◆ シロールの猫 日本画 6号 第2回
北イタリア・ドロミーティ山岳地帯の小さな街シロールに暮らす猫を描いています。
質素な木製の階段でまったりしているところにカメラが迫って来て
「あんた、誰?」とでも言いたげな、可愛らしい眼差しを向けています。
動物写真家岩合光昭さんのように、思わず「いい子だねぇ」と声をかけたくなります。
因みに、NHKBSプレミアム「岩合光昭の世界ネコ歩き」の新作は
10月5日夜10時よりアイスランド編が放送されます。
「岩合光昭の世界ネコ歩き」のサイトへ
前回の状態
鉛筆とパステルによる下描きです。
暗い部分・黒い部分を絵の具で描き起こしたところ。
その前に、薄いニカワ水を3回ほど刷毛塗りし、鉛筆とパステルを定着させています。
描き起こしの絵の具は黒に近い焦茶のみ。
一通り色が入ったところ。
階段は実物より彩度を上げていますが、猫も階段も大筋で固有色に近い色にしています。
これで色の土台ができたという状態です。
猫の白い体毛は、茶色や青などで極く薄く色を入れているものの、下描き以降ほとんど手付かずです。
もう少し明度を落としてから、ヒゲなども含めて白い絵の具で描き起こして行きます。
◆ プレーチの夜 日本画 4号 第4回
イタリア・ウンブリア州東部の山間部にある小さな街プレーチ Preci の夜景です。
しばらく掲載を中断していましたが、少しづつ手を入れ続けていました。
2016年の大地震によって大きな被害を受けたのですが
より知名度の高いノルチャやカステルッチョなどに比べると被害情報が少ないのです。
プレーチの被害状況を写した写真・映像は何点かネットにはあるのですが
被災前後を比較できるものがなく、どこがどのくらい壊れたのか判然としないのです。
そのため、いまだに何かが喉につかえているようなスッキリしない気分が続いています。
前回の状態
どことなく私の抱いているプレーチの夜景の印象とは違うなぁ…という状態が続き
思い切って一旦塗り潰し、再度描き起こし始めたところ。
描いては消し、消しては描くを繰り返し、ようやくここまで描き進めました。
これまでで最も私の印象に近い画面になった気がしていますので、これで仕上がりにしようと思います。
振り返ってみると、このモチーフは4号では小さ過ぎた気がします。
画面に対して街並みをもう少し小さくした方が、よりイメージに近かったかなとも感じています。
再び描く機会がありましたら、6〜8号程度で、段々畑のような街並みを生かした昼間の情景にしようと思っています。
------------- Ichiro Futatsugi.■
北イタリア・ドロミーティ山岳地帯の小さな街シロールに暮らす猫を描いています。
質素な木製の階段でまったりしているところにカメラが迫って来て
「あんた、誰?」とでも言いたげな、可愛らしい眼差しを向けています。
動物写真家岩合光昭さんのように、思わず「いい子だねぇ」と声をかけたくなります。
因みに、NHKBSプレミアム「岩合光昭の世界ネコ歩き」の新作は
10月5日夜10時よりアイスランド編が放送されます。
「岩合光昭の世界ネコ歩き」のサイトへ
前回の状態
鉛筆とパステルによる下描きです。
暗い部分・黒い部分を絵の具で描き起こしたところ。
その前に、薄いニカワ水を3回ほど刷毛塗りし、鉛筆とパステルを定着させています。
描き起こしの絵の具は黒に近い焦茶のみ。
一通り色が入ったところ。
階段は実物より彩度を上げていますが、猫も階段も大筋で固有色に近い色にしています。
これで色の土台ができたという状態です。
猫の白い体毛は、茶色や青などで極く薄く色を入れているものの、下描き以降ほとんど手付かずです。
もう少し明度を落としてから、ヒゲなども含めて白い絵の具で描き起こして行きます。
◆ プレーチの夜 日本画 4号 第4回
イタリア・ウンブリア州東部の山間部にある小さな街プレーチ Preci の夜景です。
しばらく掲載を中断していましたが、少しづつ手を入れ続けていました。
2016年の大地震によって大きな被害を受けたのですが
