明日への道標~みんなが幸せになるために

さあ、また書き始めよう。どうしても伝えたいことがあるから。

「型の文化」の影響

2008-02-27 | 社会
>兵庫県警明石署などは27日、同県明石市の高校2年の
>男子生徒(17)ら16~18歳の少年4人と少女1人を
>傷害容疑で逮捕し、神戸地検に最終送検したと発表した。

>調べでは、5人は昨年10月19日午後11時~翌20日
>午前6時ごろ、明石市内の大蔵海岸公園で、知人の高校1年の
>男子生徒(16)に、お笑いタレントの小島よしおさんの
>「でも、そんなの関係ねぇ」「オッパッピー」のギャグを
>するよう強要。

>「面白くない」と言いがかりをつけ、首を金具でフェンスに
>固定して暴行したり、上半身を裸にして海にけり込むなどし、
>鎖骨を折る重傷を負わせた疑い。
http://mainichi.jp/select/today/news/20080228k0000m040113000c.html

まあ、いろいろ大変そうだが、それはともかくとして。

昔から、日本では、この手の「決めセリフ」があって、
それを言うと、それを合図として皆が笑うという芸がある。
植木等しかり、ドリフターズしかり。

これが、どうもなじめないのである。

初めから言うのが解っているのに、
なんで可笑しいのかが、よく解らない。

あまり海外のお笑いというのは良く知らないのだが、
これは日本独自のものなのだろうか?

ただ、そういうのが好きな人はいる訳だし、
それについて別にとやかく言うつもりはない。

ただ、問題なのはテレビ局などに、この「型」通りに
落とすような番組の作り方が染み込んでしまっていて、
報道(もどき)番組までもが同じ手法で作られて
しまっていることだ。

例えば「自衛隊」や「官僚」や「大企業」は常に横暴であり、
「漁師」や「小さな町村」や「中小企業」やはいつも
虐げられつつも頑張っている、というような。

そんなものケースバイケースだろうが。

でも、テレビ局は常に「型」通りにしか番組を作らないし、
その「型」から外れたビデオは全部カットされる
ことになっている。

私はこれまで日本の昨今の停滞の原因として
団塊世代に多い破壊や混乱を嗜好する人達の影響が
大きいのではないかと何度も書いてきた。

しかし、それに加えて、影響力の強いマスコミに
この「型」の文化が染み付いてしまっていることも
大きな影を落としているのではないかと
最近、特に感じている。

前者だけであれば、あと数年も待てば状況は
改善してくることが期待されるが、
後者の方はこれはなかなか拭い去り難い。

眠っているルール

2008-02-26 | 社会
太田肇氏の「ホンネで動かす組織論」より。

>守っていると渋滞を引き起こすような現実離れした制限速度にしても、
>微罪逮捕にしても、かりにそれらが常時適用されていたら
>非合理、非常識なルールとして見直されるだろう。

>ところがそうした見直しを受けず、非合理、非常識なまま
>眠っていたルールがいきなり恣意的に適用されると
>影響力はすこぶる大きい。

ちなみにここで言う「微罪逮捕」とは、オウム事件の関係者が
ホテルに偽名を使って宿泊したことを理由に
旅館業法違反で逮捕されたケースなどを指している。

ここで、何でこんな文章を引いてきたかというと、
最近のイージス艦の件が重なって見えてしまうからだ。

海上衝突予防法では船が海上で交差しそうになった際は、
他船を右方向に見る船が右に避けるのがルールだという。

一方で、実際は大きな船は小回りが利かないので、
小回りの利く小さな船が避ける以外になく、
それが一般的な運用になっていると、
複数のそれなりに信用できるサイトが書いている。

そして、それは「相手がよけると思った」という
艦員の証言でも裏付けられる。

この場合、「他船を右方向に見る船が右に避ける」というルールは
普段は眠っていて、実際はそれとは別のルールで
上手く回っているから、ルールが現状に合わなくなっていても
「ルールを見直せ」という声は起こらない。

しかし、事故が起きてしまうと、マスコミ的には必ず
「悪い」ことになっている自衛隊の船が、
その眠っているルールを守っていなかったということで
ボコボコに叩かれるのである。

