すごい石炭部の活動

徒然なる ぶろぐ

ルー・ガルー2 上

2013-09-10 20:53:08 | 小説



久しぶりの小説。
ここのところは試験等々で読む暇がw

前編のルー・ガルーを読んでから1年半以上経ってる・・・
内容が結構インパクトあったので忘れてる程ではなかったですが、登場人物の名前がうまく結びつかなかったり。
私達の身の回りでもよくあることですが、姓で呼んだり、名で呼んだりするかと思いますが、本作品も同様でその人その人によって呼び方が違うので誰のことだっけってよくなります。

それはさておき、本編は前作からの続きです。
ですので、前作を読んでから読まれる方がいいです。

来生律子は、佐倉雛子から小壜にはいった「毒」と思われるものを託されます。
それが何なのか、そしてそれが本当に「毒」なのか。
都築美緒がこれが何なのか調べようとする。

相次ぐ殺傷事件と30数年前の一家惨殺事件との奇妙な符号は何を意味するのか。

登場人物が別々に行動しているので、話が色々と飛ぶのでややこしく感じるけど道筋が同じなので慣れればそうでもない。
ちょっとした息抜きに読む程度の本ではないので、それなりに纏まった時間があれば読んでみてほしい。
前回も書いた通り、極端にデジタル化した世界観で繰り広げられるのでちょっととっつき難いかも。


今回紹介の本
タイトル : ルー・ガルー2  インクブス×スクブス 下
著者 : 京極 夏彦
出版 : 講談社
ISBN 978-4-06-277-082-8 


思い出のとき修理します

2013-03-30 21:01:37 | 小説



仕事にも恋にも疲れ、都会を離れた美容師の明里のお話。
引っ越した先は、昔に夏休みの間あずけられたことのある理容店。
もうその理容店は閉店して、数年が経とうとしていた。
その元理容店だった場所へ引っ越してきた明里。
理容店の斜向かいには、不思議な看板が掛かっていた。
「おもいでの時 修理します」。
壊れてしまった思い出を修理できることなんてありえないはず。
しかし、何度見直してもそこにはそのように書かれてある。

その店の店主である秀司と明里は知り合い、商店街で起こるさまざまな事件に巻き込まれていく。


みなさんも修理してみたい時はありませんか?
私は結構いっぱいありますね
失敗したこと間違ってしまったことなどたーくさんあります。
でも、現実の世界では時間は絶対に戻ることはありません。
しかし、何かがきっかけで以前の思い出が修正されることもあったりしますよね。
よくなかった関係や出来事などなど、ふとしたことでそれが解決されていい方向に向かったりして。

そうなるように、日々がんばっていかなくちゃなぁ。


今回紹介の本
タイトル : 思い出のとき修理します
著者 : 谷 瑞恵
出版 : 集英社
ISBN978-4-08-746889-2


浜村渚の計算ノート 2さつめ

2013-01-28 13:33:11 | 小説



数学テロ組織「黒い三角定規」との戦い。

ルービックキューブ王子なるものが^w^
ルービックキューブと数学がどう関係しているのか?
大概頭のいい人ってこういう色あわせ的なゲーム強いよね。
しかし、この王子ナルくさくて・・・

次が、珍しく渚自身の解決ではない。
楡小路コーポレーションのルイ会長が事件のキーになってます。
ここでは、数学嫌いな人が多く挫折したであろう「べき乗」の話です。
3^1、3^2・・・3^nと、3^-1、3^-2・・・3^-nと・・・
わかる人はわかるんだろうけどわからない人にはちんぷんかんぷんな内容。
わかってる人でも、3^0?と聞かれると答えられなくなります。
この議論はいまだにされているのかな?結構難しい議題です。

ちょっと飛ばして、キューティーオイラーが登場します。
キューティーオイラーは、Dr.ピタゴラスの右腕とも言える人。
すごくこの話の中では重要な人物だと思われる。
さて、勘のいい人ならすぐわかると思いますがオイラーといえば数学会では知らない人はいないくらい有名人です。
とくに、e^(jπ)+1=0なんてのは超有名です。(一番美しい式と言われてます。それは、wikiでみてください説明すると長いですw)
しかし、ここでは、n進法について触れています。
n進法の中で、一般の人がよく触れるのが10進法と60進法。
10進法は、普通の数字を数えたりするとき。
60進法は、時間を数えるときなど。
ほかにも、プログラムなどをされている人は、2進法、8進法、16進法などをよく使います。
工学系とかいった人で最初につまずくn進法。
普段は10進法しか使ってないから余計混乱するのよねw
60進法は計算することはほぼなくて見てるだけなのであまり意識してないことがおおいし。
この話では、このn進法の話で不思議の国のアリスを題材にした内容なのでちょっとおもしろい。
そんなに気にして見たことのない不思議の国のアリスですが、こんなに奥が深かったのかと思わされてしまいます。