より知名度の高いノルチャやカステルッチョなどに比べると被害情報が少ないのです。
プレーチの被害状況を写した写真・映像は何点かネットにはあるのですが
被災前後を比較できるものがなく、どこがどのくらい壊れたのか判然としないのです。
そのため、いまだに何かが喉につかえているようなスッキリしない気分が続いています。
前回の状態
どことなく私の抱いているプレーチの夜景の印象とは違うなぁ…という状態が続き
思い切って一旦塗り潰し、再度描き起こし始めたところ。
描いては消し、消しては描くを繰り返し、ようやくここまで描き進めました。
これまでで最も私の印象に近い画面になった気がしていますので、これで仕上がりにしようと思います。
振り返ってみると、このモチーフは4号では小さ過ぎた気がします。
画面に対して街並みをもう少し小さくした方が、よりイメージに近かったかなとも感じています。
再び描く機会がありましたら、6〜8号程度で、段々畑のような街並みを生かした昼間の情景にしようと思っています。
------------- Ichiro Futatsugi.■
今回はすっかり拝見するのが遅くなってしましました、今月はずっとバタバタしていて、済みません。
シロールの猫ちゃん、進みましたね、可愛く顔が、体が、はっきりしてきました。
階段の色もかなり濃い目の気がしますが、猫の毛皮にもかなり色が入っていて、さすが、です。
仕上がりがどのようになるのか、楽しみです!
シロールも仕上がり、ご苦労様でした!
4号の大きさというのは気が付かずに、ずっとも少し大きな絵かと思っていましたが、
4号にこの町の大きさだと、それは大変でしたでしょう!
自分が今抱えているアマルフィでも、ヤッサモッサしているので、良く分かります。
そうなんです、この記事を昨夜読んだ後、プレーチが現在どうなっているのか、少し調べましたが、はっきりした事は分かりませんでした、写真も殆ど出ないのですね。
でも、町の現在のニュースとして、この夏あれこれ皆が集まって行事をした、というのがあり、
それに書いてあったのは、現在町の皆がキャンピング・カーを借りたり、仮住宅、またホテル住まいで避難しており、町には店も開いていないそうなんですね。
なので、町の皆がこの舞台演劇を見るような行事を機に集まった、という事の様で、
他の記事で読んだのは、70%の家屋が被害を受けた、という事でしたから、そのままの状態で過ぎているような気がします。
地震後1年の写真で見たサンテウティーツオ教会の写真は、下の道から見た写真ですが、手前のヒビが入った建物の向こうには、本来あった教会とか高い鐘楼の凸凹が何にもなかったです。
プレーチとマルケ州になるヴィッソを流れるネーラ川が山崩れでせき止められていたのが、やっと本来の川床が開けられ、現在は片側通行で交通できるようになった、という1年前かのニュースも読みました。
ヴィッソとカステルッチョを繋ぐ道も何とか通れる様にはなっているようですね。
でも村の中は被災後のままの様で・・。
余りにも遅い進みで、現在の政府のあり様にいささか憤懣を覚えます。
そうですか、やはりそちらでもプレーチの様子は分かりませんか。
ノルチャ、カステルッチョ、アマトゥリーチェなどの地震後の様子は一応伝わっているのですが
なぜかプレーチだけは明確な情報がないのですね。
プレーチ近くのサン・テウティーツィオ修道院の被害状況も、写真・映像共にいくつもあるのに
同じくらい知名度のある(と思う)プレーチだけ極端に情報のないのが不思議です。
プレーチでは町の人たちが集まって行事をしたとのことですが
復興には、まず住民の気持ちを僅かでも前進させることが必要だと思いますので
皆で集まって気分を少しでも高めて行こうと頑張っているということでしょうね。
間もなく被災後3度目の冬を迎えるわけですが、被災していなくても冬は気持ちが下降しやすいものですから
被災した人たちは身も心も凍てついてしまいそうな心境なのでしょうね。
この危機を何とか乗り越えてくれることを陰ながら応援して行きたいと思います。