明日への道標~みんなが幸せになるために

さあ、また書き始めよう。どうしても伝えたいことがあるから。

明日から中学入試

2006-01-31 | 教育
明日から東京の中学入試が始まる。

とりあえず、仕事の予定を空けてしまった親バカ
ちょんちょりんではあるのだが。

ともあれ、ここまで来ても釈然としないものは残る。

「ゆとりの教育」だの「新しい教育観」だのがなければ、
普通に地域の中学校に進学できたんだから。

昔みたいに、普通の中学から公立の学区トップの高校に
行くルートで、それなりの学力が付けられるなら、
それで十分だったんだから。

今、下の小学3年生の娘が近所のスポーツチームに
入ってるんだけど、何十年も続いたそのチームが廃部の
危機を迎えている。

特に女子は多くが中学入試の塾に行き始めて、
土日にそんなことをやっていられる子供が激減しているのだ。
(うちのあたりは子供の数自体は減っていないのだが)

結局、「ゆとりの教育」がもたらしたものは、公教育不信と、
その結果としての受験勉強の低年齢化だけだったんじゃないか。

もう、いい加減、失敗を認めろよ。

とはいえ、いくら不満を言っても世の中が変わらない以上、
自衛するしかない。

幸い5年から始めた割には、まあまあの線まで来ている。
あとは、なんとかいい結果が出るように祈っているのだが。

「市場」がかわいそうで仕方ない

2006-01-30 | 政治
最近、ホリエモンの事件をとりあげて、
「小泉内閣の『市場原理主義』がホリエモンを生んだ」
などと、訳の解らんことをほざいてる奴を見かける。

何度も言うけど、小泉内閣ほど民間に介入し、
民間経済を破壊した内閣はこれまでになかったぞ。

小泉が「郵政民営化」を言い続けてたから
市場重視なのだろうと勘違いする人も多いんだろうけど、
はっきり言って、「郵政民営化」だけが
唯一の例外だと言っても過言ではない。

基本は根っからの国家社会主義内閣だ。

なんか、なんでもいいから「市場」を悪者にしたくて
仕方のない人達がいるんだよねえ。

あと、もう一つ言っておくと、
「構造改革」の「痛み」を感じる人が多いとかいうのも
最近のマスコミの流行のテーマらしいけど。

はっきり言えば、小泉は「郵政民営化」だけを例外として、
何の「改革」もしてないぞ。

やったのは「破壊行為」が大半。

そりゃ、社会から企業から破壊して回ってたんだから、
関係してる人は「痛み」があるのは当然だろう。

なんか、それすらも「市場」のせいにする奴がいたりするから、
「市場」がかわいそうで仕方がないよ。


P.S.
>「自民議員、関与の可能性」投資組合巡り民主・鳩山氏
http://www.asahi.com/special/060116/TKY200601290106.html

また、リクルートや年金騒動の時みたいに、
マスコミと一緒にホリエモンに少しでも関係のある議員の
吊るし上げでも始めるのかねえ。

なんか、非生産的だよなあ...

先にやるべきこと

2006-01-29 | 政治
>粉飾決算への罰則強化検討へ ライブドア事件受け金融庁

>ライブドアグループによる証券取引法違反事件を受け、金融庁は29日、
>粉飾決算などに対する罰則強化の検討を始める方針を明らかにした。
>近く法務省と協議に入る。

>現在、有価証券報告書への虚偽記載罪は懲役5年以下または罰金500万円以下。
>自民党などからは「犯罪の重大性に比べて罰則規定が緩い。
>懲役10年以下に改めるべきだ」との指摘が出ており検討することになった。

>ただ、政府内には「他の法律の罰則とのバランスを考えると、
>証取法だけ罰則強化するのは妥当ではない」との意見がある。
http://www.asahi.com/national/update/0129/TKY200601290169.html


ふーん、「懲役5年以下または罰金500万円以下」ね。

でも、実際ホリエモンは有罪が確定した訳でもないのに、
すでに数千億円を失ってるんですけど。

疑われるだけで、法の規定とは全く桁違いのペナルティーが
科されている中で、「罰則規定が緩い」とかいってる自民党議員って
いったい誰だよ。

それよりも、疑われるだけで大損害が発生する
捜査方法を縛ることを先に考えた方がいいんじゃないの?

