車体の組み立ては後部に移ります。上図のガイド図にしたがって各パーツを取り付けます。
排気管関連のパーツです。バリが多くて整形するのに手間取りましたが、それよりも問題だったのは、左右でサイズが微妙に異なることでした。原型がそうだったのでしょうか。
とりあえず、それぞれの指示位置に組み付けましたが、車体やフェンダー自体が前述したように左側で歪んでいるため、排気管の位置も左側が約3ミリほど高くなりました。パッと見ただけでは分からないような差異なので、気にせずに作業を進めました。
このアングルから見ると、左側の排気管が高い位置にあるのが分かります。車体が左側で2ミリほど反っており、フェンダーも歪んで1センチほど上に反って曲がっていたため、これらを削って調整したうえで強引に押さえつけて接着していますから、約3ミリの差でおさまったのはむしろ奇跡的でした。
排気管の排気口はエッチングパーツを使いますが、その取り付けに際しては上掲の実車画像を参考にしました。黄色の円内に示すように、排気口の穴の範囲がやや内転びになっています。また、赤円内にみえるバックライトは、レジンのパーツが不良であったため、ジャンクから同じ形状のドラゴンのM4シャーマン用のクリアパーツを調達して取り付けました。
なんとか組み上がりました。左右のバックライトはクリアパーツを使用しましたので、上図では分かりにくいかと思います。
バックライトのクリアパーツの取り付け状況を拡大してみました。
細部のパーツはガイド図では省略されていてレジンのパーツも無いので、実車の図面や画像を参考にしてドラゴンやアスカモデルの米軍車輌用パーツを転用して取り付けました。
車体前端の牽引具を組み付けました。レジンパーツが破損していたため、アスカモデルのパーツに置き換えました。
車体後端の牽引具も同様にアスカモデルのパーツに置き換えました。
戦闘室前面のM1919機銃はレジンパーツがなんとか使えましたが、警笛は不良品でしたので、タミヤの同形のパーツに置き換えました。各所のハッチのハンドルは、真鍮線で再現しました。
車体各所のハンドルを取り付けました。ガイド図の指示が大雑把なので、実車画像のほうを参考にして真鍮線を切り、曲げてハンドルを作りました。車体の取り付け位置にピンバイスで穴を設けて、ハンドルを差し込む、という作業を繰り返しました。
このハンドルは、左右対称に付くものと、片方にだけ付くものとが混在します。作中車の描写でもそうなっていますが、念のために実車画像や図面で確認して合わせました。
砲塔のハンドルは、御覧のようにコマンダーハッチ上の左右にやや大きなサイズで付きます。ハッチ自体は接着せずに開閉自在にしましたが、そこにおさまるべきアリサのフィギュアは、出来ればグッドスマイルカンパニーさんにねんどろいどぷちのサイズで立体化していただきたいところです・・・。 (続く)