明日への道標~みんなが幸せになるために

さあ、また書き始めよう。どうしても伝えたいことがあるから。

進学を奨励すべきか

2008-01-14 | 教育

>私大 厳しい経営状況…15法人、破綻の可能性

>私立学校への国の助成金分配や経営相談などをしている
>日本私立学校振興・共済事業団は14日までに、私立大
>9法人と私立短大6法人の経営状態について
>「教育研究活動のキャッシュフロー(現金収支)が赤字で、
>外部負債も過大。このままでは破綻(はたん)につながる
>可能性もある」と判定した。
http://sankei.jp.msn.com/life/education/080114/edc0801141604002-n1.htm

変な煽り方をして混乱させるのは止めて欲しいが、
実際、定員割れの大学は山ほどあるし、
すでに、破綻した大学もある。

それだけではなく、定員を割れていなくても、
実際は大学として機能しなくなっている所も
たくさんあるようだ。

知人で私大の教員をやっている人がいるのだが、
彼の所はまだ定員割れにはなっていないものの、
ほぼ全入という状況だという。

理工系の学部なのだが、もはや頼りはAO入試で、
そこでは理工系にも拘わらず、物理も化学も微積分も
理解していないどころか、履修もしていない学生を
受け入れていると言う。

AO入試を始めたころは、それでも一応
関連科目を履修はしているという条件は付けていた
というが、それでは学生が確保できなくなり、
今は、志望さえしてくれれば基本的に全員合格だ。

その結果、高校の内容の上に積み上げていうような
科目の授業は成り立たなくなり、科学技術に関する
漫談のような内容で講義時間を潰しているという。

一応、定員を確保している大学でもこの調子では
定員割れの大学がどういう状況かは推して
知るべしだろう。

ここで思うのは、少子化の中で将来1人の老人を
何人の労働力で養っていくか、ということが一方で
問題になっている状況で、この種の大学に補助金を与えて、
大学への進学を奨励することが果たして正しい
政策なのか?ということだ。

国として奨励すべきは、少しでも早く働き始めて
もらうことであり、進学して貰うことではないだろう。

確かに定員割れの大学の補助金は削られ始めて
いるようだが、さらに定員を無理やり埋めているような
大学も含めて、一段の補助金削減を行っていくべきだ。

その結果、経営が厳しくなってくる大学を
どうソフトランディングさせるかが、
今後の課題となるだろう。

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1 コメント

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理事会優越の原則 (アシュケナジー)
2008-01-29 04:36:05
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