あと、捜査当局があることないことをマスコミにリークするのを
禁止する法律も必要だろうな。もちろん厳罰つきの。

まあ、罰則強化するとしても、その後じゃないのか?

努力はしろよ

2006-01-28 | 政治
>高速道の着工未確定路線、税投入1千億円上積みへ

>国土交通省は27日、道路公団民営化に伴う高速道路の建設計画で、
>税金で建設する「新直轄路線」のうち着工未確定の路線について、
>従来計画より1000億円を上積みし、7000億円を投入する
>方針を固めた。

>民営化で発足した高速道路会社6社が、不採算の高速道路の建設に
>難色を示しているため、税金を投入する路線を増やす。
http://www.asahi.com/politics/update/0128/001.html


採算の取れない高速道路を作ること自体に反対している人も
いるが、小生はそこまで原理主義者ではない。

「国土の均衡ある発展」ということを完全に否定するものでは
ないし、それによって都市部の過密が緩和されるなら、
都市部の住民にとってもメリットのない話ではないと思う。

採算の取れない高速道路に一定の税金を投入すること自体は
必要なことだと思う。

とは言っても、気に入らないのは、
採算の取れるとされた高速道路は「有料」なのに、
採算が取れないといって税金を投入して作られる
高速道路は「無料」であることだ。

なんか、おかしくないか?

少なくとも有料の高速道路と同レベルの料金を取った上で、
足りない部分を税金で補助するというなら解るんだけど。

地方も自分達でできる努力はしろよ。
はじめから人に「たかる」ことを考えるなよ、と思う。

こういうことをやっているから、都市住民の地方の公共事業に
対する、不信感がつのるのだと思うのだが。


電波利権/池田信夫

2006-01-27 | 読書日記
http://www.amazon.co.jp/exec/obidos/ASIN/4106101505/qid%3D1138375389/249-1144310-8998725

この池田信夫ってのは小泉のインチキ改革を煽ってた奴で、
本来なら、こんな奴の本など買いたくないんだけど...

それでも、この本だけは買わざるを得ない。

この本を読めば、日本で最大の既得権益は
テレビ局の電波利権であることが解るだろう。

テレビ局は既得権で多くの周波数が割り当てられ、
それを悠々と使いながら、電波使用料は
ほとんど払っていない。

一方で、携帯電話は使っている周波数は
放送よりちょっと多いだけで、
それを工夫して高度利用しているのに、
電波使用料の9割以上を負担させられている。

などなど、電波を巡っての政治、総務省、テレビ局の
ドロドロの世界が書かれており、
ほんと、読めば読むほど腹が立ってくる。

それでも、これらのことは
国民は知っておく必要があるだろう。

それにしても、何でいままでこの辺りのことを
読みやすくまとめた本がなかったんだろうね。

やっぱりマスコミ界のタブーで
出版社も遠慮してたのかねえ。

危険思想

2006-01-26 | 政治
割と有名なBewaad氏のブログより。

>47thさんの「『正義』のコスト」が注目を集めているようですが、
>議論のためにあえて直截な物言いをするなら考え方が甘いように思います。
>どこがといえば国家権力というものを切断操作している点です。
>国家権力なるものの強権の淵源は世論の支持にあるのですから。

(略)

>国策捜査とは国家権力の都合のいい捜査にあらず、
>国民の最大公約数的正義感に沿ったものであるわけです。
http://bewaad.com/20060126.html#p02

そう、特捜部を支えてるのは実は大衆であることは知っている。

だけど、民主主義だからと言って、大衆の支持があれば
「何でもあり」でいいのか?