もちろん、イージス艦に過失が全くなかった訳では
ないのだろうが、根底には船舶が大型化する中で
実態にそぐわないルールが盲腸のように生き続けて
いるという問題があるようにも思える。

そのあたりも踏まえた冷静な議論を求めたい。

「福島大野病院事件」のこと

2008-02-18 | 社会
ときどき読んでいるブログでこんな呼びかけをしているのが
気になっている。

>我々は福島大野病院事件で逮捕された産婦人科医の無罪を信じ支援します。
http://d.hatena.ne.jp/Yosyan/20080218

初公判の時の記事があったのでリンクしておこう。

>福島県立大野病院(同県大熊町)で04年、帝王切開手術中に
>女性(当時29歳)が死亡した医療事故で、業務上過失致死と
>医師法違反の罪に問われた同病院の産婦人科医、加藤克彦被告
>(39)の初公判が26日、福島地裁(大沢広裁判長)であった。

>加藤被告は「死亡や執刀は認めますが、それ以外は否認します。
>切迫した状況の中で精いっぱいやった」と起訴事実を否認した。
http://tyama7.blog.ocn.ne.jp/obgyn/2007/01/post_f138.html

要するに、精一杯治療したが、患者が亡くなってしまった
ことをもって、ある医師が刑事責任を問われていると
いうものだ。

私には医学の知識は無いので、この件が刑事責任を
問われるべき事例がどうかの最終的な判断はできない。

しかし、私の理解できる世界でも、最近、結果論だけで
一方的に罪を問われるケースを実際たくさん見てきたこと、
また、多くの医師が危機感をもってこの医師の支援に
動いていることを見ると、かなりの確信をもって、
無理筋の起訴なのではないかという気がする。

この事件が起こったのが2年前の2月18日である。

そして、その後訴訟リスクを恐れた産婦人科医の減少に
拍車がかかっているという。

そりゃ、できるだけのことをやっても
結果論で刑事責任を問われるのならば、
危なっかしくてやっていられないだろう。

同様のことは産婦人科だけでなく、救急医療の現場でも
起きているらしい。

これまで当ブログでは主に経済関係の事例について、
「後からならなんとでも言える」ようなことで
経営者や会計士や官僚が刑事責任を問われるようなケースを
「魔女狩り」だと散々批判してきた。

しかし、それは今や日本のあらゆる分野で起こっている
問題であるようだ。

もはや、この流れは止める方法は無いのだろうか?

普通の名前は付けられないのか?

2008-02-13 | 社会
>平成21年度に北海道旭川南高等学校・北海道旭川北都商業
>高等学校が統合され、新たな高校(現旭川南高校の校舎を使用
>した総合学科6クラス)になります。 

>皆様に親しまれ、愛される高校への第一歩として、校名を
>募集することにしました。募集期間・応募方法等は次のとおりです。
>多数のご応募をお待ちしております。
http://www.asahikawaminami.hokkaido-c.ed.jp/kyokunan/kyokunan-togo.html

最近の少子化で高校の統廃合が各地で盛んに行われている。
まあ、それはいい。

だけど、統合後の学校の名前だけは何とかならないものか?
もうちょっと普通の名前が付けれないのかなあ。

試しに、典型的にありがちな「翔陽高校」でググると
こんな感じ。

いったい、全国にいくつあるのか、と。

あと良く見るのが藩校でもないのに「○○館高校」って奴。
いかにもマガイ物って感じがして、かえってみっともないと
思うんだけど。

最近の市町村合併後の名称や、子供の名前でもそうだが、
なにか奇を衒ったものを付けたがる人が多すぎる。

そういうのを個性だなんだと持てはやす人もいるけど、
個性的だと思ってやった結果が、みんな似てたりする訳で、
いやはや、何とも、という所なのだが。

それなら始めから、もっと王道のど真ん中を
行けばいいのに、と思う。

前に空港名か何かに対して同じようなことを
論じたときに、最後にこう書いた

>まあ、一見、実害はないからいいような気もするけど、
>一方で、エキセントリックな政策ほどマスコミ受けする今の風潮と
>根っこは同じであるような気もして、なんか陰鬱な気分になるよね。

