◆ シロールの猫 日本画 6号 第1回
シロール Siror とは、北イタリアのトレンティーノ=アルト・アディジェ州の南東の隅に位置する小さな街です。
ここに暮らす猫を以前パステルで描いたことがありますが、それとは別の猫を描き始めています。
モデルとなった猫は私自身が取材したものではなく
北イタリア・ヴェネト州在住の友人の画家 新開志保さんが撮影された写真を元にしています。
シロールには新開さんの息子さん一家の山の家があり、新開さんも度々訪れてブログで紹介されています。
ドロミーティ山岳地帯の一角に位置し、ティロル風の可愛らしい家が並ぶ素敵な場所です。
新開さんは2016年に作品化し、その年の広島での個展に出品されており
ご自身のブログ「色鉛筆+水彩画分室 ・ イタリア・絵に描ける珠玉の町、村」に画像を掲載されています。
http://italiashinkai.seesaa.net/category/26672329-2.html
カメラを構えて覆いかぶさるように迫ってくる新開さんを見つめる表情が何とも愛くるしい猫です。
背中にはタテガミのような太く長い毛を持つ珍しい種類です。
構図は二つ候補がありましたが、結局、新開さんとほぼ同じ構図に落ち着きました。
ここまでは鉛筆とパステルを併用して描いています。
日本画の下描きにパステルを使うのは初めてで、主に鉛筆は描写用、パステルは階調づけ用と使い分けています。
凸凹の紙(土佐麻紙の裏使い)の繊維にパステルの粒子が絡まって出来る塗りムラが、古びた板の質感の助けにもなりそうです。
ただ、パステルは鉛筆よりも接着力が弱いため、彩色前にはニカワなどで定着させておく必要があります。
また、厚塗りしてしまうと粉っぽい表面が絵の具を弾くことがあるので
下描きに使う場合は極力薄くする方が無難です。
猫のヒゲなどの特に細かいところは彩色が始まってから描き入れます。
◆ 浜野浦の棚田 日本画 10号 第2回
佐賀県玄海町にある、日本の棚田百選にも選ばれている人気の棚田を描いています。
前回の状態
ここから現在までの過程を、説明なしで並べてみます。
現在の状態
目指している雰囲気の、ベースとなるものは出来つつあると思います。
稲の列はだいぶ消えてきていますので、畔の形・斜面の樹木などと共に、そろそろ描き起こす時期です。
人気の夕景撮影ポイントですので、華やかな写真が多数存在していて参考資料には事欠きませんが
一日の仕事を終えた農家の人が、家路の途中でふと振り返ったような視点で描けたらと思っています。
------------- Ichiro Futatsugi.■
シロール Siror とは、北イタリアのトレンティーノ=アルト・アディジェ州の南東の隅に位置する小さな街です。
ここに暮らす猫を以前パステルで描いたことがありますが、それとは別の猫を描き始めています。
モデルとなった猫は私自身が取材したものではなく
北イタリア・ヴェネト州在住の友人の画家 新開志保さんが撮影された写真を元にしています。
シロールには新開さんの息子さん一家の山の家があり、新開さんも度々訪れてブログで紹介されています。
ドロミーティ山岳地帯の一角に位置し、ティロル風の可愛らしい家が並ぶ素敵な場所です。
新開さんは2016年に作品化し、その年の広島での個展に出品されており
ご自身のブログ「色鉛筆+水彩画分室 ・ イタリア・絵に描ける珠玉の町、村」に画像を掲載されています。
http://italiashinkai.seesaa.net/category/26672329-2.html
カメラを構えて覆いかぶさるように迫ってくる新開さんを見つめる表情が何とも愛くるしい猫です。
背中にはタテガミのような太く長い毛を持つ珍しい種類です。
構図は二つ候補がありましたが、結局、新開さんとほぼ同じ構図に落ち着きました。
ここまでは鉛筆とパステルを併用して描いています。
日本画の下描きにパステルを使うのは初めてで、主に鉛筆は描写用、パステルは階調づけ用と使い分けています。
凸凹の紙(土佐麻紙の裏使い)の繊維にパステルの粒子が絡まって出来る塗りムラが、古びた板の質感の助けにもなりそうです。
ただ、パステルは鉛筆よりも接着力が弱いため、彩色前にはニカワなどで定着させておく必要があります。
また、厚塗りしてしまうと粉っぽい表面が絵の具を弾くことがあるので
下描きに使う場合は極力薄くする方が無難です。
猫のヒゲなどの特に細かいところは彩色が始まってから描き入れます。
◆ 浜野浦の棚田 日本画 10号 第2回
佐賀県玄海町にある、日本の棚田百選にも選ばれている人気の棚田を描いています。
前回の状態
ここから現在までの過程を、説明なしで並べてみます。
現在の状態
目指している雰囲気の、ベースとなるものは出来つつあると思います。
稲の列はだいぶ消えてきていますので、畔の形・斜面の樹木などと共に、そろそろ描き起こす時期です。
人気の夕景撮影ポイントですので、華やかな写真が多数存在していて参考資料には事欠きませんが
一日の仕事を終えた農家の人が、家路の途中でふと振り返ったような視点で描けたらと思っています。
------------- Ichiro Futatsugi.■