それを認めるなら、中国の文化大革命もポルポトの大虐殺も
ナチスのユダヤ人虐殺も、みんな正しかったことになる。

いくらなんでも危険思想だ。

人間はそういう大衆やそれに支えられた権力に、
常に対峙する「理性」と「勇気」を持っていなくてはならないと思う。

私が世の中一般では「左翼」に分類される森達也が好きなのも、
鈴木宗男の問責決議で退席した谷垣財務大臣を信用するのも、
そして、まさに47th氏の「『正義』のコスト」に感動したのも、
彼等がそういう「理性」と「勇気」を持っているからだ。

それを「甘い」などと言って欲しくない。

ところで、昨日取り上げたように、特捜部には抗議の電話が
殺到しているという。

ネットの普及によって、
マスコミの煽る「国民の最大公約数的正義感」なんていうものも
だんだん当てにならなくなってきている。

そうなれば、特捜部も「裸の王様」になってくる。

そういう流れを加速させることが、国家権力の暴走を抑え、
安心して暮らすことのできる社会を作っていくことになる。

日本が少しずつ良い方向に向かっていると信じたい。

地検特捜部を廃止せよ

2006-01-25 | 政治

>関係者によると、特捜部がライブドア本社などの家宅捜索に
>乗り出した16日以降、東京地検に電話が殺到している。

>強制捜査翌日、ライブドア関連株だけでなく、東京証券取引所の
>平均株価が大きく下落し、東証の売買が一時停止に追い込まれた
>“ライブドアショック”への投資家からの苦情がほとんどで、
>検察関係者は「特捜部を応援するような電話はほとんどない」と
>半ばやけ気味に話す。
http://www.sanspo.com/sokuho/0124sokuho005.html

いいねえ。

ちょっとは連中にもお灸を据えないと。

それにしても「投資家からの苦情がほどんど」だってのは何だ?
特捜部が言ったのか?

彼らの独善が広く国民に批判されてるだけじゃないか。
別に株で損したから批判してる人ばかりじゃないだろう。

もう、昔みたいに、提灯持ちのマスコミが情報の流通経路を
独占してる時代は終わったんだよ。
これからは、動くたびに国民の非難が轟々だ。

「国家の罠」によれば、自らの捜査を「時代のけじめ」などと
口走った大馬鹿者の検察官がいたらしい。
そんな思い上がった根性でやる捜査なら止めるべきだろう。

一刻も早い地検特捜部の廃止を望むばかりだ。


<ご参考>
東京地方検察庁

〒100-8903
千代田区霞が関1丁目1番1号中央合同庁舎第6号館 A棟・B棟

TEL 03-3592-5611
http://www.kensatsu.go.jp/kakuchou/tokyo/map_tokyo.htm

本当に大切な問題

2006-01-24 | 政治
まだ、腹の深い所で本当にやりきれないという思いが
渦巻いています。

そんな中で今、考えるべき大切な問題を提起している
素晴らしいコラムを見つけました。

http://www.ny47th.com/fallin_attorney/archives/2006/01/post_143.html

ぜひ、全部読んで欲しいと思います。
危機感を共有して欲しいと思います。

また、ブログやHPを持っている方がいらっしゃれば、
この文章が一人でも多くの人に読まれるように
協力して欲しいと思います。

私にはこれだけの文章を書く力がないので、
今日は、このコラムを紹介するだけに
留めたいと思います。


P.S.
ライブドアの新社長はこんな人のようです。
がんばれ!ライブドア!
http://premium.nikkeibp.co.jp/bits/bits_column/column_c07_01.shtml

ホリエモンの再起を願う

2006-01-23 | 政治
今日はあまり多くを語りたくないけど。

ホリエモンがかなり無理をしてたのは事実なんだろう。
そうでもしなければ、あれだけの事はできなかったのだろう。

まあ、こうなってしまった以上、仕方がないとしか
言いようがない。

それでも、僕はホリエモンのような人は好きだ。

今や袋叩きにされているが、ホリエモンが世の中に
もたらした善い事もたくさんあったと思う。

手の平を返すようなことはしたくない。
彼の再起を心から願っていたいと思う。

畏怖のない「擬似司法」

2006-01-22 | 政治
今日は、なんかヒマだったので、
ホリエモン関係のブログを散策したりして過ごしていた。

で、なにか小生が感じていたモヤモヤにやや整理がついてきた
ような気がしている。

参考資料はこれら。

①isolog(会計士の磯崎氏のブログで割と有名だと思います。)
http://www.tez.com/blog/archives/000613.html
>いくら明文のルールに書いてなくても、会計士100人に聞いて100人ともが
>「なんじゃそりゃ?」と言う会計処理や表示は、「公正なる会計慣行」とは
>いわないと思います。