本当になんとかならないものか。

まだまだ「タバコ天国」

2008-02-11 | 社会
恒例の春の小旅行なのですが、
今年は三浦半島方面に一泊二日ということで
行ってきました。

心配された雪の方も、ほとんど溶けていて、
風はやや冷たいながらも、好天の中、
猿島、観音崎、三崎港、油壺などを回ってきました。

旅行自体は、大変楽しかったです。

ただ、前も書いたのですが、旅行に行くと
痛感させられるのが、日本はまだまだタバコ天国だ
なあという点。

例えば、三崎港で、せっかくきたからマグロを
食べようと思っても、禁煙、または分煙の食堂が
無いのですよ。

まあ、シラミ潰しに探せばあるのかもしれないが、
ちょっと、そこまではやってられない。

で、結局は市場でマグロのブツ切りを買って、
醤油をぶっ掛けて、近くの芝生のある所で食べて、
それは、それで美味でよかったんだけど。

ただ、なんとかならんのか、とは思う。

一部の都市のタクシーが禁煙になったとか言って、
もちろん、それも良いことなんだけど、
何と言っても緊急度が高いのは飲食店の方。

すでに男性の喫煙率ですら40%を割っている状況で
あとは、何かきっかけがあれば変わると思うんだけど。

こういう市場だけではなかなか解決しない問題を
解決するために、政府というものがある訳で、
ちゃんとやってよ、と。

「信用」というもの

2008-02-06 | 社会
>「赤福餅」販売再開、開店時に300人の行列
http://www.yomiuri.co.jp/national/news/20080206-OYT1T00199.htm

>赤福、117日ぶり営業再開 朝5時に行列300人
http://www.asahi.com/national/update/0206/NGY200802060004.html

ざまあ見ろ!マスゴミ!って感じだな。

あれだけ連中が叩きに叩いても、
やっぱりちゃんと買いに来る人はたくさんいる訳だ。
私も赤福ファンだから、近くに住んでたら
きっと、買いに行ったと思うけど。

今回の件を見ていて思ったのは、やっぱり社会ってのは
「信用」で成り立ってるんだなあ、ということ。

マスコミが些細なことをあげつらって大騒ぎしても
やっぱり、長年、築き上げた「信用」の重みの方が
それに勝るってことだね。

逆に問題だと思うのは、マスコミが業者を叩くのは
勝手だとしても、行政がマスコミを恐れるあまり、
その業者を営業停止にしてしまうことで、
その業者を信用している人まで、
商品が買えなくなってしまったことだ。

思い出すのは、ライブドア事件の時のことだが、
当時ライブドアの株を買っていた人の多くは、
財務データというより、ホリエモンの勢いや可能性のような
ものを信じて株を買っていただろうに、
もともと、たいして参考にもしていない財務データの
些細な行き違いを理由に株を紙くずにされてしまったことだ。

何か、今の日本は社会の参加者同士が持つ
多様な「信用」関係を認めない国になってしまって
いるような気がする。

でも、そこにこそ市場経済の「肝」があると思うんだけどなあ。

そういう意味で、マスコミや行政という障害にもかかわらず、
「信用」しあう関係が成り立っている人達をみると、
ちょっと、嬉しくなってしまうのだ。

「クリスマスケーキ」は古いか?

2008-02-03 | 社会
>倖田來未さん「35歳超は羊水腐る」 謝罪し活動自粛
http://www.asahi.com/culture/news_entertainment/TKY200802020207.html

この発言自体は決して適切だったとは言わない。

だけど、気持ちが悪いのは、例えば暴言の対象が、
社会保険庁だったり、官僚だったり、ちょっと前の
不二家だったりしたら、あることないことボロクソに
言っても全然、許されている中で、この発言が
ここまで叩かれるバランスの悪さだ。

