Sequential Catalytic asymmetric Heck-Iminium Ion cyclization: Enantioselective Total Synthesis of the Strychnos Alkaloid Minfiensine
1,2,3,4-tetrahydro-9a,4a-(iminoethano)-9H-carbasole骨格の合成。Heck, iminiumイオンへの分子内付加を鍵段階。
enantioselectiveに合成するのはかなり厄介な骨格です。環を順次構築していく方法で合成しています。これだけぺったんこな骨格での不斉Heck、苦労したことと思います。このHeckは100度70時間かかる問題があったそうですが、Microwaveを使うと170度30分で反応が完結し、eeもおちないそうです。eeに影響がでないというのが不思議でした。そこからは生じた不斉点を利用して環を構築していて、後半部分は平面では込み入ったようにみえましたが、立体的にはさほどでもなくケトンからアリルアルコールまでほぼ定法でもってきています。
Tf化でTf2OかPhNTf2というイメージでしたが、Comins試薬というTf化剤を用いています。2-Cl-Pyを塩基として用いるのは共存できるのでよくみますが、このComins試薬はどういう利点があるのでしょうか。子引きしようと思います。(TL 1992 6299, 7/14追記 mp40℃強の固体で安定。反応性が高く、短時間、低温で反応が完結するのでTfがかかったモノの分解が抑制できる。反応がきれいになる上、極性から容易に除去が可能。ケトンのビニルトリフレートへの変換例を報告)
1,2,3,4-tetrahydro-9a,4a-(iminoethano)-9H-carbasole骨格の合成。Heck, iminiumイオンへの分子内付加を鍵段階。
enantioselectiveに合成するのはかなり厄介な骨格です。環を順次構築していく方法で合成しています。これだけぺったんこな骨格での不斉Heck、苦労したことと思います。このHeckは100度70時間かかる問題があったそうですが、Microwaveを使うと170度30分で反応が完結し、eeもおちないそうです。eeに影響がでないというのが不思議でした。そこからは生じた不斉点を利用して環を構築していて、後半部分は平面では込み入ったようにみえましたが、立体的にはさほどでもなくケトンからアリルアルコールまでほぼ定法でもってきています。
Tf化でTf2OかPhNTf2というイメージでしたが、Comins試薬というTf化剤を用いています。2-Cl-Pyを塩基として用いるのは共存できるのでよくみますが、このComins試薬はどういう利点があるのでしょうか。子引きしようと思います。(TL 1992 6299, 7/14追記 mp40℃強の固体で安定。反応性が高く、短時間、低温で反応が完結するのでTfがかかったモノの分解が抑制できる。反応がきれいになる上、極性から容易に除去が可能。ケトンのビニルトリフレートへの変換例を報告)