②ふぉーりん・あとにーの憂鬱(47th氏、NY在住の弁護士の方)
http://www.ny47th.com/fallin_attorney/archives/2006/01/post_138.html
>ただ、法律家というのは、司法試験受験の過程で憲法の考え方を相当に
>たたき込まれるせいか、本能的に国家権力がフリーハンドを持つことに
>強い警戒感を持っているので、「粉飾」という概念が事実上捜査機関に
>大きな裁量を与えてしまうんじゃないかということもまた非常に気になるわけです。

>これは、「何で弁護士は大量殺人犯を弁護するのか?」というのと
>少し似ているのかも知れません・・・
>(まあ、ライブドアは大量殺人犯ではないわけですが・・・)

磯崎氏の言うように、ホリエモンが相当無理筋をやってるのは
まあ、その通りなんだろう。

それを受けての、47th氏の罪刑法定主義からの問題意識も、
非常によく解る。

だけど、小生がもっと大きな問題だと思うのは、
民間が出資する民間企業になったはずの東証が、
実質的に独占的な取引所という強い立場を利用して、
企業の生殺与奪のフリーハンドを持ってしまったということだ。

一応、「疑わしくは罰せず」の原則があり三審制もある司法に比して、
東証は、はるかに容易に、はるかに致命的なペナルティーを
課しうるのだ。

仮に、ホリエモンが刑事上「クロ」となったとしても、
それだけなら、ライブドアは企業として存続し、
経営を後継者に引継げば、ホリエモンも株主として
生き残れる可能性も十分にある。

一方で、上場廃止になってしまえば、
市場からの資金調達の道が完全に絶たれるのはもちろん、
上場廃止による株主からの「損害賠償」請求にもさらされ、
企業も経営者も破綻に追い込まれる可能性が高い。

現に、西武の堤氏の運命は東証の判断が決したと
言っても過言ではないと思う。

そして、問題なのは、
東証は実質的に司法以上の過酷なペナルティーを与える力を
持っていることに対する自覚に著しく欠けていることだ。

もちろん、東証だけを責めても仕方のない部分もあり、
それは、彼らが金融庁やマスコミの顔色をうかがって行動した
結果でもあるのだろうし、さらに言えば、その背景には
妬みや嫉妬に満ちた大衆がいるのだろう。

ただ、少なくともかつての大蔵省時代には、大蔵省にも東証にも、
そういう自らの力に対する畏怖のようなものを感じることが
できたのだが、それに飽き足らない大衆のエネルギーが
次第に超法規的なバケモノを育ててしまったのだろう。

もう、後戻りはできないのだろうが、
ホリエモンがそういうバケモノにバリバリ食われるのを
喜ぶ人間にだけは、死んでもなりたくないと思う。

「官」と「民」を峻別せよ

2006-01-21 | 政治
前に、建築計算書偽装事件に関して、
次のように書いた。

>大事なのは「官」がやるべきことと「民」がやるべきことを
>厳しく峻別することであって、「官」のやるべきことは
>「官」のやるべきこととしてしっかり守るということだ。

>別の言い方をすれば、「民」はプレーヤー、「官」は審判という
>役割を徹底するべきだと言う言い方もできるだろう。
http://blog.goo.ne.jp/fwhh1899/e/732e608736e2d69969e290b6853ab080

同じ考え方でいけば、東証は「官」であるべき
だったんじゃないかと思うんだよね。

一般論として、本来審判であるべき「官」が
その権力を使って「民」みたいなことをやって
私腹を肥やしている例が多いという点を見れば、
「官から民へ」というスローガン自体は間違ってはいない。