同じ人間でも、暴言をぶつけていいカテゴリーと
ぶつけてはいけないカテゴリーがあるということが、
ここまで露骨に示されてしまうと暗澹とした気分になる。

まあ、それほど強力なタブーだということなのだろうが。

多分「羊水が腐る」というのは一つの例えであって、
彼女の発言は高齢出産のリスクが高いことを
言っているのだろう。

実際、例えばダウン症の発生率は20~24歳vs35~39歳では
5倍、さらに20~24歳vs40~44歳では15倍も違う。

昔はよくクリスマスケーキ理論と言って
「女性とクリスマスケーキは24を過ぎると(以下略)」と
いうことが言われた。

これも今、言ったら袋叩きに合いそうだが、
実際は健康な子供が得られるようにという
経験から来た知恵のような面もあったのだと思う。

そういう諸々の話が、現実のタブーのために
多くの若い人達に伝わらず、その結果、
いたずらに結婚や出産を遅らせている人達が
多いとしたら問題は大きいと思う。

よく似た話にフリーターに関する評価の話がある。

一時、フリーターは何にも束縛されない
自由でカッコイイ新しい時代の生き方であると
いうような考え方が吹聴され、
それに乗せられてフリーターを選んだ人達がいた。

しかし、実際はそれでは職業的なスキルが身につかず
生涯賃金が正社員になった人達にはるかに及ばないことが
多いというデータが示されるようになると、
「こんなはずではなかった」ということになった。

「『クリスマスケーキ』なんて古い、今の時代は…」などと
いう人達を見ると、何かそういうフリーターの人達と
共通するものを感じてしまうのだ。

代理出産のこと

2008-01-19 | 社会
>代理出産「新法で禁止」 処罰は営利限定に
http://www.chunichi.co.jp/article/politics/news/CK2008011702079995.html

私の場合、世の中の大卒者の中では
比較的早い時期に子供を持つことができた。

じゃあ、もし私か妻に何か身体的な問題があって、
そのままでは子供を持てない状況だったとしたら
どうしていただろう?

多分、できることは全てやってでも、
子供を持とうとしていたのではないかと思うのだ。

何か、2ちゃんねるあたりを見ると、
そういう人は子供を「諦めろ」みたいな意見が
主流のようだ。

だけど、本人からしたらそう簡単に諦められる
ものでは無いと思う。誰だって「こういう家庭を
持ちたい」という希望はあるだろうから。

あそこで「諦めろ」などと言っている人達は、
もし、自分がその立場になったとしたら、
子供を持てないという運命を、それと戦うこともなく
済々と受け入れるのだろうか?

私には、それはできないと思う。

人間として不自然なことはやるべきではないと
いう考えの人が、それを実践するのは自由だ。

だけど、それを他人に押し付けて、
その人の道を塞ぐことには慎重であるべきだと思う。

早急な改善を求めたい

2008-01-12 | 社会
>取調室は喫煙の「聖域」?

>「煙がつらかった」と訴える被告人がいる。
>公共施設での禁煙や分煙が進む中、警察署の取調室の多くは
>喫煙が現場判断に委ねられ“聖域化”している可能性が
>高いことが本紙の調べで十二日までに分かった。

>当局の対応も、「現場に任せている」(警察庁)「禁煙の
>強制は難しい」(厚生労働省)と定まっていないのが実情。
>捜査員がくゆらす煙に、被告や弁護士からは「体調を崩した」
>「一方的喫煙は人権問題」との訴えも噴き出している。
http://203.139.202.230/?&nwSrl=222152&nwIW=1&nwVt=knd

2ちゃんねるで見つけた記事だけど、
これは高知新聞、良い問題提起だね。

取調室での力関係からしても「臭いから止めろ」とは
なかなか言いにくい状況があるだろうからね。

昔と違って、マスコミが騒げば
誰でも簡単に犯罪者にされてしまう時代。
他人ごととして放置しておいて良い問題とは思えない。

ちなみに、健康増進法の条文はこうなっている。

>第二十五条 学校、体育館、病院、劇場、観覧場、集会場、展示場、
>百貨店、事務所、官公庁施設、飲食店その他の多数の者が利用する
>施設を管理する者は、これらを利用する者について、受動喫煙
>(室内又はこれに準ずる環境において、他人のたばこの煙を
>吸わされることをいう。)を防止するために必要な措置を
>講ずるように努めなければならない。
http://www.ron.gr.jp/law/law/kenko_zo.htm#5-2-judou

