◆ 「月の宿」 日本画 6号F ( 40.9 x 31.8 cm )
フランス・アルザス地方の村リクヴィール Riquewihr の
路地裏に佇むホテル・ア・ロリエル Hotel a L'Oriel の看板をモデルにしたものです。
ドイツ国境に近い大都市ストラスブールから南下し”ワイン街道”と呼ばれる道を辿ると
アルザスの西側を南北に延びるヴォージュ山脈の山裾を埋める葡萄畑の中に
リクヴィールをはじめとする珠玉の村々や街が点在しています。
ヨーロッパ各地には、その店の業種が、文字を読まなくても一目で分かるように
工夫を凝らした趣味の良い看板が数多く据えられています。
特にアルザス地方は、殊の外可愛らしい看板の宝庫です。
◆ 「街角のオブジェ」 日本画 4号F ( 33.4 x 24.3 cm )
ポルトガルの小さな村オビドス Obidos の一隅に置かれた、金属製の自転車と子鹿のオブジェです。
オビドスは、13世紀の終わり頃、時のポルトガル王ディニス1世が
この村を気に入った王妃イサベルにプレゼントしたことから
それ以降は王妃の直轄地として「王妃の村」と呼ばれるようになったとのこと。
白い壁と赤い屋根瓦の、いかにも地中海的な風情の村で
建物に施された青や黄土色の太い縁取りのような色も特徴です。
元々はパステル画として始めたものですが、モッサリとして切れの悪い画面になってしまったため
可能な限り洗い落とし、残ったパステルを膠で定着させ、その後は日本画として仕上げたものです。
------------- Ichiro Futatsugi.■
フランス・アルザス地方の村リクヴィール Riquewihr の
路地裏に佇むホテル・ア・ロリエル Hotel a L'Oriel の看板をモデルにしたものです。
ドイツ国境に近い大都市ストラスブールから南下し”ワイン街道”と呼ばれる道を辿ると
アルザスの西側を南北に延びるヴォージュ山脈の山裾を埋める葡萄畑の中に
リクヴィールをはじめとする珠玉の村々や街が点在しています。
ヨーロッパ各地には、その店の業種が、文字を読まなくても一目で分かるように
工夫を凝らした趣味の良い看板が数多く据えられています。
特にアルザス地方は、殊の外可愛らしい看板の宝庫です。
◆ 「街角のオブジェ」 日本画 4号F ( 33.4 x 24.3 cm )
ポルトガルの小さな村オビドス Obidos の一隅に置かれた、金属製の自転車と子鹿のオブジェです。
オビドスは、13世紀の終わり頃、時のポルトガル王ディニス1世が
この村を気に入った王妃イサベルにプレゼントしたことから
それ以降は王妃の直轄地として「王妃の村」と呼ばれるようになったとのこと。
白い壁と赤い屋根瓦の、いかにも地中海的な風情の村で
建物に施された青や黄土色の太い縁取りのような色も特徴です。
元々はパステル画として始めたものですが、モッサリとして切れの悪い画面になってしまったため
可能な限り洗い落とし、残ったパステルを膠で定着させ、その後は日本画として仕上げたものです。
------------- Ichiro Futatsugi.■
リクヴィールのホテルは、以前青い空だった絵ですか?!
余りにも印象が変わったので、驚いています。
そうですねぇ、蒼い色と比べると甘さが影をひそめ、
ひっそりと夜の印象、という感じがしますね。
オビドスの印象は、ポルトガルの印象と同様に、どこか影がある様に感じるのです。
なんというのかな、スペインの印象は光が強い分、影も強いだろう、と思うのですが、(スペインは北のサンティアーゴ・デ・コンポステーラしか知らないので)、
ポルトガルはどこか明るくなれない、という印象で、根暗という感じかな、その辺りがイタリアとまるで違う感じがしています。
加筆前のリクヴィールは、空はもっと青く、黄色い照明の光もありました。
しかし、何となく月並みな印象が拭い切れず、月の光に照らされた場面に変えたのです。
オビドスは、鉄錆色のオブジェと青い壁の対比が気に入って描き始めたものです。
最初は、のっぺりした漆喰壁でも行けると思ったのですが、どうも上手く行かず
結局、古色を付けざるを得ませんでした。
ポルトガルは、オビドスの別の路地の構想が一点ありますし
Shinkaiさんの描かれたコインブラ大学の屋根の天使像も良いなぁと思っています。