弱毒性と言われていたH7N9型鳥インフルですが、今中国で拡散しているH7N9型鳥インフルは致死率20%近くに変異しているようです。
>鳥インフル、人に感染しやすくなる恐れ 中国
2014年1月31日08時18分
欧州疾病対策センター(ECDC)は、中国で流行中の鳥インフルエンザ(H7N9)は遺伝子が季節性インフルのものと入れ替わり、人に感染しやすくなる恐れがあると警告する報告書をまとめた。中国は季節性インフルも流行中で、同時に感染した場合、体内でウイルスの遺伝子の組み換えが起こる可能性があるという。「流行状況の監視が大切」だと強調している。
インフルは、ウイルス同士で遺伝子の一部が簡単に入れ替わる。季節性インフルは人から人に感染しやすい性質の遺伝子をもっているため、それが鳥インフルのウイルスに入れば、人に感染しやすくなってしまう。中国では昨春、鳥インフルと季節性インフルの両方に感染した15歳の少年がいたと報告されている。
鳥インフルへの感染者は30日現在、今年に入ってから中国本土と香港で計124人(死者25人)、昨年3月以降では中国本土、香港、台湾で計273人(死者は74人)。世界保健機関(WHO)によると、中国南部では現在、季節性インフル(H3N2とH1N1)が流行中という。
http://www.asahi.com/articles/ASG1Z5T2KG1ZULBJ011.html
朝日らしく中国様での出来事となると、ひとごとのような書き方をしています。
実際は非常に危険な状況のようです。
今中国沿海省から発生している鳥インフルエンザは、本来弱毒性と言われていた「H7N9型」ウイルスですが、実際今中国では20%近い致死率になっていますので、毒性が変異している可能性があります。
中国では今年に入ってから公式に発表された感染者は110人(内、浙江省だけで53人)です。
死亡者数は22人に達しています。
>中国浙江省、H7N9感染60人に
30.01.2014, 16:07
中国浙江省のH7N9感染者が60人に達した。地元保健当局が発表した。同省では30日、4件の感染例が新たに報告された。「鳥ウィルス」の浙江省における死者は12人に上っている。省当局は蔓延をおそれ、鳥肉を扱う市場を閉鎖した。
地元当局によれば、2014年に入ってから、中国ではH7N9の感染例が都合110件報告されており、うち22人が死亡している。江蘇省、福建省、湖南省など、これまで感性例がなかった地域でも感染者が出ている。
AFP、イタル・タス
http://japanese.ruvr.ru/2014_01_30/128053378/
日経の記事では、中国メディアを引用して「H7N9型が人から人へ感染する力は備えていない」との専門家の見方を示している。
中国の衛生当局は「人から人へ継続的に感染する例は見つかっていない」という従来の見方を変えていない。
しかし、新唐人テレビ(NTDTVJP)は、浙江省の病院では受診患者であふれ、入院には並ばないといけない。(動画でのインフルビデオは1分25秒あたりからです)
ある病院では数百人の患者が入院待ちになっている。と伝えている。
先週の「アンカー」でも、中国での鳥インフルエンザの猛威と拡大を扱っていました。
その中で青山繁晴氏が語ってくれた部分を要約してみました。
先ずアンカーからの説明
中国新華社通信は26日付の記事で、去年7月から12月に浙江省で、限定的で非持続的なヒト・ヒト感染があった。
限定的な人から人への感染とは
持続的なヒト・ヒト感染
中国国家インフルエンザセンターの説明では、
今のところ“ウイルスの変異は確認されていない”との認識を示している。
今のところ病理学的な観察によると“ウイルスは去年のものと変わらず”感染力や薬への耐性も同じなので感染率も変わらないだろう。ということです。
特に浙江省で感染者が増加している。
浙江省杭州市では「生きた鶏を扱う市場を永久に閉鎖する」と発表した。
今後、「鶏肉に加工したものを流通させる」と当局は言っている。
中国国家インフルエンザセンターの説明では“ウイルスは去年のものと変わらず”と言ってるんですが、中国新華社通信は26日付の記事で、去年7月から12月に浙江省で、限定的で非持続的なヒト・ヒト感染があった。
次に、青山繁晴氏の話の要約