「取り調べを受ける」行為が「利用」にあたるかどうかは
ちょっと微妙かもしれないけど、受動喫煙防止という
法の趣旨から言えば、取調室での喫煙に問題が無いとは
いえないだろう。

早急な改善を求めたい。


P.S.
>「パトカーたばこ臭い」で都が訴えられる
http://www.nikkansports.com/general/p-gn-tp0-20080107-304031.html

こんな訴訟もあったな。全面的に応援します。


P.S.その2
あと、念のためもう一つ言っておくと
受動喫煙の問題が「健康増進」の観点だけで語られることには、
実はすごく違和感がある。

臭い煙を自らの意に反して吸わされることなく生きるという
人としての誇りの問題だから。

「個人情報」真理教

2007-12-14 | 社会
>ヤフーの賠償責任確定 個人情報流出で最高裁

>インターネット接続サービス「ヤフーBB」会員の
>個人情報流出をめぐり、会員ら5人がヤフーとサービスを
>運営するソフトバンクBBに損害賠償を求めた訴訟の
>上告審で、最高裁第2小法廷(今井功裁判長)は14日、
>ヤフーの上告を退ける決定をした。

>両社に1人5500円の支払いを命じた2審大阪高裁判決が確定した。
http://www.hokkaido-np.co.jp/news/society/65955.html

これ、何だよ?

ただでさえ、個人情報保護法以降、
個人情報の保護によって得られる社会的便益以上のコストを
個人情報保護のために掛けていると思っていたのだが。

こんな判決が最高裁で出ちゃうと、
ますます、それがエスカレートすることになるだろう。

考えて欲しいのは、企業が個人情報を保護するために
必要なコストは、すべて物やサービスの価格に上乗せして
回収するしかない、ということだ。

今、一般の消費者は相当な金額を、この個人情報保護の
ために支払っていると思う。

本当に、多くの国民が、現在のレベルのコストを支払ってまで
現在のレベルの個人情報保護を望んでいるのだろうか?

また、今回の件で5500円というのが
一つの慰謝料の相場になってしまえば、
顧客数が多く、かつヤフーほど体力の無い会社であれば、
それで潰れてしまうことだってある。

その結果、人生が狂わされる人も出てくるだろう。

個人情報というのは、そこまでの社会的コストを
掛けてまで守らなければならないものなのだろうか。

何か、最近の動きを見ていると宗教じみている感じがする。

もちろん、ダダ漏れでいいとは思わないが、
社会的な費用対効果を、もう一度しっかり考え直す
必要があると思う。

無期懲役刑に関する誤解

2007-12-10 | 社会
面白いページを見つけた。

>無期懲役刑に関する誤解の蔓延を防止するためのブログ

曰く。

>「無期懲役は期限を決めない懲役刑であって終身刑とは違う」
>といった誤解をよく見かけますが、これは誤りです。
>無期懲役は、一生続く刑罰です。

>しかし、刑務所に必ず一生いなければならないのでは反省する
>意欲が薄れるので、仮釈放制度というものがあり、法律上は、
>最短10年を経過すれば仮釈放の可能性が出てきます。

で、法律的には最短10年と言うことで、
じゃあ10年で出れるのか、という認識を持たれがちですが、
実際の運用は次の通りのようです。

>マスコミの影響もあり、世間には無期懲役を過小評価して
>いる者がかなり多いですが、『7年や10年で出所』なんて
>データに基づかない全くのデタラメです。

>「矯正統計年報」によれば、平成17年度の無期刑仮釈放者の
>平均在所年数は27年2ヶ月ですし、2003年以降に仮釈放を
>許された無期囚28名のうち、在所20年以内で仮釈放が
>許された者は1人もいません。
>最近では、仮釈放を許される者の数も減少傾向にあります。

