした。日蓮宗の寺院の参道筋に建てられるもので、これがあると、日蓮宗のお寺への入山コースに入ったことが分かります。
今回の聖地巡礼の最初の目的地は、原作コミック第13巻の第71話にて各務原姉妹が桜めぐりの最初に訪れた内船寺(ないせんじ)でしたが、日蓮宗の寺であるので、上図の題目碑を見た時点で、もう近いかな、と気付きました。
題目碑の付近にて、左手を見ると上図の丸い丘がありました。地図を確認し、あれが各務原姉妹が桜めぐりを楽しんだうつぶな公園の位置か、と知りました。つまりはあの上まで登るわけであり、要するに山登りとなります。どれくらい時間がかかるかは分からなかったので、次に乗る列車の時刻までに間に合うかな、と少し不安になりました。
次の辻で、道の右手に内船寺への参道石段が見えてきました。原作コミック第13巻29ページ2コマ目で各務原なでしこが気合を入れて「ふぉおおおお!!」と登っていった287段の長い階段です。
時計を見ると9時4分でした。内船駅からの徒歩時間は11分でした。私の歩速は早い方なので、一般の方ですと15分ぐらいはかかるでしょうか。ずっと登り坂でしたから、帰りは楽で徒歩時間も1、2分ほど縮まる筈だ、と考えました。
これを登るのですか・・・。身延山の菩提梯ほどではありませんが、きつそうな、全然ゆるくない石段です。なんでゆるキャン聖地巡礼というのは、とにかくこういう楽でないルートが多いんでしょうか・・・。
内船寺への参道石段ですので、階段口の脇には案内板があります。一通り読んで、初めて内船寺の概要を知りました。
では登りますか・・・。見上げるだけで疲れてくるこの長い287段の石段を・・・。
各務原なでしこと同じように気合を入れて「ふぉおおおお!!」と叫びつつ登りました・・・のではなく、普通にゆっくりと登って少しずつ休み、なるべく体力を消耗しないように心がけました。まだ聖地巡礼の最初であり、この後もあちこちを回るのですから、ここでへばって行き倒れ、などという劇的な結末だけは避けたかったのでした。
実際に287段あるのかな、と思ったので数えながら登りました。一番上に着く頃に一度後ろを振り返って撮影しましたが、上図のような景色でした。それから最後の段を踏んで登り切って、287段であることを確認しました。
各務原なでしこは石段を登りましたが、姉の桜は愛車ラシーンで車道を進んで内船寺の裏手の参拝駐車場まで登っています。そのルートは谷間を迂回するので、距離的には287段の石段の3倍以上になります。帰りにその道をたどりましたので、287段の石段が距離的には最短であることが実感出来ました。 (続く)