明日への道標~みんなが幸せになるために

さあ、また書き始めよう。どうしても伝えたいことがあるから。

日本国の研究/猪瀬直樹

2005-02-21 | 読書日記
日本国の研究/猪瀬直樹

先日、猪瀬氏の「道路の権力」を取り上げた。
http://blog.melma.com/00099352/20050217230755
しかし、やはり彼の「原点」と言えばこの「日本国の研究」だ。
当ページでも再三、紹介し推薦し続けてきた。

一部のマスコミは極めて低劣にも
「郵政民営化の意義が解らない」などと、
族議員どもに買収されたのではないかと思えるような
ふざけた発言を繰り返している。

だったら、「この本を読んでみろ」といいたい。

いかに「官」経済が地下茎のように張り巡らされ、
日本の社会を蝕んでいるか。

「郵政民営化の意義が解らない」などというのは、
「私は無知蒙昧です」と言っているに等しい。

いや、今、知らないのは仕方ない。
しかし、知らないのなら知る努力をするべきだ。

一部に道路公団の改革が十分でないとして、
猪瀬氏を貶める発言を続ける人達がいる。

しかし、そういう人達のネガティブキャンペーンのお蔭で、
この「日本国の研究」というせっかくの名著が、
読まれるべき人に読まれなければ国家的損失だ。

とにかく、騙されたと思って読んでみて欲しい。
きっと世界観が変わると思う。
そして、なんで「明日への道標」がここまで
「郵政民営化」に執着するかも理解できるだろう。

それにしてもマスコミは本当に無知蒙昧なのか
悪意があるのか、どっちなんだろうねえ...



道路の権力/猪瀬直樹

2005-02-17 | 読書日記
道路の権力/猪瀬直樹

たまたま古本屋で安かったから買ってみた。
「道路公団民営化の攻防」という副題がついている。

確かに、あの道路公団の「改革」は
100点を与えられるものではなかったかもしれない。
しかし、そこに到るためにも相当な努力があり、
一定の前進があったことは素直に認めるべきだろう。

それにしても、まだあの頃は国民の間にも
なんとかしなきゃいけないという熱気があったと思う。

今、この本を読み返すにつけ、なんで日本はあの熱気を
上手に国民の幸福のために活かせなかったんだろうという
思いがして、悔しくて仕方がない。

もう、何度も書いたから、今さら言うまいと思うのだが
「構造改革」を単なる破壊だけの左翼カルト革命に変質させ、
それだけではなく、「改革」への国民の期待を消し去った
戦犯達は、真に万死に値すると思う。
http://blog.melma.com/00099352/20040815232326

猪瀬氏の意見に全て賛成する訳ではないが、
この本を読めば、決して「改革」は不要なのではなく、
依然として正しい「改革」は必要なのだと理解できるだろう。

折りしも「郵政民営化」が佳境を迎えている。
ファミリー企業の問題や、コスト意識の働かない組織の問題、
屁理屈をこねる官僚や族議員の存在など、
道路の問題との共通点も多い。

ぜひ、一読を薦めたい。

P.S.
猪瀬氏の「日本国の研究」も名著です。お薦めです。

火事場泥棒

2005-02-03 | 政治
既に民間市場は「資金超過」である可能性が極めて濃厚だということです。
こんな状況においては、「郵政事業が資金フローをゆがめている」なんて
議論は成立し得ません。なぜなら、郵政事業に金が流れなければ、
どこにも金が流れていかない(マネーサプライが伸びない)だけであって、
これは景気後退を招くだけだからです。
http://blog.melma.com/00099352/20050202231153#comments


まあ、日銀の当座預金に資金が何兆円も積みあがってるのは事実。
だから、郵貯が金を特殊法人や公共事業に流して
需要を拡大するのは良いことだってのが、よくある議論。

でも、そんな状態になった原因を放置したまま、
それを特殊法人や公共事業の拡大で補おうなんてのは
火事場泥棒の発想としかいいようがない。

民間がみんな身を屈めてるのは、
企業や銀行を潰すことを至上の喜びとする
極左カルトの隆盛から身を守るため。

黒字でも借金が多いってだけで、
企業が政府に無理やり潰されちゃう時代なんだから。

その結果としての信用収縮を
「資金需要がない」なんて言われてもねえ。

やるべきことは、それを郵貯簡保資金で補うことではなく、
その極左カルトを撃退することである。
火事場泥棒みたいなことは止めてくれよ。

ただ、こんな狂った時代がいつまでも続くはずはない。
左翼カルト世代のマスコミ人が退場するに従い、
日本も正気を取り戻してくると思う。

そうなれば正常な民間の資金需要が出てくる。
きっと、その時に郵政民営化をしておいたことが
必ず生きてくる。

郵政民営化はまさに国家百年の大計なのである。

とはいえ、極左カルトの頭目と郵政民営化担当が
同一人物だという究極の「ねじれ」については、
全く理解不能ではあるけれども。