これは正直、知らなかった。
実際は、結構、厳格な運用がされているんだな、と。

で、こんなことも書いてありました。

>このような誤った認識の蔓延は、「無期懲役刑の犯罪抑止効果」
>という観点から考えても、極めて好ましくありません。

>「無期懲役はせいぜい10年。これは殺り得。金ないから
>強殺しよう」などと考えて、強盗殺人に及ぶ者が出てきたときは、
>その責任の大半は、マスコミにあると私は思っております。
>仮に、そのような事件が起きたとき、マスコミはどう責任を
>取るのでしょうか。

ホントそうだよなあ。ということで、皆様も誤解の蔓延防止に
ご協力いただければと。

今日は引用ばかりで失礼しました。

リンク先はいろいろデータも豊富ですので一見の価値ありです。

そのうちバチが当たるぞ

2007-11-28 | 社会
>シューマイなどの販売自粛 崎陽軒、材料の表示誤る
http://www.chunichi.co.jp/s/article/2007112801000613.html

>一連の食品偽装表示問題を受け、内部調査をした結果、誤表示が判明。
>28日朝からシューマイの出荷を見合わせ、約5カ月間保存可能な
>真空パック詰めの製品も回収、廃棄している。

ていうか、もういい加減やめないか。

こんなどうでもいいことで、食べられるものを
バンバン捨ててたら、そのうちバチが当たるぞ。

>崎陽軒によると、誤表示があったのは「昔ながらのシウマイ」など。
>JAS法では原材料の表示は使用量の多い順に記載しなければならないが、
>同社はタマネギよりも少ない「ホタテ貝柱」などを先に表示していた。

じゃあ、シューマイを買うときに、
ああ貝柱がタマネギより多いから買おうとか、
買うの止めようとか、考えている奴がいるとも
思えないんだよね。

もちろん、ルールが正しく守られることに越したことは
ないけど、ルールが守られることによる社会的な利益と、
守らせるためのペナルティによる社会的コストが
最近の状況では釣り合っているとは思えない。

昔、ライブドアの決算書のときも同じような議論をしたが、
経済的な規制というのは、殺人などの絶対悪と違って
すべからくコストとベネフィットのバランスの上に
成り立つべきだと思うのだが。

「禁煙」が普通の世の中に

2007-11-24 | 社会

>喫煙マナー注意 中高年・酔った人は逆ギレの危険性
http://www.tokyo-np.co.jp/s/article/2007112490070641.html

私も、煙を掛けられたら文句を言うようにしているけど、
極度のキチガイもいるから危ないと言えば危ないんだよな。

ただ、文句を言う機会自体は10年前と比べたら
すごく減少してるね。

少なくとも、禁煙の場所を選んで暮らせば、
臭い煙を吸わされることはほとんど無くなっている。

ここ数年の日本の変化でプラス評価しているものは
あまり無いけど、これは高く評価してもよい。

あと、望むべくは、特に意識して喫煙の場所を
選ばない限りは、煙に悩まされなくて済む世の中に
なることだ。

たとえば、今はレストランや宿に行くときには
私は禁煙席の有無をわざわざ事前に確認するのだが、
別に意識しなくても禁煙が普通である時代になれば
そんな、面倒臭いことをしなくて済む。

自然の状態では煙は無いのだから、
わざわざ面倒くさい確認をするのは
喫煙者の側であるべきだ。

ただ、これまで方向として良い方向に向かってきたので、
もうひと頑張りで実現できるのではないかと思う。

そうなれば、もうこんな下らない問題に
無駄な脳細胞を使わなくて済むんだけどね。

ナベツネの命運は?

