すごい石炭部の活動

徒然なる ぶろぐ

のぼうの城

2011-05-13 22:54:23 | 小説


ここのところ小説等を読むことが多くなりました。
仕事が忙しいってのもあって寝る前の2,30分程度で何か楽しめることがないかと考えた結果が読書
なんで小説やねんとか言われそうな感じもするけど、TVとかだと深夜になってるのでくだらないのしかないしゲームをするにしてもゲームだと下手をすればやめられないこともありうるわけで僅かな時間しかないときにするものでもない。
ってな感じから小説となったわけです。小説なら1章もしくは1節程度での区切りで読めば大体20分前後くらいなのでちょうどいんですよ。

で、だいぶ前にでてた本できになってたのが「のぼうの城
まず、タイトルからして気になります。
そしてなにより、装丁がすっごいやる気のない表情のようにもとれる人物画がかかれてます。
そんなのを書店でみかけると、読んでみたくはなるもののなかなか手がだせず今に至って手にしたわけです

話のあらすじはというと、
戦国期、天下統一を控えた豊臣秀吉。関東の雄・北条家に大軍を投じる。その中に「浮城」の異名をもつ武州・忍城へ秀吉方 総大将石田三成率いる2万の大軍を投じる。対する忍城 城代 成田長親(ながちか)とする僅か5百。」
というストーリ。
うーん我ながらに説明が下手で困る。
ざっくり言えば2万という大軍(正確には、この時点で秀吉方はほぼ天下統一を終えているあたりなので秀吉に降りていないのは北条家の同盟国のみなので、ほぼ日本全部を敵にまわしてるのと同じ)に対してわずか5百ばかりの軍でどうするかということです。
普通なら降りますねwwww

まっ北条家の同盟国もこんな大軍でこられれば降りていきますねぇ。そして、漏れることなく忍城の成田長親も降りることを言います。
しかし、北条家との同盟にはすったもんだがあり、成田長親の祖父の言葉で対抗することとなります。
ここから、忍城の者たち(武士、農民)のいろいろな事情思いがあり、あっちいったりこっちいったりの展開がおきます。

いろいろな人々の心情や義理やらがさまざまな角度から書かれているので飽きることなく読めると思います。


てか、そもそも「のぼう」ってなんね!!ということが一番最初にみかけたときの印象でした。
まずね、「のぼう」って人の名前かと思いましたよ・・・変わった名前の人がいたんだなぁと。
昔なら有り得るかと思ってしまってたのでね

ただ、本の裏にはあらすじというものが大抵かかれてます。
そのあらすじには、
成田長親は、領民から木偶の坊から取った「のぼう様」と呼ばれても泰然としている
と書かれてるじゃないですか。
つかね、まぁたしかに上に立つ人には木偶の坊な人は多いですが、それが自分のところの城主であれば口にだしてしかも本人の目の前でそういう言い方をすることはまずありえない状況です。
しかも、世は戦国時代。城代の機嫌を損ねれば切り捨て御免のような時代です。
よくもまぁそれを言われてのほほんとできる長親、大器なのかただの馬鹿なのかすごく気になってしまいます

ちょっと気になった方は手に取って見てみてはいかがでしょうか?
上下巻となってますが1冊 457円(税抜き)ですので気軽に購入できるかなぁとおもいます。
面白くなかっても、ハードカバーの2000円くらいもする本で失敗するよりかは遥かに痛手はないですし

もう少し詳しく書いておくと、

タイトル : のぼうの城
著者 : 和田 竜
出版 : 小学館