Total Synthesis of Ningalin D
ピロールを中心にビフェニルキノンメチドをもっており対称性が高いターゲットです。1,2,4,5-tetrazine-3,6-dicarboxylateとのinverse-electron-demand Diels-Alder反応から,3,4置換ピロールを合成。Dieckmann縮合でビフェニルを構築。鈴木カップリングの後、Curtius転移を利用してジカルボン酸をキノンメチドへと誘導。後半では、細胞毒性、多剤耐性を合成した中間体を含め評価しています。
Bogerのグループです。Inverse-electron-demand Diels-Alder反応によるピロール構築はClassics in Total Synthesis Ⅱにも取り上げられています。興味深かったのはCurtius転移から窒素原子を水と反応させキノンへ持っていっているところでした。反応機構を書いて納得いきましたが、スキームを追っていたときは、こんな簡単にsp2炭素ー窒素に付加するのか?と思いました。Dieckmann縮合により生じたフェノール性水酸基もそのままTf化してカップリングと官能基が非常に上手く使われています。Diverseも可能な合成経路なので面白いSARがでそうです。
ピロールを中心にビフェニルキノンメチドをもっており対称性が高いターゲットです。1,2,4,5-tetrazine-3,6-dicarboxylateとのinverse-electron-demand Diels-Alder反応から,3,4置換ピロールを合成。Dieckmann縮合でビフェニルを構築。鈴木カップリングの後、Curtius転移を利用してジカルボン酸をキノンメチドへと誘導。後半では、細胞毒性、多剤耐性を合成した中間体を含め評価しています。
Bogerのグループです。Inverse-electron-demand Diels-Alder反応によるピロール構築はClassics in Total Synthesis Ⅱにも取り上げられています。興味深かったのはCurtius転移から窒素原子を水と反応させキノンへ持っていっているところでした。反応機構を書いて納得いきましたが、スキームを追っていたときは、こんな簡単にsp2炭素ー窒素に付加するのか?と思いました。Dieckmann縮合により生じたフェノール性水酸基もそのままTf化してカップリングと官能基が非常に上手く使われています。Diverseも可能な合成経路なので面白いSARがでそうです。