◆ ヴェネツィアのカフェ 日本画 50号 第4回
イタリア・ヴェネツィアの中心地サン・マルコ広場。
そこに店を構える、1720年創業の老舗カフェ「カッフェ・フロリアーン」の夜景です。
前回の状態
現在の状態。
前回よりも全体の色調は赤味を抑え、黄色方向に振っています。
色調を変えるため、そして画面に厚味を持たせるために全体に色をかけましたが
そのために細部が潰れ過ぎてきています。
日除け幕は前回の状態のレベルには描き起こしていますが
カフェの壁・室内、日除け幕周辺のアーチにある装飾など、そろそろ再度の描き起こしが必要です。
◆ シロールの猫 日本画 6号 第3回
イタリア北部ドロミーティ山岳地帯の一角の
小さな街シロールに暮らす、ちょっと珍しい種類の猫です。
前回の状態
現在の状態
猫の体の大部分を占める白毛の手触り感に気をつけながら進めています。
ヒゲや耳毛も描き起こし始めています。
猫好きの間では”猫は液体である”という言い方をよくします。
入り込めそうもない狭い場所でも体をうまく変形させてスッポリ収まってしまうほど柔軟性に富んでいますので
このようにべったりと寝そべっているポーズの場合、体はかなり平べったく変形しています。
ですから、輪郭の形には神経を使いますが、解剖学的な構造や形をあまり意識し過ぎても仕方がない気がします。
実際以上に平板に見えないように、重量感が乏しくならないように描き進めています。
◆ 浜野浦の棚田 日本画 10号 第3回
佐賀県玄海町の海辺に築かれた棚田です。
「日本の棚田百選」に選ばれており、それらの中でも、ひときわ特異な景観を持っていて人気です。
前回の状態
現在の状態
棚田を囲む左右の急斜面から枝を伸ばす樹木や、畦道に生える草などを描き入れたところです。
このようなコントラストの強い逆光気味の情景では、単なる白黒の模様にしか見えないことがあります。
棚田らしさを出すには、田圃の形・畔の形・苗の列に気をつけるのはもちろんですが
樹木や草のシルエットをうまく使うことで現実味が増します。
右側上部に描き入れた樹木の枝によって、その向こうにある棚田が見えなくなってきました。
このままですと右側の暗い斜面がやや広過ぎるように見えなくもないので、今後調整が必要だと思います。
------------- Ichiro Futatsugi.■
イタリア・ヴェネツィアの中心地サン・マルコ広場。
そこに店を構える、1720年創業の老舗カフェ「カッフェ・フロリアーン」の夜景です。
前回の状態
現在の状態。
前回よりも全体の色調は赤味を抑え、黄色方向に振っています。
色調を変えるため、そして画面に厚味を持たせるために全体に色をかけましたが
そのために細部が潰れ過ぎてきています。
日除け幕は前回の状態のレベルには描き起こしていますが
カフェの壁・室内、日除け幕周辺のアーチにある装飾など、そろそろ再度の描き起こしが必要です。
◆ シロールの猫 日本画 6号 第3回
イタリア北部ドロミーティ山岳地帯の一角の
小さな街シロールに暮らす、ちょっと珍しい種類の猫です。
前回の状態
現在の状態
猫の体の大部分を占める白毛の手触り感に気をつけながら進めています。
ヒゲや耳毛も描き起こし始めています。
猫好きの間では”猫は液体である”という言い方をよくします。
入り込めそうもない狭い場所でも体をうまく変形させてスッポリ収まってしまうほど柔軟性に富んでいますので
このようにべったりと寝そべっているポーズの場合、体はかなり平べったく変形しています。
ですから、輪郭の形には神経を使いますが、解剖学的な構造や形をあまり意識し過ぎても仕方がない気がします。
実際以上に平板に見えないように、重量感が乏しくならないように描き進めています。
◆ 浜野浦の棚田 日本画 10号 第3回
佐賀県玄海町の海辺に築かれた棚田です。
「日本の棚田百選」に選ばれており、それらの中でも、ひときわ特異な景観を持っていて人気です。
前回の状態
現在の状態
棚田を囲む左右の急斜面から枝を伸ばす樹木や、畦道に生える草などを描き入れたところです。
このようなコントラストの強い逆光気味の情景では、単なる白黒の模様にしか見えないことがあります。
棚田らしさを出すには、田圃の形・畔の形・苗の列に気をつけるのはもちろんですが
樹木や草のシルエットをうまく使うことで現実味が増します。
右側上部に描き入れた樹木の枝によって、その向こうにある棚田が見えなくなってきました。
このままですと右側の暗い斜面がやや広過ぎるように見えなくもないので、今後調整が必要だと思います。
------------- Ichiro Futatsugi.■
今年もどうぞよろしくお願いします。
良いお年であります様に!!
「ヴェネツィアのカフェ」がずいぶん色が変化したのに、驚いています。
これだけ大作の色を変えるとなると大変でしょうし、でも変えようと思われた糸はどの辺にあったのかなぁ、などと考えますが・・。
これからまた描き起こしという事なので、次回の変化を楽しみにしております。
猫ちゃんの方は、ふっくらとした感じと、耳毛が増えて来て、可愛くなりましたね。
私には到底、背中のたてがみ風と耳毛は描けませんでしたから、はは、本人が見たら喜ぶかもですね!
「棚田」も、描くのにはとても難しい主題だと思います。
狭い中での遠近もそうですし、苗の畝や、覆いかぶさる木々の枝、そして明暗のコントラストが大きいので、暗い中と明るい中での描き分けが難しいのだろうな、と想像します。
海が煌いて来ましたね。
こちらも次回の展開が楽しみです。
こちらは雨ですが、西から南にかけてかなり雪になっているようです。
一番寒い時期にかかりますから、風邪などひかれぬようにご注意して、頑張って下さいね!
こちらこそ、今年もどうぞよろしくお願いします。
…などという挨拶をする時期はとっくに過ぎていますね。
いやぁ、面目ありませ〜ん!
「ヴェネツィアのカフェ」は、光の基調色を赤系にするか、黄色系にするか、ずっと迷っていたのですが
前回の状態より、もう少し黄色味に振った方が自分のイメージに近い気がして修正しました。
黄色味の強いオレンジをかけて行ったせいで、だいぶ細部が潰れてしまい
ここのところ描き起こしに追われていますが、物の厚味・空間は出て来つつあるように思います。
今後もしばらくはカフェの壁や店内を中心に描き起こしが続きます。
「シロールの猫」は、おおよそ目処が立ってきたと思うのですが
迷っているのは猫の瞳です。
元々は昼間ですので細い瞳ですが、楕円にしようかと…。
「浜野浦の棚田」は、樹木や畔を描き起こした直後で、雰囲気も空気感も弱くなって来ました。
まだ、いろいろと調整が必要です。
今日4日は立春です。
「春は名のみの…」という唱歌がありますが
今年はどうしたことか、関東では4月並みの気温となり、20度を超えたところさえありました。
暖房不要の過ごしやすい陽気で嬉しいのですが、また明日からは2月の陽気に逆戻りだそうです。
残念ながら、束の間の”春うらら”でした。