だけど、一方で、そのスローガンを利用して、
本来「官」が責任を持つべきものを、
安易に「民」にしてしまっている例も目立ってきた。

「官から民へ」の最大のテーマであった郵政民営化も
通ったことだし、ここらでスローガンを「官から民へ」から、
「官と民を峻別せよ」に変えてみたらどうだろう。

本来、大事なのはそういうことなのだと思うのだが。

あ、そうそう。
あと、一つ言っておきたいことがある。

経済財政諮問会議に出てる小泉、竹中の茶坊主連中を
「民間」委員と呼ぶのをやめてくれないかな。

なにか、いままで「官僚」が決めていたことを
「民間」が決めるようになったかのように聞こえて、
なにも知らない国民をミスリードするからね。

単に、たまたま民間にいた茶坊主を並べただけで、
そんなもの「官から民へ」とは何にも関係ないし、
そもそも政府自体は「官」でしかあり得ないんだから。

与謝野さん、おかしくないか?

2006-01-20 | 政治
>マネックス証券が17日にライブドア関連5社に対する信用担保掛け目を
>いきなりゼロとする決定を行ったことが広範囲の個人投資家からの
>反発を招いている。

>与謝野経済財政・金融担当相は19日午前に行われた臨時閣議後の記者会見で
>一部の証券会社がライブドア系列企業の信用担保掛け目をゼロにしたことに
>ついて触れて「他の証券会社が追随しなかったことは賢明な判断」として、
>信用担保掛け目の変更は投資家保護の観点から適切に行われるように
>証券会社に対して注意を喚起。
http://www.technobahn.com/cgi-bin/news/read?f=200601201131

これは、与謝野さん、おかしくないか?

確かに、信用担保掛目がいきなりゼロになったら、
それを担保に株式を買っている人達は、すぐに追加担保を入れるか、
信用買している株式を投げ売るかしかなくなるから、
相場下落への大きな圧力になるのは解る。

だけど、このままいったら紙屑になる可能性が高いものを
担保と認めろ、と民間企業に強制していいのかよ?

担保が紙屑になって損失が発生したら政府は責任を
取ってくれるのかね?

ていうか、与謝野が指導すべきは東証だろう。

これは、西武の時からそうなんだけど、
粉飾等とされたときに、いきなり上場廃止にするから
これだけ混乱するんだろう。

ライブドアだって、上場さえ維持されるのなら、
再生を信じて買う人も中にはいるだろうから、
そこそこの値段で折り合いがついただろうに。

別にイヤな人は買わなきゃいいだけの話であって、
誰が困る話でもない。

よく知らない人が買ってしまうといけないとか、
市場全体の開示の信頼性が下がるとか言うなら、
ライブドア側の体制が整うまで「開示注意銘柄」かなんかで
しばらく、さらしとけばいいだろう。

ただ、安易に上場廃止にして、
取引機会そのものを奪ってしまうことだけは、
弊害があまりに大きすぎる。

与謝野もマネックスに筋違いの圧力かけるよりも、
東証の上場廃止に対する安易な姿勢を改めさせる方が先だろう。

そもそも、東証なんて一応民間の株式会社に
なったとか言って、好き勝手やってるけど、
事実上の独占が続き、競争がほとんど無い中で、
独善ぶりだけがエスカレートしている。

「官から民へ」には賛成だけど、
東証の民営化だけは失敗だったんじゃないか?

