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大島弓子のマンガはタイトルがとても印象的で素晴らしいのだけど、その中でも特に心に残る響きのタイトルではないでしょうか。
それでもって彼女の描くキャラクターは外見としてはほんとにこれでもかと少女で細くて可憐なのだけど、内面はどろりとしていたり反逆的であったりどん底まで苦悩してたり憤怒で叫んでいたりします。
この作品は特にそのギャップが激しくて、読む者は消えそうに細い線と柔らかに感じる光、画面上に舞う花・星に隠れているのがあまりはっきりと見たくない人間の本性なのです。
少女とはなんでしょう。
ヒロインのたもとちゃんの思考はよくできた大人から見ればあまりにも未熟で、その行動はとんでもない結果を導いてしまうのです。
それでも少女は秋の気配を感じ新たに人生を歩き始めていきます。
結構これってとんでもない物語なのではないでしょうか。
でもそれこそが少女なのかもしれません。
間違っているのかもしれないけど、だからこそ気になって読んでしまう。
繊細な絵の中に隠された恐ろしいものを見たくなってしまうのです。
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