すごい石炭部の活動

徒然なる ぶろぐ

うた恋。

2011-05-05 19:59:19 | マンガ


さてさて、いつもどおり本屋をふらついてますとね「うた恋。2」がでてるじゃないですか
おもわず手にとり買っちゃいました。

ここで、「うた恋。」てなんやねんって思ってる人もいるのでちょっぴり紹介。
簡単に言うと、百人一首を題材にした本です。
しかも、単なる現代語訳の本ではなく、超訳されてます。
超訳ってなんね!って感じになるかもだけど要は、「あぢきなし」を「面白くない」と訳さずに「つまんねー」とかというくずれた感じにしたみたいな状態で、全体的にお堅い現代語訳ではなく崩れた現代語訳であってそれでいて気持ちをストレートに表現された訳ですね。(この本の場合だけど)

うちに帰ってさっそく読み出すとやっぱりとまりませんね。
自由があるようでない皇族、貴族たちの唯一の自由が歌であって、その歌にこめた思いってやっぱり深くていいですね。
しかも5・7・5・7・7の31文字という限られた文字の中で自分の気持ちを伝えていくというのはやっぱり感動します。
この短い歌の中に自分の気持ちを入れて表現しろっていわれても私には到底無理ですw
古文がキライな人もこういう本を読めばなんとなくですけど入っていきやすくなるんじゃないかなぁと思ったり。
(ただ、とっつきやすくなるだけでこの本に書いてあるような訳を試験でしたらダメですよw)

一個だけ(削除依頼きたら消します)
元) あまつ風 雲のかよひ路 ふきとぢよ をとめの姿 しばしとどめむ
超訳) 風よ 強く吹いて 天女が帰る路を 閉ざしてくれないか 今しばらく 彼女の姿をみていたいから

僧正遍昭が吉子(後の小野小町)への思いを歌った歌です。
五節の舞が終わり戻ってしまうと、もうこれで吉子は自分の手が届かないとこへ行ってしまう(吉子が皇族の更衣となるため)。
それなら、戻る路を風が強く吹いて戻れないようにしてくれればまだ彼女をみてられる。

なんか切ないねぇ

こんな内容のことがつらつらとあります。
ちょっと気になったかたはご一読してみては?