ちょっと例を挙げてみようか

2006-01-19 | 経済
いろいろ書いてきたが誤解もあるようなので
ちょっと例を挙げて説明しようか。

例えば高速道路のスピード違反の取り締まりを考えよう。

確かにスピード違反は危ないから、ヒドイのは取り締まろう。
それはいい。

だけど、それを取り締まるためにでっかいコンクリートの
車止めを、いきなり本線の真中にドカンと置いたら
大惨事になるだろう。

むしろ、スピード違反そのものよりも
その方がよっぽど危険だ。

それでもスピード違反をした奴が悪いんだから、
同乗者も含めて、全員即死でも仕方ないと
いえるのだろうか。

安全を守ろうとやってるのに、逆に危険になるとしたら
なんのためにやっているのか解らなくなる。

言いたかったのは、そういうことだ。

じゃあ、粉飾や風説の流布などの証取法違反のペナルティーは
どうすればいいのだろうか。

極論を言えば、なにもなくてもいいと思う。
ただ、その事実を淡々と公表するだけでよい。

もし、本当にその粉飾などが、本質的なものなら、
その企業は市場での信用を無くして、
誰もその株を買ってくれなくなる。

そうなれば、いずれは倒産するしかないだろう。

しかし、その粉飾などが枝葉末節の問題ならば、
誰もなんとも思わないだろう。
それなら、それでいい。

その判断は市場に任せれば良いと思うのだ。

恣意的で、かつ裏に政治的な思惑が見え隠れする
当局の判断でシロクロがつけられるより、
よほど公平だし、市場参加者にとって安心できる
方法だと思うのだが。

誰のせいで日本株は信認を失うのか

2006-01-18 | 政治

>市場では「ライブドア株の売りがハイテク株売りに波及し、
>東証のシステムへの不安も加わって、日本株は信認を
>失いつつある」との指摘もある。
http://www.yomiuri.co.jp/atmoney/news/20060118i418.htm

別に、ライブドアの肩を持つ訳ではないが、
今回の大暴落の「主犯」はライブドアではなく東京地検特捜部だ。

ライブドアが仮にどんなに粉飾していようが、
それだけで投資家にこれだけの損失をこうむらせることは
不可能だ。

一面だけの「正義」に固執して、
市場をぶち壊した東京地検特捜部こそが、
ほとんど全ての責任を負っていると言ってよいだろう。

よく、こういう時に
「もっと厳格にやらないと外人投資家が逃げる」
などと、したり顔でほざく大馬鹿者がいる。

だが、はっきり言えば、外人なんて
株価が上がるのならば何でも買うのだ。

日本よりもはるかに不透明な中国やインドの株だって
奴等はいくらでも買っている。

外人が逃げるとしたら、
ある日突然、市場になんの配慮もない
原理主義的な捜査当局が動き出して、
その結果、いきなりこんな暴落をするからだろう。

ウソを垂れ流すのもいい加減にして欲しいものだ。

ともあれ、ルールやその運用を原理主義的にすればするほど、
投資家が不測の損失をこうむるリスクは逆に増えていくのだ。

日本人は今回の事例からそのことを学ぶべきだろう。

ホリエモンに関する雑感

2006-01-17 | 経済
事件の全貌が出てくる前にあんまり突っ込みすぎると
墓穴を掘ることになるかもしれないけど。

でも、なんか釈然としないんだよね。

本来、企業のディスクローズというのは、
それによって株価形成が適正に行われることを
目的としているのだと思う。

ディスクローズが正しく行われていなければ、
それによって投資家は不測の損失をこうむることにも
なりかねず、そのためにも正しいディスクローズが
望まれるということには異論はない。

だけど、今の投資家の立場で言えば、
ディスクローズの不備自体よりも、それに対するヒステリックな
ペナルティーで不測の損失をこうむるリスクの方が、
よほど「怖い」という状況になっているのではないか。

今回のケースで言っても、ホリエモンが
なんか怪しげなことは、みんな承知で投資しているのである。

多少のディスクローズの不備など誰も気にしないし、
それが、株価に決定的な影響を与えることなんかない。

みんな、もっと大づかみな可能性や将来性に投資しているのだ。

そんな状況で、誰も気にしていないディスクローズの
不備をあげつらってホリエモンを社会的に抹殺することで、
逆に多くの投資家が依拠していた企業の可能性や将来性を
いきなり断ち切ってしまうことが、果たして適正な株価形成に
資するものと言えるのだろうか。

あまりに一面的な「正義」なのではないだろうか。

そう言うと、必ずディスクローズは大切だから
一罰百戒なんだと言う人がいるだろう。

だけど、そういう人は本当にそう思っているのだろうか。

むしろ腹の中に渦巻くドス黒い妬みや嫉妬を、
キレイな言葉で包んでいるだけなのではないだろうか。

本当に投資家を守るためには、もっとバランスの取れた
市場のルールが必要なのだと思う。