中国は、鳥インフルの被害が拡大した際に、被害が大きくなったので、もう情報は出さない、と言って情報を出すことを止めて、報道管制を公然とかけた。従って重大な事態になると発表しないと言ってる癖に、その姿勢をなんら変えていないのに、浙江省でヒトからヒトへ移りました。死者もでました。でも限定的で、ウイルスはヒトへ転移していません。普通に常識的に考えて中国側がアラームを出しているとしか考えようが無いんです。
これを客観的に調べるにはWHOが強制的な調査団を出して、隅々まで浙江省を調べなくてはいけない。本来出来るはずなんですが、WHOは今事務局長以下・・中国がかなり握っていて、チャイナマネーで(WHO)運営していて・・全然動きが鈍いわけです。日本もアメリカもみんな心配しながら固唾を呑んで見守っている状況であって、しかも浙江省のとなり上海では本当はヒトからヒトへの感染はあるのだと言う話がずっと非公式情報では入っている。従ってさっき折角表にしてくれたグラフも数字も信用性はゼロです。世界の専門家でも信じている人はいないし・・中国国内の人でも居ない。中国の政治体制、社会体制化では、ギリギリのアラームを出しているということ、いいわるいを言ってる場合ではもうない。・・・・・
青山氏の話聞いていると、中国の言ってることに整合性が無く結構混乱していることがわかります。
それに本来は、WHOが中国の浙江省にすっ飛んで行って、強制的に調査しなけりゃいけないのに、中国に阿て全然動かないんです。
本当に酷いもんです。
中国もWHOも、こんな状況ですから、日本も真剣に対策を講じなくちゃ危ないです。
それに韓国でも、中国と型の違う猛毒性の鳥インフルエンザ「H5N9型」ウイルスが発生し、韓国内で広く拡散していて、こちらも危険が差し迫っています。
>「鳥インフルエンザ 感染防止に全力」
1月31日 13時07分
菅官房長官は記者会見で、韓国や中国で鳥インフルエンザの感染が拡大していることから、畜産関係者に注意を喚起するとともに野鳥の監視態勢を強化し、国内へのウイルスの侵入と感染防止に全力を尽くす考えを示しました。
韓国では、飼育されているニワトリや渡り鳥の間で毒性の強いH5N8型の鳥インフルエンザの感染が拡大し、中国では別のH7N9型のウイルスに感染する人がことしに入って急増し、死者が出ています。
こ れについて、菅官房長官は閣議のあとの記者会見で「韓国での鳥インフルエンザ拡大に備えるため、農林水産省では国内の畜産関係者に対し、韓国や近隣諸国で の発生状況を周知して注意を喚起し、衛生管理基準の厳守や発生の早期発見・通報などを徹底するようお願いした」と述べました。
そのうえで、菅官房長官は「渡り鳥などがウイルスを運んでくることも懸念されることから、環境省では、全国で野鳥の監視態勢を強めている。引き続き、関係省庁で情報交換を行って、わが国へのウイルスの侵入防止と感染防止に全力を尽くしている」と述べました。
http://www3.nhk.or.jp/news/html/20140131/k10014915161000.html
Googleで韓国での鳥インフルエンザを検索しても、殆どヒットしません。
日本の報道は、このNHKのニュースだけ、他に30日のがあったはずなんですが削除されていました。
どういうつもりなんでしょうか。
日本の新聞テレビは、どうして韓国で発生している鳥インフルエンザを報道しないんでしょう。
実際は昨年から発生していて、韓国では大問題になっているんです。
>韓国 「鳥インフルエンザ」発生の危険
19.12.2013, 10:00
韓国政府が発表したところによれば、9月から11月にかけて、野生の鳥がインフルエンザに感染した例が、今年前半と比べて11倍に急増したという。
アサンでは10月、H5ウィルスの高度に病原性の変異体が15件報告されていた。
聯合
http://japanese.ruvr.ru/2013_12_19/126139974/
これはロシアのイタル・タス通信が、昨年韓国の聨合ニュースから配信したものです。
それが今ではこんな状況なんです。
口蹄疫のときもそうでしたが、一旦国内に入ってしまったら取り返しのつかぬことになりかねません。
特に大陸はいま旧正月の真っ只中で、鶏の需要が一番多いときです。
同時に人の移動も激しいし、そして休みを利用して韓国・中国から日本へ来る観光客が一番多い時期でもあります。
日本の当局も水際での防疫体制を万全にしてもらわないと、それこそ大変なことになります。
出来れば、大陸からの出入国を制限して欲しいくらいです。
中国、韓国からの帰国者も体調に変調がある場合は、入管時に検疫所で調べてもらいましょう。