2007-11-23 | 社会
>読売581万人
>毎日472万人
>産経414万人
>朝日407万人
>日経321万人
http://mainichi.jp/select/biz/news/20071122k0000m020006000c.html

こんな数字が落ちてた。

何かと言えば、各新聞者のサイトの月間の利用者数。

カウントの仕方はよく解らない。
例えば、月間に何度もアクセスする人をどうカウント
するのかなど。

ただ、カウントの仕方が各社同じだと仮定した場合に
気が付くのは、紙の発行部数の比率に比べて、
各社のアクセス数の差が全然小さいこと。

一方で、こんなニュースがある。

>読売販売店の店主らが「押し紙」排除に成功 本社への内容証明で

>11月7日の午前3時。福岡県大牟田市にあるYC大牟田明治の
>店舗に印刷されたばかりの新聞を積んだトラックが到着した。
>所長の野中彰夫さんらは、トラックから新聞束を下ろして
>店舗の中に運んだ。毎朝、繰り返してきた作業であるが、
>この日はこれまでとは少し様相が異なっていた。

>野中さんが希望したとおりの新聞部数、1480部が搬入され、
>これまで希望とは別に運び込まれていた余分な約900部の
>新聞はなくなったのだ。そのために、配達しない新聞を
>店舗の中に積み上げる作業はなかった。
http://www.mynewsjapan.com/kobetsu.jsp?sn=778

これは、状況の悪い販売店の例かもしれないが、
読売新聞にして37%が押し紙だったようだ。

不自然なまでに1000万部をちょっとだけ上回る
公称発行部数を維持している読売の実売は
いまや700万を切っているのではないだろうか。

この調子で行けば、
紙の新聞はどんどん儲からない事業になり、
各社ともネットの広告などで稼がなければ
ならない時代になって行くのだろう。

さあ、そうなった時に苦しいのはどこか?

実は、今苦しいと言われる毎日、産経よりも、
むしろ紙の新聞全盛の時代に我が世の春を謳歌し、
極端な高コスト体質の染み付いている、
読売、朝日、日経の方なのではないだろうか。

実際これまでの紙の新聞の販売力の違い程、
サイトの集客力は違わないのだから。

そうなると、ナベツネが偉そうな顔をしていられるのも、
もうちょっとかもよ。

気分の悪いものを見た

2007-11-21 | 社会
すごく気分の悪いものを見た。

>【社会】 女児死亡のプール吸い込み事故で、
>元市課長らに減軽嘆願署名7000人分…埼玉
http://news22.2ch.net/test/read.cgi/newsplus/1195543258/

署名自体のことじゃないよ。

この記事に対する多くの2ちゃんねらーの反応だ。

>19 :名無しさん@八周年:2007/11/20(火) 16:39:21 ID:Fm1lXtZY0
>はぁ?ふざけんなよ
>市民側から言い出したならまだしも市役所の連中から署名集めるとか
>一般市民が何人署名したのか聞いてみたいもんだね
>どうせ知り合いとか関係者ばっかだろ
>被害者遺族の気持ちを一顧だにしない鬼畜の集まりだなこいつら

>26 :名無しさん@八周年:2007/11/20(火) 16:47:19 ID:UNnIu/g/0 ?2BP(1340)
>署名した連中は、吸水口から吸い込まれて同じ苦しみを味わってみればいい。
>これって随意契約の下請けに丸投げしてたんだろ。

こんなのが8割以上だ。

私がいつも考えるのは、自分がその席に座っていたとして
事故をふせぐことが出来ただろうか、ということだ。

もしかしたら気が付いて対応していたかもしれないけど、
多分、防げなかった可能性が高いと思う。

きっと、大半の人がそうだろう。

そういうケースで、特定の人に一身に責任を負わせるのは
魔女狩りに等しいと思う。

だから、もしこんな署名が回ってきたら、
私も躊躇無く署名したはずだ。

何か、最近「誰の責任か」ということの特定に
異様な執念を燃やす人達がいるんだけど、
再発を防止するためというよりも、
人を攻撃すること自体に喜びを見出しているように
見えてならない。

そういう人達っていうのは、リンチと吊るし上げの中で育った
左翼カルト世代に多いのかと思っていたんだけど、
若い人が多いと思われる2ちゃんねるでも
こんなにいるのか、と思うと暗澹たる気持ちになった。

2ちゃんねるでボロクソに書いている人達は、
もし自分がその立場に立っていたら
事故を防げたという絶対の自信があるのだろうか?

単に、一生責任のある立場につく見込みがないからこそ
書いているのかも知れないけど。