僕らの年末年始の山行は出だしから大雪に見舞われた。
予報では元日が暴風雪とのことで、31日は出来るだけ稼ごうと思っていたのだが、当てが外れた(苦笑。
前日の雨は未明より非常に重い湿雪となり、取り付きの宇奈月に着いた頃には本降りとなった。
相方で、元会長のN さんの奥さんが運転する車サポートにより到着した僕ら二人は、ホテルグリーン喜泉さんの向かいから杉林の間をぬって尾根を目指した。
昨年は全くの単独での個人山行だったが、今回は僕が所属するU岳友会の冬山合宿での別動隊としての参加だ(笑。
前にも話したと思うが、一年を通して活動する人たちの山行パーティを本隊と呼び、僕のように滅多にしか会にも現れず、体力も落ち、恥ずかしながら末席を汚している者は、こうやって静かに身の丈にあった別メニューの山行を楽しんでいるのだ(笑。
登りはじめて植林地帯を抜けると風雪が左肩ないし後方から容赦なく吹きつけてくる。
その雪も次第に重く深みを増し、ツボ足を輪カンジキに替えて一歩一歩抜いては前に刺し、泥沼を進むが如く高みを目指す。
その後も時間を追う毎に雪は更に激しさを増し、時には腰まで浸かりながらのラッセルとなった。
もとより傾斜のきついルートなれば、膝で雪を崩しながら一歩一歩足を運ぶ。 古い雪であればシッカリするのだが、降り続く雪は前に出した足下が崩れては流れ、思うようには進まない。 ひたすら忍耐の行進だ(苦笑。
40分ほど進んでは雪を踏み固め、ザックを下ろし暫しの休憩をとる。
こんなコンディションのなか、お互いに今後の行動予定は暗黙の了解ではないが、通じ合っていた。
このあと遅めの昼食を摂った僕らは今夜のテン場を決めるべく動いた。
つづく
あけましておめでとうございます
本年もよろしくお願いいたします
好きな野良仕事に明け暮れ、暇が空いたら山へ出かける。
今年もそんな一年であったらいいなと思っています。
1997/白銀の頭は鞍部より
群青の日本海と街の灯りが綺麗に見えてた穏やかな
元日の夜だった。