コマンダーモデルのガレージキットの組み立て説明書は図も大雑把で、全てのパーツの取り付け指示を網羅するものではありませんでした。図に番号も付けていないので、組み立て順序もいまいち分かりにくいです。とりあえず、車体の組み立てから進めることにしました。
組み立て図に描かれてあるパーツを一通り揃えて準備しました。既に歪みが出ているパーツが二つほどあり、お湯に浸けても、数分煮込んでも、元通りになりませんでした。
仮組みをして各パーツの取り付け位置を確かめてから、組み立てました。内部も一部が成形されているので、本来はインテリアキットとしても作れるように開発されたのかな、と思いました。同封のエッチングパーツの中にはそれを思わせるパーツも含まれていましたが、それらは不要となっています。レジンのパーツにしても、もとはインテリアパーツがあったような痕跡があり、パーツ群のランナーの幾つかがカットされた状態になっていました。
足回りの重要なパーツには反りや歪みが無かったので、ちょっと安心しました。足回りだけはなんとかきちんと仕上がるだろうな、と思いました。
足回りの取り付け状態をチェックするべく、大きな転輪を仮組みしてみました。転輪の大きさは、私の製作したガルパン車輌のなかでは最大ですので、とにかく目立ちます。現在自衛隊が配備している16式機動戦闘車の車輪に似た雰囲気があります。
次は左右フェンダーの取り付けです。
左右のフェンダーのパーツにも大きな反りや歪みがありました。お湯に浸けても、数分煮込んでも、元通りになりませんでしたから、たちが悪いです。使用されるレジンの品質の問題でしょうか。
なので、前面でテープを貼って仮固定しましたが、既に歪みのせいで隙間やズレが生じていました。パーツの形を元通りに出来ませんので、強引に抑え込んで瞬間接着剤でくっつけるしか方法がありませんでした。
後ろへいくほど歪んでゆく左右フェンダーの歪みでした。こんな酷いのは初めて経験しました。反っているうえに横に捻じれて歪んでいるのでした。それよりも問題だったのは、左右のフェンダーのサイズが異なっていて、このまま組み付けると左右非対称の形に仕上がってしまう点でした。
前述のように、車体も寸法がおかしくなっていますから、あわせて修正する必要がありましたが、あまりやり過ぎると破綻に至るだろうと考え、左右の寸法の差も完全に縮めずに八割ほどでまとめることにしました。一見しただけでは分からないような程度の誤差にまとまれば十分だ、と割り切りました。 (続く)