今回紹介の本
タイトル : 浜村渚の計算ノート 2さつめ
著者 : 青柳 碧人
出版 : 講談社
ISBN978-4-277122-1


特等添乗員αの難事件Ⅱ

2012-11-20 21:21:38 | 小説



特等添乗員αシリーズ第2弾。
前作でたっぷりとチートっぷりを発揮してくれた、浅倉絢奈。
今回も、そのラテラルシンキングを活かすのだが、どうもそれがうまくできない。
壱条那沖との違いが原因??
やっぱり育ちがあまりに違うとすれ違うことは多々あるのでっしょう。

それはさておき、今回は受験を控えた親子がでてきます。
受験前の夏合宿。
さすがに、そんな合宿だとちょっとしたことが凄く気になったり不安になったりとまぁ話題には事欠きません。
そこで、いつもどおりのラテラルシンキングで無理難題を解決していきます。

しかし、ここでそのラテラルシンキングのせい?でミスを犯してしまいます。
普通の思考を持ってる人だと、すぐに気づくことなんだけど絢奈にとってはそれが普通であるかのように理解してしまう。
絢奈自身も能登からその辺の一般常識レベルは教えられているので、よくよく考えれば分かったはずである。

他に、それとは別に姉の乃愛はエリートしか呼ばれないような仕事に赴くことになる。
しかし、その仕事は簡単ではなかった。
政府の人間のお忍びの旅。(あぁもうこれだけでめんどくさそう^w^)
そのとき、絢奈は? 

結構今回は面白い。
笑いあり涙ありってほどでもないですが、すごくバラエティに富んでいて面白いです。
普段から難い本ばっかり読んでる人も少し息抜きで読んでみてはどうでしょうか?


今回紹介の本
タイトル : 特等添乗員αの難事件Ⅱ
著者 : 松岡 圭祐
出版 : 角川書店
ISBN978-4-04-100245-2 


特等添乗員αの難事件Ⅰ

2012-11-11 22:49:20 | 小説



久しぶりの小説。
「万能鑑定士Qの事件簿」の姉妹本ともいえる作品。
ちなみに、万能鑑定士Qの事件簿をまったく読んでいなくても楽しめる作品にはなっています。
けど、少し読んでるほうがちょっとした駆け引き部分の話を面白く感じるかも?

万能鑑定士Qの事件簿に出てくる凛田莉子は、ロジカルシンキング(論理思考)の持ち主だが、本作品の主人公、「浅倉絢奈」はラテラルシンキング(水平思考)の持ち主。
ロジカルシンキングは、バーティカルシンキング(垂直思考)と似ている。
そんなことはどうでもいいかw
ラテラルシンキングをざっくり言えば、チート(インチキ)思考だ。
例えば、10個のりんごを3人で均等に分けるにはという問題があったとしよう。
そうすると、ロジカルシンキングやバーティカルシンキングの人だと「できない」か普通ではやりにくい1/3に切って分けるなどを考える。
しかし、ラテラルシンキングの人だと「こんなの楽勝じゃん」と言ってこんな答えをだす。
「全てのりんごをすり潰してジュースにして、それを分ければ均等に3人に割れる」と。
間違ってはいない。しかし、正解かどうかと言うと意見が分かれるところであろう。
ただ一般の人だと。、りんごそのものを「そのままで分けるべき」とおもうが、問題文にその断り書きが無い。
なので間違いともいえないが、正解とも言いにくい。 
ざっと言うとこんな感じなのでチートとも取れるのである。

ぶっちゃけこのラテラルシンキングの持ち主は、結構マジシャンや詐欺師などの人に良く見られる能力。
さて、しかしこの能力使い方さえちゃんとすればすばらしい能力でもある。
それを教えてくれるのが、能登厦人であった。
能登は、壱条那沖の執事である。
壱条那沖は、添乗員試験で浅倉絢奈を知る。
このとき、壱条は浅倉のラテラルシンキングの才があると見てそれを伸ばすように能登に依頼する。
そこから、いろいろと教育を受け成長していく朝倉の姿が書かれている。
また、その中でいろんな事件に巻き込まれていく。

万能鑑定士とは違った味に仕上がっているので、是非読んでみてほしい。
こんな風に考えれば物事って簡単に片付くこともあるのかとおもうこともあるとおもいます。w


今回紹介の本
タイトル : 特等添乗員αの難事件Ⅰ
著者 : 松岡 圭祐
出版 : 角川書店
ISBN978-4-04-100202-5